表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間、なめんじゃねぇ!  作者: 花様月蝶
“HUMAN”
2/3

*

“フライハイウェイ”


地上を走るハイウェイを、空中でも移動可能にした。

累計1000万個を売り上げ、今世紀最大のヒット商品。


ただし車と分類されるので、速度規制などのルールがある。

破ると100万円以下の罰金。又は懲役五年以下の刑が下る。

「しかし……んだ?」


「流石に……そう」


「どうするんだ……?」


うっすらと目を開けていく。しかし、眩しい光に一度目を閉じる。

少しずつ目を開けていくと脳も活性化してくる。

目を完全に見開き瞬きを数回すれば、周りの景色が目に入ってくる。


何処かの室内なのだろうか。棚が沢山ある。中にはうっすらとだが瓶が見える。

自分が寝ているのは固いベット?白いベットは保健室にあるようなものとは少し違った。

他にも水道があったり桶があったりしたが、分かるのは只一つ。


(ここは家じゃない!!)


じゃあ何処なのか!?家じゃないのは確か。連れ去られたのか?

周りにも人が沢山居るようだ。話に夢中で僕には気づいてないみたいだ。

暫くは寝たふりをした方がいいか…。


結論にたどり着いたので寝ることにする。

あっ、寝るんじゃない。寝る「ふり」だから。




何処からか聞こえてくる鳥の声。心地がいい鳴き声だなぁ。

気持ちよく目覚めた。………ん?


(もっ、もしかして僕、寝てたの!?)


「ふり」じゃなくて、本当に!?

どっ、どうしよう!勢いで目を閉じたけれどもう、開けられないよ!

あぁもう、どうしよう!!


「あの…もう、起きても大丈夫ですよ…?」


近くで聞こえてきた鈴の鳴るような可愛らしい小さな声。


「今は…先生も、皆さんいらっしゃらないので…」


何処か安心する声に恐る恐る目を開ける。

すると目の前に、可愛らしい女の子がいた。


「うっ、うわぁ!?」


思わず飛び起きて後ずさる。

が、背後の壁に気づかず大きな音をたててぶつかってしまった。


「いっ、痛い…」


「だっ、大丈夫ですか!?」


もう一度目の前の女の子を見つめてみる。

海のように深い青色の髪を肩まで伸ばしていて、さらさらしているのが此方からも分かる。

とても綺麗に透き通った黄色の瞳が、どうしてか目を離すことが出来ない。

雪のように白い肌、仄かな桃色の頬、柔らかそうな唇。


何処からどう見ても、その子は可愛らしい美少女だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ