勝つのは俺だ
コロシアムの中心に4人の少年が立っていた。
1人は光の異能使い、金村 輝。もう1人は氷の異能使い、田中 裕司。そしてもう1人は麻間 帝。だった。
「(麻間 帝…あいつが俺の竜巻を破壊したのか?)」
「どうも、始めまして金村 輝と申します」
金村は骨みたいに細い身体で金持ちみたいな喋り方をしている。
「俺たちだけは他の受験生とは違うな」
田中はぽっちゃり系で髭を生やしていた。
「(本当に高校生か?)」
そんな疑問を感じた。
俺から見て金村は西、田中は東、麻間は北の方角に立っている。
全員がそれぞれ攻撃体制に入った。金村は光を、田中は氷を、麻間は透明な膜を、腕に纏い走り出した。
4人は中心で 拳を交えた。俺は爆発が起こると思った。だが、実際は4人の素の拳がぶつかっていただけ。
「(また異能が消えてる!)」
俺は帝の方を見たが帝は既に田中に攻撃をしかけていた。
「(対応が早すぎる。ってことはやっぱりあいつがやったのか……)」
「っち!しゃーねぇ」
俺はそう言ってもう一度拳に火を纏い金村に殴りかかっる。
「おらぁ!」
金村は顔面を殴られて後方に飛んだ。
「うがぁ!」
金村は小さな悲鳴をあげた。
体勢を立て直して光の速さで後ろを取ってきた。
「はぁ!」
気合い十分の光の速さの回し蹴りをして来たが、俺は難なくかわした。
「な、なに!」
そして、俺は金村の後ろをとった。
「ど、どういう事だ…」
「おいおい、どうした?まるで自分よりも速い奴を見たことが無いみたいな顔だな」
「あり得ない、光よりも速い物があるはずが無い!」
金村は叫んだ。
だが俺は言う。
「光の異能がお前だけの物だと思うなよ」
「く、くそぁ!」
俺は光の速さで思いっきり殴り飛ばした。
「勝つのは俺だ」
※
ーー圭が金村を倒す前ーー
「はぁ!」
帝は田中に素手で殴りかかっる。
「っちくしょう!」
田中は氷柱は立ててガードした。が……
「無駄だ!」
帝は氷柱を殴った。刹那氷柱はガラスが割れたような音と共に砕け散った。
「なに⁈素手で俺の氷を⁈‼︎」
「おらぁ!」
帝もまた、顔面を殴って終わらした。
「ふー…後は彼だけか」
帝は圭を見て言った。
※
「後はあいつだけか」
圭は帝を見て言った。