0.月夜の狼
その人狼は『グランダル王国』でも有名な『傭兵』であった。
一切の余計な色を持たない純白の体に、太陽のような黄金色の瞳は神々しく、鋭く並ぶ大きな白い牙や、曇りのない漆黒の爪は恐ろしくも力強く、大きくがっしりとした肉体は鋼のように強靭だった。
そんな彼は黒衣の鎧を身に着け、巨大な大剣を背負い長い旅をしていた。
生まれてすぐに戦争で家族を亡くし、とある人間の傭兵団に拾われ、戦う術を学び、長くその傭兵団に身を置いていたが、人間と亜人では生きる時間が違い、世話になった傭兵団の団長が死したのち、1人で旅をすることに決めたのだ。
それは目的もない旅だった。長い傭兵暮らしのおかげでお金はあったが、どこかに落ち着きたいとは考えてもいなかった。まだ彼も若かったし、愛する者も居なかったし、故郷は当の昔に無くなっていたから。
彼の旅の目的は『生きる目的』を探すためだったかもしれない。
そして長く傭兵として旅をしていれば名前も知られるようになり、いつしか人狼は『闇夜の月』という名で呼ばれるようになっていた。その名は様々な国で知れ渡り、おかげで仕事に困ることはなかったし、様々な国で騎士や兵士にとスカウトされることも少なくなかったが、彼はそのすべてを断って旅を続け、そしてグランダル王国にやってきた。この国でのとある出会いが、彼の運命を大きく変えることになる。
グランダル王国は、あまり良い噂のある国ではなかった。
国王は国民に無理難題を課し、近隣国ともあまり良好な関係は築けていなくて、それは旅をしていた人狼のとがった耳にもよく届いていたほどに、悪い噂の絶えない国であったが、人狼がグランダル王国の首都、王城のある町にたどり着いてから数日がたったころ、その国の国王から『ぜひ会いたい』と呼び出された。
傭兵を呼び出すとなれば、仕事の話だろうと予想はできた。だが、よくない噂のある王族だ。まともな仕事ではないかもしれない。人狼はそう予想して、どんな仕事であろうと断ってしまおうと思っていた。
そして、案の定。国王の依頼は、この世界に定められた『禁忌』のひとつ『龍殺し』だった。
龍とは、世界の秩序を守るものであり、世界を監視するものでもある。神によって定められたルールを破れば、死ぬよりも辛い罰を受けることになる。この世界に生きる者の常識だった。だというのに、選りにもよって、人狼に『龍殺し』を依頼する国王に、人狼は怒りよりも呆れや軽蔑の感情が沸いた。
だが、国王にも言い分があった。
王曰く、自分のたった一人の娘が不治の病に侵され明日をも知れぬ命であると、自分勝手であることも十分承知していたが、娘だけはどうしても助けてやりたいと、王は涙ながらに人狼に訴えたのだ。
人狼は良くも悪くも純粋であり、また、情に厚く優しい人物でもあった。だが、それでも王の言葉を信じて龍殺しになることなどできようはずもなく、断るしかないと、そう思った。
だが人狼が断っても諦めることはなく、王は娘の病気を治してくれれば娘を嫁に差し出すと言い出した。興味はないと断ろうとする人狼を無理やり姫の元まで連れて行き、いくらでも金を出し、娘も、おまけにこの国まで渡すと言い始める王に、人狼は困惑するばかりだ。
そして半ば無理やり、人狼は姫と顔を合わせることになり――彼は、龍殺しを引き受けてしまった。
その姫は、本当に美しい人間の娘で、流れるような金の髪と、海のような青い瞳が、人狼の感情をすべてさらってしまった。つまり、人狼は恋をしてしまったのだ。
小鳥のようなかわいらしい声、病のせいで白い肌が余計に青白く、折れそうなほどに華奢な体が、余計に庇護欲をそそった。
そして人狼はこう考えてしまった。
『たとえ、呪いを受けても。彼女とほんの一時でも一緒に居られるなら』と。
それから、7日7晩の長い戦いの末、人狼はドラゴンを打ち破り、その心臓を手に入れることができた。
疲れ果て傷だらけになった人狼はそれでも休むことなく城に戻り、ドラゴンの心臓を国王に渡したのだが、その心臓を口にしたのは姫ではなく、国王本人であった。
はじめから、全部が嘘だったのだ。
ドラゴンの血にはあらゆる病を治す癒しの力があると信じられていたし、その心臓には不老不死の力が宿っていると、信じられてきた。だが、それを実行できるものなどいるはずもなかった。だからこそ、国王は流れ者の傭兵である人狼に目を付けたのだ。どうせ死んだところで誰が悲しむわけでもない。
もちろん姫も病気などしてはいなかったし、もとより、獣風情と結婚する気などあるわけがなかった。
全てが嘘で、全てが演技であり、国王も、その娘も、その場にいた兵士たちまでもが、人狼を間抜けな獣と嘲笑った。だが、人狼は裏切られたことの怒りよりも、騙されて罪を犯してしまった己を恥じた。そして、人狼は何人もの兵士たちにより体中を槍で貫かれて下水路に打ち捨てられた。
人狼は、死ぬことを許されない。
ドラゴンを殺した罪は重く、それは呪いとなって人狼の体を腐らせた。じっくりと、ゆっくりと、それは熱を持ち、生きながら腐る苦しみと激痛は、人狼から安眠を奪った。
食べ物は口の中に入れた瞬間に腐り、水を飲むことさえ許されず、体は確実にじんわりと腐っていく。それは死よりも恐ろしい天罰だった。
毛は抜け落ち、耳や目が溶け落ちる。皮膚がはがれ、肉が溶け落ち骨が見えても、決して死ぬことはなく。自分の体液が触れたものは、全てが腐食した。
だが、彼を慕い、彼を敬愛するものはとても多かった。彼が騙されたことに憤りを見せ、彼を助けようとしてくれるものも多かった。それは、彼が今まで築き上げてきた信頼や絆のおかげだった。だからこそ、心優しい友人たちを傷つけることはできず、人狼は体が動く限り旅を続けた。呪いを解く方法を求めて。
自分の血の一滴までもが腐り消えてなくなるまで、彼の呪いは消えない。狂うことも許されない。腐り果ててしまうまで死ぬことも出来はしない。彼はただ毎日、祈るしかなかった。
それが今から100年程、前の話だ。
マルベスク王国北、瘴気の森と呼ばれる黒い不気味な木々が広がるその奥に、腐食の森と呼ばれる場所がある。
その森はその名の通りすべてが腐っている場所だ。湖も、土も、木も、そこに生きる生物たちも、一様に腐り果てた、異様な森。人狼は動けなくなってからずっと、ここに居た。
悪臭を感じることには当の昔に慣れ、呪いで腐っていく自分を餌にしようという酔狂な生物もおらず、ただここでゆっくりと腐っている。
少なくとも自分がここに居れば、仲間や友人たちを、或いは誰かもわからない他人を傷つけることはないと。
ふと空を見上げると、空には変わらず月が浮かぶ。
真っ白な真ん丸の月に、人狼は目を細めた。左目はだいぶ前に溶けてなくなってしまったが、幸いもう片方の目が残ってくれていることに感謝した。あと何回、自分はあの美しい月を見られるだろうと。
毎日、祈りを捧げる。もう希望はない。とっくの昔に諦めている。
自分は騙されたから許してほしいなどとは思えなかった。決断したのは自分自身だ。一時の恋に溺れたのも、そして、大きな罪を犯したのも。
許してほしいのは、ただ静かに眠ることだけだった。一瞬でもいい。ただ安らかな眠りを。
とあるエルフに聞いたことがあった、この呪いを解く方法をふと思い出し、人狼は力なく笑った。
「俺には無理だ……」
それは『奇跡の水』とよばれる水を手に入れること。
その水は『神の許し』とも呼ばれているとか。調べてはみたが、『水』であること以外、何もわからなかった。奇跡の水の情報をくれたエルフは、詳しい作り方を人狼に教える気はないようだったし、そもそも、教えたくないというよりは、人狼には作ることが不可能だと思ったから伝えなかっただけかもしれないが。
何十年と捜し歩いてみたが、見つけ出すことはかなわなかった。おまけにもう動くことさえできない。
「神よ……夜の女神よ。俺は、あとどれだけの夜をこうして、迎えればいいのだろうか」
夜の女神は罪の重さをはかる神であり、罰を与える神でもある。彼の女神が人狼の罪の重さがなくなるまで、或いは、もう許してもいいと判断するまで、もしくは、人狼が死ぬまで女神の許しはないかもしれない。
それでも、祈り続けるしか、人狼にできることはない。
人狼はまた空を見上げる。白い月は変わらず美しくそこにある。
「な、んだ?」
月は変わらずそこにあるはずだった。だがよく見れば、月に真っすぐ、誰かが墨で書いたかのように縦に一本の黒い線が見える。
その縦線は線の真ん中あたりから、まるで目が開くかのようにゆっくりと広がっていき。
「異次元の門……か?」
それは人狼にとって見覚えのあるものだった。人狼がまだ呪いを受ける少し前、立ち寄った小さな町で一緒に仕事をすることになったとある召喚士が、異次元より契約者たちを呼び出すために使った特別な出入口。今、人狼の目の前には、それと同じものが見えている。
だが。と、辺りを見回す。人の気配はない。召喚術が使える程度の魔力や、知性を持つ生物がこの付近にいないことも分かっている。それなら誰が、そう思って、人狼はまた空を見上げた。
何を召喚しようとしているのだろうかと。
まるで大きな穴が開いてしまったかのように、ぽっかりと真っ黒い闇が口を開けていた。じっとそこを見つめていれば、ずるりと、まるで何かに引っかかっているかのように、穴から上半身だけが出てきて。
「人間?」
だろうか。と、目を細めていれば、ずるりと下半身も出てきて、世界の法則にしたがい穴から出てきた人間はそのまま地面へと落下し始めた。
落ちる。と思った瞬間、人狼の行動は早かった。何とか動く右腕を前に出し。
「風よ!」
力強くそう叫ぶと、人間が地面に当たる直前で、その体がふわりと宙に浮き、そっと地面に着地した。
意識がないのか、人間は身じろぎひとつしなかった。
人狼から見れば、人間の年齢などよく分かりはしないが、子供ではなさそうだ。そう思った。
肩下まである黒い髪。この世界では見たこともないような象牙色の白い肌。胸のふくらみや細い手足が、この人間を女であると人狼に教えていた。
目を覚ます気配のない人間。変わった匂いがした。甘いような石鹸の匂いにも似て。少しだけ人狼は興味を持った。どんな瞳の色をしているのだろうと。彼女は、どんな声で話すのだろうかと。
そして、人狼とこの人間との新たな物語が、ここから始まるのであった。
覚えているのは、落ちたという感覚。分からない。
私は家で、たぶん友人とゲームをしていた。休日出勤上等と、休みなく働いてひと月。さすがに疲れたからと有休をとって3日目。私はゲーマーの友人を誘ってネトゲにどっぷりだった気がする。
いや~、あれはよいゲームだったのだ。人種、性別、種族、そのどれもが選びたい放題な上、結婚相手も選べる素晴らしい……まあそれは置いといて。
私は事故にあったのかもしれない。家に居てどうやって? とも思うのだけど、落ちたという感覚は鮮明で、痛みにも似た苦しさを私の胸は訴えてくる。いや、今は別段苦しくは……。
いや、苦しいぞ? なんでだろう? 意識が浮上してくる感覚。ああ、私、今ってもしかして寝てるんだろうか。なんだか、苦しい。すごい異臭がする。
「って、くっさっ!」
あまりの臭さに飛び起きてしまった。と同時に、私の目の焦点がふと目の前の景色をはっきりと映し出した。
「な、んだ。ここ――」
色で例えるなら、全部が赤。真っ赤と言うのではなく、酸欠になっている生肉というのを想像してもらいたい。あの灰色のようなくすんだ色と、オレンジとも赤とも言えないような、色あせた朱色の木々が、草が、地面が目の前にあって。不快に混ざりあい、木のような蔓のような奇妙な形の樹木と、カエルの卵やハスの種のような集合したなにかに目が留まり、全身に粟立つような気持ちの悪い不快感を私に植え付ける。
(細かい粒々とかがギュって集まってるのめちゃくちゃ苦手っ)
ここは、森と言っていいのだろうか。そんな奇妙で不快なものが辺り一面に広がっているのだ。そして何より不快な気持ちにさせるのは臭いだった。
「うっ」
思わず袖口で鼻を押さえ、口から息を吐き出す。
甘ったるく、ツンと鼻の奥が痛くなるような、酸っぱい感じの、すえた臭いと言うのか……一言でいうなら、これは腐敗臭、ではないだろうか。ここまで強烈な臭いは今まで嗅いだこともないけども。
ここはどこってのもあるけど、何で私はここに居るんだろうとか。このすごい臭いの発生源が分からないくらいに充満してることの謎に、頭がパニックになりそうだった。
こんなファンタジーな世界なんて、漫画かゲームの中くらいしかお目にかかれないだろう。
よし、まずは冷静に辺りをよく見てみよう。なんか奇妙な生き物がいるけど、こちらに近づいてくる気配はないので良し。巨大な角の生えたナメクジのような生物とか、ゾンビみたいな巨大な鳥も見えるけど、うん。見なかったことにする!
そうやってゆっくりと右から左へと顔を動かしていれば、あるところで私の動きはぴたりと止まった。
真っ黒でボロボロの布が見える。
距離からして2メートルほど離れているだろうか。
黒い布は大きく膨らんでいて、何だろうかと少しだけのぞき込もうとした矢先。布がずるりと動いたのだ。
(動いたっ!?)
びくっと跳ねる私の両肩。
(い、生き物なのっ!? なに、なんなのっ!?)
意味の分からない焦りやら、恐怖やらで私の心臓がドキドキと早鐘を打つ。決して恋のドキドキではない。
だがよく見れば、大きな黒い布の動いた部分が、全体から見るとまるで人の頭のように見えて、もしかすれば、人間なのかな? とも、考えた……が、ゆっくりと動いた布がフードのついたローブであることに気が付くよりも早く、目深くかぶられたフードの隙間から金色の何かが見えて、ごくりと私はつばを飲み込み。
「――ひゅっ!!」
そんな悲鳴とも取れない音が、私の口から飛び出していた。
だって気が付いてしまったのだ。ぼろきれのようなローブに隠された中身に。
見えている所々がぐちゃぐちゃに腐っているのを……。
半分骨が見えているような。かろうじて張り付いているだろう皮膚、その皮膚に見える元の色など分からないくらいに汚れた毛。
一言でいうなら、ゾンビとか、腐乱死体と表現したほうが、最も的確なような気がする。だというのに、腐乱死体であるはずの目の前のそれは確かに、確実に動いているのだ。これでパニックにならないほうが、逆にスゴイのではないだろうか?
(い、生きてるの? あれで……)
まるで本当にゲームの世界から出てきたようなクリーチャーだ。そう思った。
私の知っている常識から遠く離れすぎて、もはや正常な判断ができてるのかさえ自分で疑問に思う。だって、こんな恐ろしいものを見たら、普通は逃げ出さないといけない。でも、腰が抜けてしまってどうにも立てそうにないし、そうじゃなくても、この森のようなところには、先ほどから得体のしれない化け物が動き回っているのだ。何の情報もなく動き回ることも怖い。つまるところ、八方塞がりと言うやつじゃないだろうか。
私の夢である可能性もあるのでは? とも考えているのだが、どうにもおかしい。こんな悪夢を見ているのだから、恐怖で飛び起きたっていいはずだ。
それに、落ちたという感覚。私の記憶はゲームをしていたある瞬間でプツリと途切れてしまっている。
分からない。何もかもが。もしかして、私は目の前のゾンビに食われてしまうのだろうか? そうでなくても不安と恐怖で体が硬直しそうだ。少しでも身じろぎしようものなら、あのゾンビの、むき出しの牙にガブリと噛みつかれてしまうかもしれない。
そこまで気付いて、やっと目の前のクリーチャーが、人ではないことに気が付いた。
ノーズの長い口は犬や狼などを連想させる。そこに並んだ牙が鈍く光っていて、その奥に隠れた金色が、そいつの目だとやっと気が付いた。よく見れば、そいつの体にはすっかり変色してしまってはいるが、包帯がまかれているのも見受けられる。
目が、合ってる気がするのだけど、どうすればいいのよ。これ。
私が動き出すのを待っているんだろうか? 私がたまらず恐怖で逃げ出したところを、追いかけまわして、弄びながら食い殺す気なのかも? そう考えるだけで体がガタガタと震える。怖くて動けない。
夢だろうと何だろうとかまわないけど、生きたまま食い殺されるのも、かと言ってただ黙って殺されるのも嫌だ。
逃げないと。そう私の頭が結論を出したとき。目の前のクリーチャーがフッと笑ったような気がした。
「取って食ったりはしない」
それは低い男の声で、でも何かが詰まったような音だった。水の混じるようなゴボゴボという音の混ざった決して心地よいとはいえない響きをさせて、それでも、私の理解できる言葉を吐いたのだ。
(言葉? 会話、出来る?)
そう思ったとたん、私の口から震えたため息が漏れた。少なくとも、ただのバケモノではないみたいだったから。
でも、何を話せばいいだろう? こいつが何なのか? それとも、ここがどこなのか? そんな風に迷っていると、先に口を開いたのは目の前のゾンビだった。
「君は人間か?」
そう聞かれて、私は一瞬、思考が止まり、首をかしげてしまった。
人間かと言う質問をされること自体が初めての経験だったからと言うのもあるけど、このゾンビは人間を見たことがないのだろうかと思って。
もしかしたら、私は今、人間のいない世界に居るのかも。なんて馬鹿な考えがよぎる。そんなはずない。だって、人間が存在しない世界なら、そもそも『人間』と言う単語さえ存在するはずないのだから。
私はひとまず頷いて見せた。するとゾンビはまた小さく笑って。
「ああ、言葉は通じるんだな」
そう言った。
ゾンビの言葉に、ああそうか。と、私も思考が回り始めるのを感じる。
そもそも、言葉が通じるかどうかも話してみなければわからなかったし、目の前の生き物が友好的なのかさえ分からなかっただろう。もちろん、お互いにと言う意味でだ。
そして私が知ることのできた重要な情報は、目の前のゾンビが、少なくとも会話を望んでいるということ。
話しができるのなら、今すぐに殺されたり食われたりはしないということだ。
私の頭がそう結論を出したところで、やっと私は深く息を吐き出していた。ほんの少しだけ、自分の緊張が和らいだからだ。だけど、そのちょっとの安心感は大事だと思う。だって、少しでも心の負担が減ったということなのだから。
そして、やっと私は気が付くことができた。
今が夜であること。空を見上げればまん丸の白い月が浮かんでいること。そして、空に浮かぶ月が3つもあることを。
最後までお読みくださりありがとうございます。