アイドルという名の悪夢2
私は第1種キメラである。
人間の顔でうさぎの長い耳と丸い尻尾がある。
幸い髭とかは生えておらず長い耳はウィッグで隠せた。
アイドルとして他のアイドルからは嫌われていたが蹴落とされぬように頑張ってきたら仲間もできた。
引き抜きをされそうだったが母が……いや、マネージャーがそれを全力で止めた。
私は母の国の奴隷らしい
産まれた時から死ぬ時まで人権の無い奴隷だ。
今日も美味しいご飯を食べ動いて働いてフカフカなベットで
『生きる価値』を無くす。
アイドルで可愛い私は時間が過ぎるとブスになる。醜くなる。
寿命まで生きれるのかまた、マネージャーが……いや、母が新しく『エス志願者』になって私を捨てるのだろうか
母は私のことを人といや、キメラだと思っていない。
金なる物そう、私は物なの……
だから、感情を消して母に笑顔で『捨てないで』となげくように私は笑顔で心の腐った笑顔で醜くなった笑顔で私はいつものように毎日言ってるように「ありがとうございます」と言った。
そう、言うといつものように恨んだ。
優しい口調でシワ1つ立てずいつものように
母を世界を私自身を
この見た目で歳を取っていけば可愛いまま死ねれば私は永遠に綺麗な『キメラ』のアイドルとしてこの世を去れる。
「おやすみなさい」
母に笑顔で言うと部屋に戻り私は真っ暗な部屋の中でベッドの上に横になる。
五分ぐらいすると一筋の光が入り込み私を確認するとその一筋の光が消えチャラチャラと音がする。
4年前のことだ。
部屋に入り寝に就くとチェーンかけて扉越しに言われた。
「あんたは今日から中学生だ。だから、これからもっと、縛り付けるからこれからもずっと勉強だからね?」
その日から毎晩、こうやって小さな箱の中に文字通り文字通り以上の箱入り娘である。
そこから、『エスの母』も『キメラ制度』を作ったこの国も『期待に応えられなかった私自身』も恨むようになった。
幸せに綺麗に美しくキメラとして私は……死ぬ
自分の首を絞め息絶える。
まぁ言っても朝になると恨めしいほどに憎らしいほどにこの部屋にある1枚だけの窓が朝を知らせてくれる。
「また、死ねなかった」
ウィッグを被ったまま寝てたせいで頭がゴワゴワする。
ウィッグを取って髪を溶いてピンを頭に刺してまた、ウィッグをつける。
朝の8時にチャラチャラと音がなった。
母だ。
私は扉の前に立って母に……いや、マネージャーに一言言った。
「マネージャーさん、おはようございます。」