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Free Style Online  作者: 蓮華草
第1章
4/6

style.4

さて、何をしようか。無茶ができると言っても死にたくはない。痛いものは痛いのだ。

今できることは...料理か探索のどちらかかな。遼平は俺が死んでないことはたぶん知らないだろうし入れ違いになったら困るから探索はやめよう、決して危険なことがしたくないわけじゃない。となるとすることが料理しかないのか、ゲームと同じなら初期のレシピはあるはずだよな。


「とにかく料理キットの確認かな。えっと、包丁にまな板、鍋やボウル、ガスコンロみたいなものに..あとは食器か。手持ちの食材が果物類と野草しかないけどなにを作ろうか。」


果物は種類も豊富だ、林檎に蜜柑、桃もあれば梨なんかもある。野草は拾ってみると名前が雑草だった、それでも一部には食材アイテムとしてでているのだから食べられるのだろう。きっと他のスキルがあれば名前もわかるんじゃないかな。それはさておき、果物だけで作れるものって...ジャム?


「砂糖はないけど果物が採れたてだから甘みはあるしなんとかなるかな」


野草に付けると少しはマシになると思う。野草って凄く苦いんだよ?


ちなみに僕は料理経験はある、一人暮らしで色々挑戦してみたりしていた。そのときにジャムも一度だけ作ったことがある、その記憶を頼りに作ってみよう。


まずは準備だ、水は川の水を使おう。ガスコンロは...つかない...どうしよう、火が使えないとなにもできない。ガスがないのか?あ、違う、これ魔力で動くのか。ボンベに魔力を注ぐイメージで...おっ、ついた。それじゃあ...ジャムは林檎にしよう、ちょっと勿体無いが蜜柑の果汁も使う。あとはボウルを洗ってと。準備完了。

料理開始だ。まずは林檎を皮ごとすり潰す。そこに蜜柑果汁を数滴くわえる。少しずつ水をくわえながらかき混ぜる。次に中火で焦げないよう混ぜながら加熱する。ある程度水気が飛んだらもう一度水をくわえる。今度水気が残っているうちに瓶いっぱいに詰め蓋をする。あとは川に浸して冷ます。


「意外と早く終わってしまった...」


ぼんやりと水面を眺めていると魚を見つけた。採れたら焼き魚が作れる。でもどうやって捕まえようか、上着を網代わりにしてみよう。


「冷たっ!ふぅ..よし。」


水が思ったよりも冷たい。でも魚のためだ、我慢我慢。動きがかなり遅いな、なんとか捕まえられそうだ。ゆっくりと近付いて...だめだ、近付くとすぐに逃げられてしまう。諦めよう。


川から出るついでにジャムを回収。ちゃんと冷えている。ここでの初料理の味は...


「意外とおいしい...というか普通においしい!!」


砂糖を使ってないのにかなり甘い。とろみはあまりないが十分ジャムっぽい。また今度作ろうかな。

少しずつ舐めていると後ろから何かが近付いているのに気付けなかった。飛びつかれて倒れた拍子にジャムがこぼれて顔や服に付いてしまう。すぐに起き上がろうとすると今度は仰向けに押し倒されてしまった。


「ぐっ、このっ、へ...?」


飛び乗ってきたのは小さな狐だった。それも銀色っぽい。


「ひゃ、んっ!?舐めるなっ、やっ、くぅっ」


綺麗に舐め取られました。うわ、服についた染みすらなくなってる。

僕から舐め終わると瓶に残った分まで綺麗に舐めとっている。せっかく作ったのに...また作ればいいか。

当然ジャムはこんな方法じゃ作れません。砂糖のほかにもバニラエッセンスなども必要で結構簡単に作れますよ。ジャムの話は最近作ったから入れたかったんです。僕に料理趣味はあまりないんですけどなぜか季節はずれの林檎をもらってしまって衝動的に作ってしまいました。

そんなことより、読んでくれる人がいたこと感謝です。

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