0日目 ④ おまけ
「そういえば、あの時どうして驚いたような顔をしてたんですか?」
「あの時?」
「ほら、私が色々説得して、あなたが折れた時の。」
「別にしてねぇ。」
「嘘つかないで下さい。はっきりとこの目で見ましたよ。」
「あーもう、五月蝿ぇな。黙って揺られてろ。」
「いいえ、言うまで諦めませんよ。」
「だぁーも、めんどくせぇ餓鬼だ。」
「餓鬼って何ですか。私はもう大人の女性ですよ。」
「結局、まだ餓鬼じゃねぇか。」
「失礼ですね。そんなのだから、周りの人に怖がられるんですよ。」
「知ったことか。」
「そのままだと、悲しい人生を送ることになりますよ。」
「別に構わねぇな。俺は独りでもやっていける。」
「そう言う人に限って、すぐに助けを求めたがるんですよね。」
「言ってろ。」
「で、どうしてあの時b」
「いい加減にしろ!しつけぇ女だなぁ。黙ってることもできねぇのか?」
「貴方が言ってくれれば、済む話じゃないですか。」
「嫌だつってんだろうが。どこまで面倒くせぇんだテメェ。」
「知りたいことに関してはとことんです。」
「だからって、限度ってもんがあるだろうが。」
「知ってますか?諦めたらそこで終了なんですよ。」
「どっかで聞いたことあるような言葉持ってくるな。頼むから、黙って乗ってくれ。」
「だから、あなたが話せば」ビュン(何が頬を掠める)
「…へ?」タラーン(痛みとともに赤いものが)
「もういい。これ以上ぐだぐだぬかすんなら、力づくで黙らせてやる。」
「待って下さいよ。女の子に対してそんな強引なことします!?て言うか、いつの間に弓を構えたんですか!?」
「じゃかしい、この餓鬼が!大体、大人つったのはテメェだろうが!」
「だからって、やり方が…バガァン! うわぁぁ!!!」
(あちこちで物が壊れる音が)
「…おお神よ、どうして私の後ろは地獄絵図なのでしょうか。これは私の馬車なのに。」ボソッ
ー続くー