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大学讃歌  作者: ABE
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プロローグ

大学と聞いてなにをイメージするだろうか?

なにをイメージするのか、当たり前だがそれは人によって異なる。

その人によって良いイメージや悪いイメージなどさまざまであろう。


それでも、高校生にとってみれば、大学は非常に魅力的に写るようだ。


ある通信教材のアンケートによれば、授業は好きな時間帯や数を選べ、サークルや部活に情熱をかけたり、バイトに明け暮れたり、彼女をつくったり等、高校生は様々な楽しいことをイメージしているようだ。


だから高校生の中で、勉強を頑張るぞ!って決意しているやつはほんの数%であるはずだ。つまり、大学が最高学府であるのは建前でしかなく、その中身である我々学生の意識は学問に向いていないのだ。もちろん数%の学生は学問に熱心に取り組むだろうが。


かくいう俺も、大学という場所に夢をみていた。

すばらしい友人に恵まれ、サークル活動は充実し、

可愛い彼女と青春を謳歌する。そんな未来をイメージしていた。


しかし、実際に大学生となった今、それは幻想であったと理解させられてしまった。


すばらしい友人はすばらしい人物にしかできず、

サークル活動は仲良しグループのメンバー以外にとって地獄で、

・・・彼女、カノジョってなんですか?


というふうに、限られた人物しかそのイメージを具現化することはできない。

そしてあぶれた人間はその和に入ることはできないのだ。

つまり、俺のような人物にとって、大学はひたすら勉学に打ち込む場と化す!


つらつらと自虐できな話をしてきたが、なにがいいたいかと言うと、

大学生で学問に打ち込む人は少数派であるということだ。


すでにお気づきの方々もいると思うが、

念のため、

そう!念のためにしいて言うとするのならば、

おれはその少数派である。

たしかに今は少数派であるが、最初から少数派になりたかったわけではない。


初めはおれも楽しい時間をすごしたかったのだが・・・

まっ、まぁいろいろあってこうなったということだ!


だからといって、そのことが問題であるかといえばそうではない。

なぜなら、大学の存在意義に対してもっともストイックに取り組んでいるのだから。

なおかつ、いま、おれは青春を謳歌していると胸を張って言えるのだ!



そういわけで、この物語りは俺らのような少数派がいかにかすみ草な存在であり、かつ異端者であるのか。そんな中でいかに青春を謳歌しているのか。それを綴ったものだ。


忘れないでほしいのは、あなたがみている世界はあくまであなた個人がみえている範囲でしか成立しえない、ということだ。


あなたが知らないだけで世界は人間の数だけ存在し、

並列に進行いるという事実はゆるぎないのだから。





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