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先生と化け物Jk  作者: なゆちゃん
2/2

硝煙と爆炎の中私は戦っていた。遠くから仲間であるクラスメートや敵の子たちの断末魔やら悲鳴やら聞こえる

手に持っていた生首はさっき鞭で落としたものだ。


「はぁ本当戦争ってヤダ」


返り血は髪にこびりつくし、臭いし!


この生首は敵の将らしい 持っていたくなかったけど敵の将の生首を王国の王様に献上すれば結構なボーナスが手に入る


「魔石とか手に入ったら先生喜ぶかな…」


ふと何かつぶやいてしまったことに気が付く


イヤイヤ…何考えてんの私!違うから!!あんなエロ教師…!!考えただけで気持ち悪いわ!!そ…そうよ!魔石があればあいつが研究して武器やら治療法やら発展させて私のためになるからそう思ったのよ!うん…そうに違いないわ!


「あのう…アイリスいつまで俺の上にのってんのさ」


下から男の声がする

クラスメートのサカキである。


「あんたが爆風で飛んできたのキャッチしたのは誰かな??そのまま爆風で国境超えたかった??」


ここの戦場は国境近くである。許可なく国境を超えた場合捕虜となる。捕虜となった場合相手国に何をされても文句は言えないし、彼の場合…いや私たち孤児には国は助けてくれないのだ。


「うーん…それは助かったけど、僕たちは使い捨てだからね」


彼はヘラと笑うほんと狂ってる


「今狂ってるって思ったでしょ?多少狂わないとこんな戦線にいられないよ」


「そうかもだけど、狂ったらあんたの愛おしのアリアが泣くわよ」


アリアとはサカキの恋人である。


「うんそうだね…気を付けるよ 君は優しいね」


彼はふにゃっと笑う


「はぁ!?ばっかじゃない!!そんな無駄口叩くんなら一人でも敵を倒しなさいよ!」


「わかってる…頑張って今日生きなきゃね」


彼は平均よりも魔力がなかった。でも魔力もちは出生率が低いため少しでもあると戦争に駆り出される

5歳の子供でもだ。親がいるとまた別の話なのだが、孤児の私たちには親の庇護などファンタジーである。


前を向くと数人のの魔法兵士がこちらに飛んで向かってくる。手をかざして演唱する。


「神よ我に敵を打ち滅ぼす力を与えたたまえ ”心臓掌握”」


何人かの敵が心臓を抑え泡を吹いて落ちていった


数人残ったようで相手をする。鞭を出しエンチャントをする。エンチャントをするのは”攻撃力上昇”と”肉体強化”腰にぶらさげている短剣にも一応かけておく


相手が剣で切りかかってくる。防御魔法で牽制しつつ鞭で薙ぎ倒していく、


サカキのほうを横で目で見るとそちらのほうも終わったようだ。サカキは無演唱が出来る数少ない魔法使いである。サカキ曰く魔力が少ない分ほかで努力して補わないと17歳のいままで生きてこれないよと笑っていた。ちなみに世界で無演唱が出来るのっは数人しかいない。努力うんぬんでできる代物ではないのだ。私は性格上無理だった。あんまり細かいことは苦手なのである。私の魔力は世界で飛びぬけているらしい。


「終わった?アイリス」


「うんおわった…食堂のおばちゃんのリンゴパイ食べたい」


「同感!ミントティーも入れてもらえるようにたのんでみる…よ…??」


咄嗟にサカキを突き飛ばす。敵がまだ生きていたようで最後の力を振り絞って自分の命と引き換えに一級粉砕魔法を放つ。


「ざまみろ!!しねえええええええええええ!!」


防御魔法を展開するが持ちそうにない。

右腕がきしみ悲鳴をあげる。


腰にある短剣を取り出し結界魔法と硬化魔法を右腕に付与して痛覚遮断をしてから切断する。粉砕魔法を包むように結界魔法を展開させる硬化魔法で補強しつつ粉砕魔法の魔力が切れるのを待つ。


咄嗟の思い付きだがうまくいったようだった。


サカキは伸びている。


「はぁまたエロバカ保険医にあわなきゃね」


任務終了の報告を済ませてサカキを担いで帰ろうとするとスマホが鳴る


”緊急任務のお知らせ”

サカキ及びアイリス2名に次ぐ

敵国バルチオが密偵を放った模様バンス海岸付近の要塞に至急向かうように

作戦は追って説明する


「はぁ!?なんなのよう!こっちは負傷者よ!早くエロ教師にもっていかないと右腕が腐るじゃない!!」


これが私の腕が蛆まみれになった理由である。

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