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知らない女性

作者: haniwa

初投稿です。

皆様の想像力で怖さは変わってくるかも。

生まれて初めて見てしまった時の話です。


小学校低学年の時だっただろうか。

家族は父、母、姉、弟、自分の5人で借家に住んでいた。


玄関へ入ると目の前が廊下と右に2階への階段。

廊下の突き当たりには、右にトイレ、左にリビング、その奥がキッチン。キッチンの右にお風呂(廊下の突き当たりの壁向こうがお風呂)


2階は、階段あがるとすぐに3部屋に分かれており、左が寝室、正面が父の仕事部屋、右がピアノやらタンスがおいてある物置部屋。


当時は家族みんなで同じ部屋に寝ており、自分は上、弟が下の2段ベッド。父、母、姉は畳の上に布団。


私の就寝時間は21時。弟はもっと早い。


さて本題に入ろう。


いつも通り21時前に母から「もう寝る時間になるよー」と声をかけられ「もうちょっと、もうちょっと」と駄々をこねるが父の一睨みで「おやすみなさい」にすばやく変更。


リビングから出て2階への階段に差し掛かった時…





階段の上に知らない女性が立っていた


髪は黒で長かった

服は白色くらいしか覚えてない(知らない人がいて顔しか見てなかったため)

顔は美人さんでした。


が、


ぞぉぉ、と鳥肌がたち急いでリビングに。


父と母に「階段の上に知らない人がいた」と報告するも見間違いと言われ、はやく寝なさいとお叱りを受け、再度階段へ。

ドキドキしながら上を見ても誰もおらず、見間違いだったと思い一安心。


こんな時は早く寝ようと階段上がって寝室の扉をあけると、さっきの女性が2段ベッドの上にいるではないか。

座っていたのか、上半身だけしかなかったのかよく覚えてないが、自分に向かって笑いかけてきたのが、なんとも言えない位怖かった。


すぐに階段を降りまたリビングへ


親に「またいた、ベッドの上にいた、髪の長い女の人がこっち見て笑ってきた」と言い、一緒に行ってくれないとリビングで寝るという私に対して、親も渋々一緒についてきてくれた。


階段を上がり寝室の扉を開けるもベッドの上には誰もおらず、すぐに布団の中に入ると親が「はいこれで大丈夫、おやすみ」と声をかけてくれそのまま目を閉じた。


しかし、興奮しているのかなかなか寝れないでいると、ふと違和感を感じた。


誰かいる…

こっちを見ている…


私は怖くなり、また親の元に行こうと目を開けると視界の隅に白いのが見えた。

その瞬間、布団を頭から被り目をギュッと閉じた。

部屋は豆電球の僅かな光しかない薄暗さ。白とはっきり見えるのもおかしいし、それも扉の前辺りに見えたのだ。

親の元に行くには扉の向こう側の階段を使うしかない。

しかし扉の前には白い何かが見えた。


もう怖さも限界になり、ベッドの上から親を呼ぼうと布団を剥がし息を吸い込みながら上半身を起こして大声で呼ぼうとした瞬間



目の前には白い女性がいた


ベッドの足側の柵向こうに、柵に手をかけながらこちらを笑顔でみてくる女性


次の瞬間、柵をすり抜けながら此方に近づいてきたのだ。




その後は何も憶えてない。





翌日から、弟と同じ時間に寝るようにしたのは言うまでもない…



終わり


この後1週間くらい夜中にトイレいけなくなりました。



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