可愛いの意味4
2日目……
校舎裏に呼ばれたのは初めて……では、ないが
2日間連続で呼ばれた。
1日目の恐怖とは違って今日は嬉しかった。楽しかった。
『虐め』などはなく、『殴られる』こともない。
ただ、普通の校舎裏に行くだけだ。
雨が降ったといえど2日もすれば地面は乾いていて泥ではなく砂になっていた。
私と休みの時間に告白してきた男子だけが校舎裏にいる。
「あの……私、あなたとは付き合えない……」
校舎裏に響く声は彼の耳に届いたのだろうか
でも、あの時の、恐怖で怯えてた、あの声よりかは大きかったはず……
大丈夫、大丈夫、大丈夫……
落ち着け……ちゃんと断った。あとはここから立ち去るだけ
でも、私が言った言葉とは裏腹に男子は私に近づき私を抱いた。
怖かった。嫌だった。
男子は自分の体に私を近づけ左腕で私の体を抑え右腕で私の帽子を取った。
「やっぱり……」
男子は気持ちの悪い顔で笑った。
左腕は私の腕や身体を押さえつけて動かないようにした。帽子を取った。
なんども、なんども、、、何度も!!!私は言う!!!
私はこの男に無理やり『犯される』
この世には『キメラ』は生きてはいけない
だからといって『キメラ』は死んでもいけない
安全保護キメラ課というお役所の人が定期的に見守りに来ます。
ただ、『見守る』と言っても人によっては違います。
『キメラ』ごと『お役所』の『人間様』ごとに見ることは違います。
そこでは、私はいわゆる『イイコ』でした。
私は『問題』を起こしません
『人間様』のフリをしていることにより『人間様』と同じ生活を暮らしていると思われ最低限の『生きている』か『死んでいる』かしかここ、数ヶ月は確認されないので『犯される』ってこともないのです。
ここで『お役所』の1つの『お仕事』を紹介しました。
だからこそと言えばいいのか分からないけど『助け』は『来ない』と思っていた。
『見ず知らず』の『男』に『私』は『襲われる』
『私』が『キメラ』で『女』だから……
『男』は『私』の足に足を絡ませて倒れた。
抱え込むように倒れたので痛みはされほどなかった。
だけど、『高校生』と言えどその重さは『成人男性』と同じぐらいの重さで『痛み』よりも『苦しい』と思った。
倒れた際に守っていた頭はどんどん下に行き、制服の縫い目をなぞるように『顔』『肩』『胸』『お腹』『お尻』『足』と順に手は私の体の上で踊った。
『足』に行ったあと、『太もも』に来た瞬間、下に踊った手は上に登った。
スカートの中に手が潜り『下着』に手をかけた瞬間だった。
空から女の子が降ってきました。
血の着いた『石』と一緒に
その男を引っ張り、私の上から退かすと空からの女の子は私に言った。
「逃げて!!!」
その時、思い出した。
空から落ちてきた子は昨日、私を叩いた女の子だ。
ー早く!!!ー
「逃げて……早く!!!」




