表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間、なめんじゃねぇ!  作者: 花様月蝶
“HUMAN”
3/3

*

2500年の日本には夜がない。


朝昼夜とボタン一つで変えられる装置がある。

現在その装置は、気象庁に管理してある。


一日中昼。夜がない。という状況に議論されており、後々、選挙へと移る可能性がある。

その後小さな冷蔵庫から出してくれたミネラルウォーターを頂いた。


「ぷはぁっ、ありがとうございました」


「いえ、大丈夫ですし…」


連れ去ったのはこっちですから、と女の子は微笑んだ。笑った顔も可愛らしい。


「あっ、私の名前は音撫風香おとなでふうかです。よろしくお願いします」


そういって頭を下げる音撫さん。そういった動作も美しいと思ってしまう。


「僕は、榊原楓さかきばらかえでです!あの、一体此処はどこなんですか?」


音撫さんは僕のコップにもう一度、ミネラルウォーターを注ぎ口を開いた。

真面目な顔で、瞳は鋭く光っていた。


「此処は“HUMAN ”。日本の、純粋な人類の最後の希望。そして、正義のヒーローです」


人間の正統な、純粋な人間なんです。と、どこか強い口調ではっきりと述べる音撫さん。

日本の純粋な人類?最後の希望?…正義のヒーロー?

つまりは…どういうことなんだ!?


「あっ、あの―…どういう…」


「だからですね…」


音撫さんが口を開きかけると同時に、目の前の自動ドアが開いた。

灰色の髪を揺らして、入ってきたのは男性だった。


「音撫さん、一般人は分からないだろう。僕が話そうか」


「伊波さん…」



かちゃりと銀色フレームの眼鏡を上にあげ笑う男性は、伊波暁憑いなみあかつきさん。

音撫さんは用事があるとかで出ていった。


「さてと、楓さんといったか。じゃあまず、今の日本のことから話そうか」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ