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可愛いの意味

南春香は可愛いのでモテる。

一部の男子に人気もよくそれを嫌に思う女子生徒も多くいる。


「南さん、可愛いよなー」とか「物静かでオドオドしてて」とか「こう、守ってやりたい感じ」とか色々言われてきた。


可愛いとは何か可愛いの意味が分からなくなってきてる時に私には好きな人ができた。


好きな人というか気になる男の子だけど豚のキメラで名前が『木村』くん『木村悠』くんだった。


前を向かずにオドオドとした雰囲気でキメラだと言うのに嫌な感じがしない

信念があるけどその信念を誰にも見せない少し弱気な『木村』くんが好きだった。


ただ、最近、ある噂を耳にする。『南春香』は誰か好きな人がいるというものだった。


ここから先は私が可愛いとか好きとかそういうものではなく人殺しの犯人を見つけるような眼差しで『南春香』は誰が好きだとか『南春香』は誰と付き合ってるとかそんな話ばっかりだった。


私のことが好きだという男子はほんの一部だったのだが誰かが『南春香』は可愛いと言う噂を流したのか一部では無くクラス中に広まる『可愛い女の子の『南春香』』が出来上がった。


それを気にするのは私ではなく周りの見ていた女子達だった。


「あの子調子乗ってる」とか「地味でブスなのに」とか


男子の性欲まがいの「可愛い」と女子の嫉妬の「ブス」が入り交じっていた。


その中、教室の角で『木村悠』が虐められていた。


その間だけは「可愛い」と「ブス」と言葉だけの教室に『虐め』が立ち込めた。


『木村悠』が教室から出ていった。

私は追いかけた。


「悠くん大丈夫?」


私はスカートの裾を掴みながら言った。

私は地味で可愛くて嫌われている。

だから、『可愛い』とも『嫌い』とも思ってない『木村悠』がとても、とても、好きだった。


「大丈夫です。僕のことは気にしないでください」


私のことを気にしてないと言うよりも私から離れたいと思ってるのが見てわかる。

別に嫌われてはいないけど『興味無い』といった感じだった。


彼の後ろ姿を見て『悠くん』と声を漏らし教室に戻って行った。


教室に戻るとニヤついた性的に見る男子の目線がチラついた。


「ねぇ春香さん、今日の放課後時間ある?」


その言葉は男子の性的な目線より気持ち悪くゴミを見るように言ってきた。


ここで虐められてまた、日常に戻る。


人間からキメラの虐めではなく人間同士の虐め


そう、私は人間なのだ。人間同士の……


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