たりねぇな……
「えー、それでは〜、これより、神谷 圭対 八雲 空丸、仙石 岳山の決闘を始めま〜す」
立会人の先生は心底嫌そうな顔をして宣言をした。
「もう少しやる気出せよ」
立会人を引き受けた、と言うより押し付けられた先生は1年Sクラスの担任だ。
圭はこんなやる気のない宣言をされても戦う気が失せるといいたいのだ。
「でもいいのか?決闘の場所がコロシアムで
」
圭は会話をする相手を変える
「何がいいたい?」
「だからぁ、決闘の場所がお得意の訓練場じゃなくていいのかってことだよ。あそこじゃなきゃ本気が出せないんじゃねーのか?」
「バカにするな。あそこでやったとしてもお前に拘束が効かないのは同じだ」
「あ、そう?でもやめろよな?負けた後に本気じゃなかったし、とか言うの」
「いうわけねーだろ!お前こそ負けた後の言い訳でも考えとけ、無様にな!」
「ふっ、言っとけ」
一連のやりとりを終え3人は腰を落とし戦闘態勢に入る。
「それじゃあ、始め!」
先生の開始の合図で圭は2人に向かって走り出す。
一方空丸と岳山は…
「クレイム!」
岳山がそう唱えると2人の足元が盛り上がり、2人を押し上げるように土の柱が生まれた。
「あまいんだよ!そんなんで俺を止めるつもりか!」
だが、圭ははしるのを辞めず柱を垂直に走り出した。
「はっ!そう来ると思ってたよ神谷!だがお前は俺たちには近づけない! 竜巻! 」
空丸は短刀を足元に突き刺す。刹那目の前に竜巻が生まれ、圭目掛けて落下していく。
「なっ!……くそっ!」
圭は足を止めざるおえなくなり地面に落下した。
「まだまだ!風の弾丸」
空丸は腕を前に突き出し、風を圧縮した弾丸を放った。
「小賢しい!」
だが、圭は拳一つで弾き飛ばす。
そして、また走り出す。
「何度やっても無駄だ!お前はここまで来れない! 竜巻! 」
またも空丸は竜巻を生み出す。
「小賢しいって言ってるだろ!」
しかし、圭は竜巻を難なく走りきった。
「な、なに!俺の竜巻が!」
「こんなんだったら、まだ昨日の戦いの方がマシだったな」
「な、なんだと……」
圭は2人の前に着地し左足を強く踏み込む。
「が、岳山!壁を!」
「う、うん。土の壁!」
2人の前には土の壁が出現する。
「失望したぜ……惑星破壊!!!」
「……なっ!威力がこの前より段違いだ!」
「くっ!」
2人の短い悲鳴を聞き土の壁もろとも殴り飛ばした。
ワンパンである。一撃でこの決闘は幕を閉じた。
「たりねぇな……」




