4.思い出は心を癒して
俺が思い出せる最初の記憶は炎だ。
赤々と夜空を染める炎に、焼かれる多くの家や人、俺はただ茫然と、それを眺めることしかできなかった。
およそ200年ほど前まで、カルミアス大陸を賭けた大きな戦いが、獣王と人の王の間で繰り返されていた。俺の生まれた村も、その戦争に巻き込まれ、地図から消えた村の一つに過ぎないが、運よくなのか、悪くなのか、俺はそんな中でも生き残ってしまったというわけだ。
そんな俺を拾ってくれたのは、当時、人間の王が雇った傭兵団のうちの一つ。イフリーシャ傭兵団の団長だった女性だ。今考えても、全滅させろと命令を受けたはずの敵の領民を、いくら子供だからと言って拾うか? と、おかしくも思うが、あの人はそう言う人だったんだ。常に自分のしたいことが最優先な人だった。まあ、そのおかげで、俺は今でもこうして生きていられるわけだが。
もちろん後になって俺を拾ったことを知られ、随分もめたらしいが。契約終了後に何をしようが自分の勝手だと一喝し、雇い主を黙らせたらしい。それが許されてしまう程度には、イフリーシャ傭兵団の規模と力は脅威だったのだろう。
それから、俺は団長の元でいっぱしの傭兵として育てられた。
本当に、無茶苦茶な人だった。怒られた記憶はないが、すぐに拗ねるものだから、そのたびに俺がなだめる羽目になって、ある時なんて、『お母さん』と呼ぶまで仕事は全部断ると言い出して、傭兵団の解散の危機にまでなったくらいだ。ああ、思い出したら、出ないはずの涙が出そうな気分になった。
それでも、愛していたよ。間違いなく、あの人は俺の『母親』だった。優しい母親ではなかったが、愛情の深い人だったと、本当に今でもよく思い出す。
そんな人の元にあつまる傭兵団の仲間たちも、例にもれず癖の強い連中ばかりでな。共通するのは異常に血の気が多いことと、みんな暖かい心根の人間ばかりだったことだろうな。
傭兵団の仲間が俺の家族であり、あそこが居場所だった。仲間の大切さを教えられた場所でもある。
「今でも思い出せる。あの細い体に似つかわしくないほどの逞しくも力強い背中は、みんなのあこがれだったな。燃えるような赤い髪は、俺の炎の記憶を簡単に塗り替えてしまうくらいに、激しい人だった」
「カッコいい人だったんだ」
「そうだな。とてもカッコいい人だった。が、気の荒い男ばかりをまとめていたせいなのか、彼女はどうにも男っぽさが抜けなくてな。結婚して子供も生まれたが、ついに落ち着くこともなく。旦那が同じ傭兵だったこともあって、結局は、家族そろって傭兵を続けていた。今は、孫の孫の孫くらいが団長になっているんじゃないだろうか?」
そこまで聞いて、ふと疑問に思う。
「グライブは、そのまま傭兵団に残ろうとは思わなかったの?」
大事な仲間、家族と思っているならなおさら。
「そもそもリシャが、俺に傭兵団を継がせる気がなかったこともあったんだが、俺が、世界の広さを知りたかったんだ。それに、俺には旅暮らしがわりと性に合っていたらしい」
グライブはそう言って、おかしそうに笑う。
「傭兵団の仲間たちが話してくれる様々な町やそこに暮らす人々のこと、文化や食べ物、歴史や信仰なんかも、子供だった俺には絵本を読むことよりずっと、彼らの話の方が魅力的で、好奇心をくすぐられたんだろうな。それが、俺が世界を見て回ろうと思った大きな理由だったんだと思う」
そう言って懐かしそうに目を細めているグライブを見ていると、彼の子供の時の姿が目に浮かぶようだった。小さな狼が、おじさん連中に囲まれながら、目をキラキラさせて話しを聞いている。そんな情景。
何百年たっても色あせない思い出は、彼がどれだけ思われていたかを容易に私に伝えてくれた。だから、彼は人を思いやる優しい人になったのだと、納得の思い出話である。
彼を引き取った傭兵団の団長さんが、グライブに後を継がせなかった理由も、もしかすれば彼を縛らないためだったのかも知れないと、なんだか勝手に想像してしまうが、あながち間違ってもいないように思えた。
そんなグライブの思い出を聞きながら、私たちはいつまでも話をつづけた。私が聞きたいとねだったせいもあるのだろうけど、彼が話を続けてくれたのは、彼の中に残る思い出はどれも優しく、きっと彼の疲れた心を慰めていたからかもしれない。
今では見る影もないと言っては申し訳ないが、もともと彼が『ホワイト・ログ・ウルフ』という種族の生き残りであること、その名前からわかる通り、もとは真っ白い体毛をしていたことなどを、この時、初めて知ったのだ。今では、腐敗し、溶けた体の体液で汚れ、白かった面影は皆無なのだが。
私たちの話は、月が私たちの真上に来るまで続いたけど、今日1日で歩き疲れてしまったせいなのか、私はあくびを噛み殺す回数が増えていき、でもグライブの話しを聞いていたいと無理やり目をこじ開けていると。
「ここまでにしよう。そろそろ寝ないとな。話しは明日、起きてからもできるだろ?」
そう言って、グライブは穏やかに笑う。
「もう少しだけ」
自分でそう言ったのはいいが、これではまるで子供みたいだなと、自分で呆れてしまう。
だけど、もう少しだけ彼の声を聞いていたい。耳障りのいい響きではないけど、穏やかな声は私を安心させてくれるのだ。
だけど、ちょっと気を抜くとウトウトしてしまい、ハッとなって慌てて首を横に振る。そんな私の行動が面白いのか、グライブはクスクスと笑っていて。
「分かった。ひとつ昔話をしてやろう。俺が子供の時に寝る前に聞かせてもらった話だ――」
そう言うと、彼は静かに口を開いた。
はるか昔、まだ魔王がこの世界の半分を支配していた時代。その頃は、魔人たちとそれ以外の人々がいつ終わるとも知れない戦いをずっと繰り返していた。
そんな終わりの見えない暗黒の時代、ある女神が異世界から2人の勇者を呼んだのだ。
1人は、黄金の鬣をもつ獅子、もう一人は銀色の髪を持つ人間だった。この世界の神様たちは、その勇者たちにそれぞれ贈り物をして、たくさんの人々を助けてほしいと願った。
そう、神様たちは、魔王の死ではなく、困っている人々の手助けだけを求めたのだ。なぜなら、魔王や魔人たちでさえも、神様たちが作った大事な子供であることに変わりないからだ。
もちろん、勇者たちは大いに戸惑ったが、自分たちが呼ばれ、そして神様たちの願いを聞くと決めたのだからと、彼らはたくさんの困っている人たちを助けて回った。その中には、魔人も多く含まれていたのは言うまでもなく。
そして、そんな勇者達の行動に、人々の心は変わっていった。それは魔王とその眷属たちも同じで、長く続いた戦いは、2人の勇者のおかげでやっと終わりを迎える。暗黒の時代の終焉だ。
その後はたくさんの話し合いが続き、世界は今の形に落ち着いたと言われている。
戦いが終わった後、2人の勇者はどうしたのかと言うと、この世界で困っている人を助けながら旅をすることに決めた。
そしていつしか、勇者たちはお互いに愛し合い、子を成し、いつまでも幸せに暮らした。と言う話。
「どっちが女だったの?」
話しが終わり、一番気になるのはそこだ。
「さぁなぁ? これは子供に教える類の昔話だし、どちらでもよかったんじゃないか? つまり、この物語の伝えたい部分と言うのは、差別的な考えは何も生まないということだと思う。だが、生きていれば皆一様に同じと言うわけにはいかない。差異は必ず生じるものだ」
「うん、まあ」
「だが、それを互いに認め合うことで、手を取り合い一緒に進めるのではないか。っていう話しなんだ」
「なるほどねぇ」
魔王とその眷属を完全悪にしないというのもそうだし、勇者が2人いる上に、性別も種族も違うけど、最終的には勇者たちは愛し合って結婚している。
なるほど、みんな仲良くしましょうという話なんだろうなと、納得だ。
「さぁ、いい加減に寝なくては」
「わかったぁ」
グライブに促されるまま、カバンから取り出した毛布をかぶり、私は木に体を預けて両目をつぶる。
「獣人と人って結婚するんだね」
目をつぶりながら、ふとそんなことが頭をよぎった。
「魔人と人も結婚するぞ。それに、天使と悪魔も結婚するな」
「自由度高すぎて草生えた」
なんか、本当に見た目の差異なんてどうでもいいんだろうなと思って。
「だが寿命が違いすぎる場合、人族のほうが苦労するだろうな」
と言うグライブの言葉に、私はまた目を開けてしまう。
「なんで?」
単純な疑問だ。
「獣人に限らず、寿命が長い種族は割と多いんだ。エルフなんてその代表だな。そうなってくると、せいぜい100年生きるかどうかと言う人間が伴侶になると、子供を作るのも大変になってくるし、一度伴侶を決めたら死ぬまで変わらないような種族なら、伴侶が死んだ時点でそいつはずっとひとり身になるのは確定だ」
「相手が死んだら新しく見つけたりしないわけ?」
「そこは種族にもよるんだが。天使族は基本的に心に決めた相手以外はないな。自分が死ぬまでたった一人に何もかもを捧げる」
「じゃあ、人間となんて結婚しないほうがいいじゃない」
残されるのは目に見えてるんだから。
「そう思うだろ? だけど、心と言うのは自分の思う通りに動いてくれないものだ」
「まあ、それも分かるけど」
恋なんて落ちるものってよく言われるし、どっぷりのめり込んだら、もうどうしようもないものねぇ。
「そこであまりにも寿命が違いすぎる種族どうして結婚する場合、契約魔法で短いほうの寿命を長いほうにつなげて、無理やり寿命を引き延ばすという方法がとられることがある」
「そう言うのを聞くと、やっぱりファンタジーだなって思うけど、無理やりと言うところがミソだよね」
「そうなんだ。どうも人間は長く生きることに向かない種族らしくてな。浮気が多いこともだいぶ問題ではあるんだが、心の衰えが顕著で、その問題が今は一番の課題と言える」
心が衰えるというのはつまり、心が老化するということなのか。飽きっぽいのが問題でもある気がするし、退屈は人を殺すともよく聞くことを考えれば、常に刺激を求める人は長寿との相性は最悪なのかもしれない。
「それに、人間の中には長く生きることを嫌がるものも少なくない」
「そうなの? わりと不老不死とかは、求める人が多い印象があるけど」
「確かに不老不死ならそうだろうが、あくまで寿命を延ばすだけだと考えると、ゆっくりと老化することに変わりない長寿では、魅力がないのかもしれないな」
「ワガママだなぁ」
「フフ。そうだな。だが、心の衰退の原因は多分、互いの寿命がひとつになることにあるのだろうと思う」
「くっ付くって、そう言う意味なんだ」
「ああ。伴侶の死が、自分の死に直結するこの契約自体が、恐怖につながっているのかもしれない」
「それはお互いにってこと?」
「いや、自分の寿命が残っていれば関係ないんだが、どうしたって、人間のほうが短いだろ? とっくに自分は死んでいてもおかしくないのに生きていて、自分の死が相手によってもたらされるということは、想像以上の負担につながっているんじゃないだろうか」
そう言われて、確かにそうかもしれないと思った。
普通に生きていたって『死』は恐怖の対象だ。だというのに、とっくに命の期限が切れてもなお生き続ける。そして、終わりは自分の予想しない瞬間にやってくるのだ。ああ、確かに怖いかもしれない。
だけど、それって本当に怖い? だって、考えてみれば自分の寿命は精々数十年で、それを過ぎてなおも生き続けるのは、つまるところ愛する人を一人で残さなくていいということではないだろうか?
そして、死の瞬間が同じであるなら、たった一人で残されることがないということでは?
私は愛する人に、たった一人で残される方がよほど怖いと思う。
私はそれほど自分が強くないことを知っている。だから、出来るなら、心から愛する人と同じ時間を生きて、そして、同じ時に死にたい。そう思ってしまう。悲しむ暇もないほどに。寸分の狂いもなく。
そうすれば、愛する人が自分の手の届かないところへ離れる心配なんてしなくて済むのだから。
いつの間に眠ってしまったのやら。起きたら朝だった。
昨日のまま残してあった冷めきったお茶を飲み、簡単に顔を洗って口をすすぐと、荷物をまとめて私とグライブはまた歩みを進め始める。
まだここにきて2日しかたっていないのに、不思議なくらいグライブが気になっている私だが、今この瞬間でさえ、私には彼しか頼る人がいないからこそ、若干依存し始めてしまっているのではないかと、焦りを覚えた。
だけど、困っているときに優しくされれば、相手がゾンビだろうと、スケルトンだろうと、頼ってしまうものだと思う。
すでに見慣れてきた気味の悪い森を時折、雑談を交えながら黙々と歩く。
でも本当に、面白いくらいバケモノたちは私たちを避けていて、エンカウントは今のところ全くなかった。それはそれでありがたいのだけど、それがタリスマンのおかげなのか、それともグライブのおかげなのか判断に困ってしまう。
もしこれがグライブのおかげなら、彼から離れた瞬間、私なんてあっという間にバケモノ達のお腹の中にホール・イン・ワンではないだろうか。そう思うと、ブルリと体が少し震える。
相変わらず亀の歩みで私の前を歩くグライブは、残っている耳をしきりに動かしながら、辺りを見回し警戒している様子が見て取れた。
そこでふと思い出す。そう言えば、グライブは襲われないのではなかっただろうか? それに、昼間ならタリスマンがバケモノを遠ざけてくれるはずでは? それなのに、グライブの警戒している様子は、少し大げさにも思えたのだ。
大げさと形容したくなるほどに、ピリピリとした緊張感が伝わるようだった。
特に会話が短いということもないし、昨日と同じように、談笑と言っても差し支えないほどの明るさで、気にすることでもないと言われたら、そうなのかもしれないと思うような。
だけど、少なくとも、昨日よりもグライブは警戒しているように見える。
私にはこの不気味な森の平常がどういうものかもわからないし、そもそも気配だとかそういうものを感じ取れるような敏感な神経もしてはいない。だから、気のせいかもしれない。
「グライブ」
そう私が呼べば。
「どうした?」
と、足を止めないまでも、きちんと返事をくれる。
「気のせいだったら、あれだけど。ちょっとピリピリしてる?」
そう私が聞けば、グライブは小さく肩を震わせて笑っていた。
「リオは空気を読むのがうまいんだな」
なんて言って。
私が空気を読むのがうまいかどうかは、自分ではよく分からない。
「どうかな?」
と、首を横に倒してしまう私に。
「昨日と違い、森の中が少し静かだと思わないか?」
グライブはそう言って足を止めて、ぐるりと私のほうに体ごと向き直る。
グライブの言う『静か』と言うのがいまいちわからないが、私は辺りの音に耳を澄ませてみた。
うごめく木々の音、風に揺れる木々の擦れるざわめき。遠くに響く何かの声が時折、聞こえる。そこまで気づいて、やっとグライブの言う『静か』とは何かに思い至った。
「バケモノたちが、いないね」
よく見れば、昨日は視界のどこかや、動き回っていた姿が視界を横切っていたはずの、あのバケモノたちがどこにも見当たらない。
声は聞こえるから、いなくなったわけじゃないようだけど、少なくとも、私たちの近くにはどうやらいないみたいだと言うことが分かる。
まさかこんな早く森の出口にたどり着けるはずもない。
それでなくとも不気味な森が、輪をかけて恐ろしく感じる。
「今日の移動は早めに切り上げて、身を隠せそうな場所に移動しよう」
そう言って身を翻して歩き出そうとするグライブのローブを、私は思わず必死につかんでしまった。そのせいで後に引っ張られるようにしてグライブの足が止まる。
「あ、ごめん、なさい」
慌てて手を離して謝ってみるが、どうしてか私は、うつむいたまま顔を上げられなかった。行動がまるで子供じゃないかと、自分で自分が情けなくなる。本当に、どうしてこう、私は自分のことばかりなのだろうか。
だけど、そんな情けない私の行動に対しても、グライブはただおかしそうに小さく笑うだけだった。
そして。
「大丈夫だ。置いて行きはしない。怖いなら、直接、俺に触れなければ、ローブを掴んでいてもかまわないぞ」
そう言って、やはり笑うのだ。
本当に、この人は私のことばかり気にかけてくれる。私の不安を的確に当てて、私の行動の理由さえ察してくれる。だというのに、私ときたら、自分のことしか頭にない。なんてダメな奴だろう。
「リオ、君はよく頑張っていると思うぞ。パニックにならず、冷静に動けている」
その言葉に私は顔を上げた。すると、嫌でも目に入る太陽のような金色の瞳に映る自分の情けない顔に、私はますます顔を歪ませてしまった。だって、グライブはなんで、慰めてくれるのだろうと、思わずにはいられなかったから。だって、彼にはなにも返せないのに。
「ひとまず移動しよう」
そう言うと、グライブは自分のローブの裾を持ち、ひらひらと私の前で軽く振って見せた。それは、掴んでいてもいいよと言うサインだろう。そんな彼の行動で、思わす顔の表情が緩んでしまう私に、彼も同じように顔を笑みの形に緩めて見せた。
ローブの裾を握りしめ、彼に引かれるように足を進めると、ひときわ密集して絡み合っている木々と、曲がりくねった大きな洞のある木を見つけた。多分、グライブはこの場所を最初から知っていたのかもしれない。
洞の中は人がひとり入ってもまだ十分に余裕があるかなり大きな穴で、私を洞の中に入れると、グライブはまるでふたをするように、洞の前にドシリと腰を下ろした。
「なんか、ごめん」
私はいろんなことが頭をよぎったけど、とにかく言いたいことはこの一言だった。
「うーん。こういう時は『ありがとう』でいいと思うぞ? ある意味では、俺のお節介の被害者でもあるだろ? じゃあ、俺が逆に謝らなければいけないな」
なんて、おかしそうに笑うグライブに、私のほうが驚いてしまう。どう考えてもお節介の被害者って、斬新すぎる切り返しで、私までおかしくて笑ってしまった。
「私はそのお節介に助けられているんですけど?」
「それならよかった。俺も一安心だ」
「どうもありがとうございます」
「こちらこそ。お節介を受け入れてくれて、ありがとう」
なんて、恭しく左手を胸に添えて、わざとらしくお辞儀をして見せる彼に、私はまたも軽く噴き出してしまった。もう、本当に。このゾンビ狼、どうして私のツボを的確に押さえてくるのだろうか。
ますます、彼に私の好奇心や好意が傾くのが自分でもわかる。
彼ともっと話していたい。少しでも長く、寝る間を削っても、もう少しだけ。
そう思わずにはいられなかった。