戯言・挨拶
本編ではありません。よろしければ、お付き合いください。
投稿時間的に今晩は。初めて今作でお付き合い頂いた皆様、初めまして。世木維生です。
さて。毎回恒例(?)の筆者戯言の始まりです(笑)
少しでも作品ネタに興味が湧かれた方は、ここまでお付き合い頂ければ嬉しく思います。きっと『現代滝口譚』を読む楽しみが増えると思いますよ〜
早速ですが、3rdシーズンとなりました今作、『恋慕〜』は珍しくモチーフがあったりします。
前2作はアイディアや日本刀をぶち込んで、世木風シナリオを作っていたんですけど、今回は違うのですよ!
今回のシナリオは紀州、道成寺伝説『安珍・清姫』の説話を元に構築されています。
◇
昔々、安珍という旅の僧がいました。修行の旅の途中、安珍は清姫という女性に出会い、想いを寄せられます。
求婚する彼女に安珍は『修行の旅の身ですから』という理由で断るのですが、清姫は『ならば修行の旅の帰りに迎えに来て下さい』というのです。
安珍はその場ではとりあえず了承し、旅を続けます。
そして、旅を終えた安珍は、しかし、清姫を迎えに行くことなく帰路に着くのです。
それを知った清姫は怒り、安珍を追います。愛憎に狂った彼女の姿は、その追走の際に大蛇へと変じるのです。
化け物となった清姫が追ってくることを知った安珍は、女人禁制の場所である道成寺に逃げ込みます。しかし、鐘の中に隠れていた安珍を、清姫は口から吐き出さした炎で焼き殺すのでしたとさ。
◇
この伝説の概要はこんな感じです。聞くと『ああ〜知ってる!』って人も多いのでは?この話、アニメ『日本むかし話』でも放送されたはずですしね(記憶が確かなら…)。
『滝口譚』的にはこの話の内容は、非常に大きな作品設定の骨子となっています。
今作の根幹である設定『人を始めとして深い感情に囚われた存在は鬼に変わる』という事象を地で行なっている伝承なんですね。
と、まあ、そこらへんは置いといて、『恋慕〜』の話に戻しましょう。
ええ(笑)まんまなんです。
姫川清美は清姫の名前をもじってます(『川』は蛇の化け物と多々同一視され畏怖される自然界のもの、『美』は…音で選びましたが(笑))。
丑寅の一般社会での名前(本名?偽名?)である、安藤慎太郎も然り。安慎=アンシン≒アンチン=安珍(笑)
清美が蛇の化け物に変わるのも、丑寅がその蛇に殺されるのも、まんま(笑)
この伝説は女性の純粋な感情・情熱の激しさっていう、時代を超えて指示される普遍性の高いテーマを持ってます。それで昔からこの話を元にした様々な作品が創作され、愛好されてきました。
よし!んじゃ、僕も挑戦してみよう!とまあ、こんな感じで作られたんですが、連載要素(詩緒のパワーアップ等)を含んだ今作、どうだったでしょうか?
続いて大隈くんです。
大隈くんは本名『くま童子』といいましたが…。
誰です?世木はネーミングセンスないな〜…なんて思ったのは?(汗)
ボスクラスの敵に『くま』ってwwwww
なんて、言わないでください(涙)
い や 、 そ り ゃ セ ン ス な い で す ケ ド ね (笑)
でも、くま童子は実在する鬼の名前なんですよ!それも酒呑童子の四天王って設定も僕独自のものじゃないんです!本当だったりするんですよ!
酒呑童子配下の有名な鬼というと、茨木童子が一般的(なんでしょうか?)ですが、他にもちゃんといたんですね〜
くま童子を始めとする酒呑童子四天王の名前は、彼の鬼の原典である古典作品にもしっかりと登場してます。
え?くま童子以外の名前ですか?それは今後の楽しみの一つとして、とっておいてください(笑)
それから今回、瑞穂についにというか、いろいろな作品の陰陽師が使っている真言を使わせてみました…う〜ん。いろいろ悩んだんですけどね…陰陽師について語ると長くなりそうなんで、いつか改めて書こう!なんて、思います(笑)
とまあ、今回もだらだらと書き連ねてきましたが、いよいよ本題に。
4&4K氏。ありがとうございました。このサイトで最初に知り合えたのが、氏で本当に良かったと心から思います。作品だけでなく、作家さんとしても大好きです(ホモじゃないですよ(笑))ブログ、いつも楽しく拝見させていただきながら、書き込みをほとんどしなくて申し訳ないです。寂しいですが、一つの区切りとして、お疲れ様でした。ですが、僕は待っています(笑)氏の才能は非常に素晴らしいものです!そして、それは僕だけの認識では絶対にありませんよ!どこでも良いので、また僕らを楽しませてください。お願いいたします。本当にありがとうございました。
沙堂留々亞さん。今回もありがとうございました。いつまでもやはり、沙堂さんは理想の作家さんです。僕も沙堂さんのように書けたら…そう思います。作品をいつも楽しみに待っています。こまめに感想・メッセージをお送りできなくて申し訳ありません。どの作品も拝見させていただいています。そんな沙堂さんからのお言葉は、今回も大変励みになりました。今後も見捨てられないよう頑張ります(笑)本当にありがとうございました。
友人T.K。いや、もう、ありがとう(笑)ただただありがとう、ありがとう(笑)今後も寝ていても、働いていても、ゲームに夢中な時間でも、また助けてくれ(笑)…いや、本当に感謝していますよ?
某氏のHPで交流を持たせて頂いた、ちくは氏。『小説家になろう』初投稿、初連載、おめでとうございます。是非にがんばってください!一緒に少しでも読者の方を喜ばせることができるような作品を作っていきましょう!
同じく某氏のHPにて交流を持たせて頂いた、あおいさん。僕の作品も目を通して頂いたようで、本当にありがとうございます。よろしければ、またお付き合いください。
そして、そのHPの管理人様でもあらせられる、月城柚氏。深い感謝を。…月城氏からは、これまでも計り知れないくらいの影響と恩恵を受けてきています。が。それに飽き足らず、ついにはいよいよ、がっぷりと、おんぶに抱っこで縋るときが来たようです(笑)『セカイノハザマ』とのコラボ、何卒、よろしくお願いいたします。いきなり遅筆でご迷惑をかけまくりですが…(涙)本当に申し訳ないです。
最後となりますが、このような未熟な書き手に作品公開の場を与えてくださった『小説家になろう』管理人・うめ様に感謝を。
そして、なによりも。このような稚作の、このような最後の文章までお付き合い頂いた全ての読者の皆様に心からの精一杯の感謝とお礼を。
本当にありがとうございました。
2007年5月某日 世木維生
<追記>
次回連載作品は上記の通り、月城柚先生(W0584A)の連載作品『セカイノハザマ』シリーズとのコラボ作品になる予定です。『現在滝口譚外伝』みたいな感じになりますね。
『世界の狭間』シリーズの外伝なんですが、このシリーズは本編・外伝とも非常に面白い作品ですよ!次回作をより深く楽しむためにも是非に読んでみてください!




