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一日目、「じゃあ、生徒会、来てくれる?」

この物語はフィゥクションです。

実在する人物、団体、個人とは何ら一切関係はございません。

また、食品衛生上、食べながらの閲覧はご遠慮ください。パソコンの画面とか汚れるの、いやだろ?

春。

入学式が執り行われた後。


「桜が咲いてるなぁ……」


僕、鳥乃法とりののり紀夫は無事、桜ヶ丘高校に入学することができた。

この高校は生徒の自由な校風を重んじていて、何より就職率や進学率が高い。そんなに学力は高くないのにかかわらず、だ。

もちろん、僕は進学や就職でいいところに入りたいからこの高校に入った訳なんだけど……本来の目的は別のところにある。

それは……。


「あ、紀夫君!!」

「っ!」


振り返るとそこには一輪の可憐な花が咲いていたッ!

……じゃなくって、何でこんな事を思ったんだ、僕。

確かに、月島ヒナさんはとってもきれいで可愛くて、それでいてチャーミングで……って、何言ってるんだ、僕。


「紀夫君。どうしたの? 考え込んでるような感じだけど?」

「っ!?」


くっ!? 鼻から血がッ!?

にこやかに小首をかしげられただけでこの威力……すごいや、月島さん!!


「の、紀夫君!?」

「だ、大丈夫。大丈夫だから……」


僕はあわててティッシュで鼻栓を作る。

紳士たるもの、落ち着いていけって、この間本に書いてあったっけ。


「ふぅ……で、何?」

「え? えっと……何か考え込んでいるみたいだったけど、どうしたのかなって」

「いや、別に何も考え込んでないけど?」

「そう? なら良かった! 悩みすぎは体に毒だよっ!」


にぱーと笑いかけられる。

ま、まずい……これは……すごく……!


「ご、ご馳走様です……」

「? ど、どういたしまして?」


お辞儀をしてから月島さんもお辞儀。

……うわぁ。すごく可愛い……!

と、お辞儀をしている月島さんを(心の中で)愛でていると、


「あ、じゃあ私、生徒会に行ってくるから!」

「うん。行ってらっしゃい」


そのまま駆け足で生徒会室棟へ向かう月島さん。

……はぁ。


「いいなぁ……」

「何が?」

「そりゃあ、生徒会だよ……勉強はほとんどしなくていいって言われてるけど、選考はどんな物かわかんないし……」

「生徒会に入りたい……というのかな?」

「できればね……月島さんと、もっと長くいられたらなぁ……」


はぁ……ん?

まて。僕は今誰と喋っている?

横を見てみるとそこには……


「うわぁ!?」

「いやーいいねぇ。青春だねぇ。」


にっこにこ顔でそこに佇んでいたのはショートカットに桜色の髪。間違いない。この人は……。


「せ、生徒会長!?」

「うん。生徒会長の桜田ハルだよ?」

「う、うわぁ!?」


思わず腰を抜かしてしまった。

何だってこんなところに生徒会長がいるんだ!?


「いやぁ、のんびりと散歩してたら思い悩む少年を見つけてさぁ~」

「……どこかの近所のおばちゃんですか」

「あれれ~? そぉんな口を聞いていいのかにゃ~?」

「う……」


桜田ハル。

現桜ヶ丘高校生徒会長にして、伝説の人物。

曰く、男性の告白を全て断ったとか(独り身で)、

曰く、そのパンチはチタンすら貫くとか、

曰く、学校において最高権力者だと言われていて、

曰く、電波を受信していて、

曰く、大富豪の知り合いがいて、

曰く、裏の仕事にも精通していて、

曰く、その胸はたとえられるなら富士! で、

曰く、彼女の知り合いには銃器が大好きな人がいて、

曰く、神様と友達で、

曰く、学校関係者に知り合いがたくさんいて、

曰く、企業一つくらいは軽くつぶせるらしく、

曰く、芸能人に知り合いがいて、

曰く、おばあちゃんが小五ロリで、

曰く、お兄さんがロリコンで、

曰く、不思議な経験をたくさんしてきた人……。

とにかく、いろんな曰くがつくほどの人物。それなのに年齢十八。

そんな人を敵に回したら……っていうか


「あああ!」

「な、なに? どしたの?」

「す、すいません! なんか会長に生意気な口をきいて! すみません、すみません!!」

「へ? ああ、いやいやいいよ。そんなに気にしてないし」


かる~く言っているが僕は気が気でない。

ひょっとしたらこの世から抹殺されるかもしれない。そう考えたらおちおち夜も眠れない。


「すみません、すみません! 何でもしますから、許してください!!」

「え? えぁ~っと……じゃあ、生徒会、来てくれる?」

「はい! 行きます!! ……って、え?」


おもわずその場のノリで言ってしまったが……この人今なんて?


「だから、生徒会。来てくれる? ちょうど人が足りなかったんだよ」


「え……えぇぇぇぇえええええええええええ――――――――!?」


鳥乃法紀夫。

僕は。生徒会役員になりました。


これは、僕と、その他の人たちが織りなす、

ちょっとおかしな、けれど楽しい、

ステキなお話です。

帰ってきた。

私は、帰ってきた。

てなわけで帰ってきたよみんな!! 水月さんは帰ってきたよ!!

アホの水月さんは帰ってきたんだよ!!

短大生になったから更新スピードはいつにもまして遅いかもしれないけど、それでも応援、よろしくなんだよ!! と○ま!!

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