表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間、なめんじゃねぇ!  作者: 花様月蝶
ログイン
1/3

start

それ

 「っはぁー!今日も疲れたー!!」

んーと大きく体を伸ばして、目の前の道を歩いていく。時刻は夜の7時を越えていてとっくに門限は過ぎているが、義父パパは優しいので許してくれる。僕にはとても甘いのだ。

こつこつとアスファルトを鳴らして、夜風に当たる。少しだけひんやりしてるものだから身震いをしてしまう。

「…送ってもらえば良かったなー…」

夜…とは思えないほど太陽が輝く空を見つめて呟く。空には沢山の“ウィングハイウェイ”が走っていた。


 時は西暦の2500年。日本の技術力は圧倒的に伸びて、世界一の先進国へと成長した。

交通だって“ウィングハイウェイ”と呼ばれる交通網があるし、買い物も選択すれば数秒で届く。サッカーも空で行われる。家事も“ロボット”がやってくれる。

そう、今の日本は、車で未来へいった博士の斜め上をいく時代になった。


 不自由か。と聞かれれば悩んでしまう。何もかもが自由でも便利でもないのだ。事件だって多い。

“ロボット”や“アンドロイド”を使い、テロや犯罪を起こす“ハッカー”が絶えない。年を重ねていくほどに“ハッカー”は増えていく一方で、テレビのニュースに出ていた専門家はこうまで発言した。

「“ハッカー”は赤の他人では無いような気がしますねぇ。まるで…“種族”のようだ」、と。

でも僕には理解できなかった。難しいことは大嫌いだからだ。


 そんなことを考えていれば家はすぐ近くだ。角を曲がれば大きな家が待ち構えている。きっとパパがお帰り、と笑ってくれるだろう。

少しだけ嬉しい。そんな呑気な気分になりながら角を曲がった。…その時だ。


ギャシャン、バキッ。


 聞きなれない音が聞こえた。その音は余りにも近く大きい。と同時に、僕の目の前をネジが何かの部品が舞って落ちた。金属音の音がした。

少しだけ驚き、そして目の前の光景に目を見張った。

人間の首が、僕の目の前を…。

「うっ、うわあああああああああああああああああ!!!!!!!」

驚いて見開かれた瞳が僕の方をじっと見ている。口が助けての「け」の形。

腰を抜かしたが何とか立ち上がり、逃げようとする。

家と反対方向だったが頭が真っ白になって気が回らなかった。急いで逃げなければ!!


「おい、待ちやがれ糞野郎」


「ひっ!!?」


逃げていた僕を遮るかのようの立った人影。いつの間に、なんて考えてしまう。だがそれ以上のことに驚く。

首にひんやりした感触、硬い刃。僕の首から顔半分にかけて刃が添えられていた。恐怖感が僕を襲う。冷や汗が伝う。助けを乞う口が動かない。


「見られちゃこちとら仕事にならねぇんだな。容赦がないのはわかってるが…殺す」


そして添えられた刃は離れ、勢いをまして僕に襲いかかってくる。

僕は……何も出来なかった。

ドキドキ(((((゜゜;)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ