夜へ
もうじき夜が来ます。
墨に染まった様な雲の向こう。
空は、まだ少しだけ夕方の色を残していました。
本当に微かな太陽の色彩。
空はゆっくりと、でも着実に明かりを失って行きます。
夜が明ければ、また朝が来るのでしょう。
眼を覚ませば、きっと当然の様にいつもがやってくる。
でも、たまに思うんです。
もしかしたら――。
子どもの頃、そんな思考が廻って寝付けないことがありました。
いえ、今だってないこともないんです。
可能性はいつだって思い描けます。
でも、大概はいつも通りを信じ込んでいる。
日常とはよく言ったもので、毎日太陽が昇ると思い込んでいるんです。
賢く疑いもせずに。
呑気なくらいの信頼を寄せて。
僅かに白んだ残照が見えます。
傍らには、もう闇に飲まれつつある雲の姿も。
明日はどんな天気でしょう。
晴れでしょうか。
曇りかもしれません。
でも、たとえ雨であっても、また空が広がってくれるのなら。
いつもの様に、見上げたいと思うのです。
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今年の終わりに
早いもので、今年もあと数時間を残すばかりになってしまいました。
なろうでの活動があまりにも楽しく、この僅かな時間がとても惜しく感じられる今日この頃です。
そうして今そう思えるのは、私の拙い作品を見て下さった読者の方々、また、いつも素晴らしい作品を御投稿して下さった作者の方々がいらっしゃったからです。
そんな皆様と巡り会えて、本当に幸せな一年でした。
この場を借りてお礼申し上げます。
一年間、本当にありがとうございました。
では最後に、今日の夕陽を少しばかりお届けして、今年の活動を締めたいと思います。
それでは、来年も皆様の仰ぐ空が素晴らしいものでありますよう、心よりお祈り申し上げます。
これからも、どうぞ宜しくお願い致します。
撮影日2015年11月29日(『夜へ』)
撮影日2015年12月31日(『今年の終わりに』)