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グリムゾン  作者: ショウキク
2/10

異能バトル開催

コロシアムの中には30人の受験生が散らばっている。


「おいおい、まだ始めねーのかよ」


少年は苛立ちを隠せないでいる。

彼の名前は神谷かみや けい受験生の1人だ。


『そうだね、そろそろ始めようか。それでは位置について……』


ドクン…ドクン…


『よーい…』


ドクン…ドクン…ドクン…


『スタート!!!』


「わああああ!」


受験生が一斉に各々の異能を使い始めた。

火を使うもの、水を使うもの、雷を使うもの。それぞれが合格の為に戦い始めた。


「さぁ、少年よどんな異能を使うんだい?…」


司会の女性教師は誰にも聞こえない声で言った。


「 (全員焦り過ぎなんだよ)」


圭は心の中でつぶやく。


「いくぞ!」


圭はそう言って右手に火の異能を、左手に風の異能を作り、重ねて前に突き出す。


フレイム竜巻タイフーン


刹那コロシアムに炎の竜巻が三つ現れた。


「そ、そんなバカな…異能を二つ…」


司会の女性教師は驚いてマイクを落としてしまった。


「あり得ない!15才の少年が二重異能ツインレイドを使えるはずがない!」


炎の竜巻はコロシアムを縦横無尽に動き回った。まるで消えることの無い竜巻が追跡して来るかのように。

しかし、竜巻は唐突に消えた。

一つ目の竜巻は光のレーザーに吹き飛ばされ、二つ目の竜巻は氷漬けにせれ、三つ目の竜巻は破壊された。訂正は無い、竜巻は割れたように破壊されたのだ。


(前の二つの竜巻はなぜ消えたのかは分かる。だが三つ目は何が起こった…)


圭は驚い…


(おもしれぇ…やっぱこうじゃなきゃな!)


ては無かった。

逆に燃え上がっていた。読んで字のごとく圭の体は火の異能で燃え上がっている。


「全員まとめて相手してやるよ」




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