嫉妬たる獣
私は『人間』を2人殺しました。
1人は虐めを常習化した人、もう1人は好きな人を苦しめた人
私は『人間』を殺しました。
そう、『人間』を……
これは犯罪です。
『キメラ』ではなく『人間』をしかも、2人も……
『人間』を殺すというのは心が苦しいものです。
ただ、私は反省をしていません。
誰が悪いかと言えば『キメラ』を作りし『キメラ』を虐めていいと言った。
この世界の方です。
殺された『ふたり』も殺した『わたし』も
『知能』を持った。『感情』を持った。『心』を持った。
『ケモノ』です。
だから、私は言えたのです。
『2人目』を殺した時に、
『逃げて』と
私の好きな人はキメラです。
ちゃんと、『人間』のように『感情』を持った。
キメラなのです。
「逃げて……!!!早く!!!私のことはいいから!!!」
目の前の可愛い可愛い女の子は私の言う通り逃げました。
嗚呼、また、埋めないとなぁ……
『人間』を殺したのだから
ー1週間前ー
そう、1週間前は私も『人間』だったのです。
『1人』の人間を殺したことなんて忘れて脳々と生きてた。『人間』だったのです。
私は好きな人がいました。もちろん、相手は『人間』です。
『人間』を『人間』として好きだったのでしょうか?
いいえ、答えは『ノー』です。
『人間』として好きではありません。
ただ、『彼』が『いる』ということにすごい『安心』をしていたのです。
『性』の『乱れ』はあったと思います。
だって、『彼』は『私』の『身体』しか『求めて』いなかったからです。
いいえ、これも違います。
あとから知ったことです。
『簡単』に『乱れる』ことができると聞いたからです。
その前は、本当に『好き』だったんだと思います。
私はすごく悩みました。
『男』は『女』を『身体』しか見ていないのか?
『心』は『性格』は見ていないのか?
悩むことが1日、1日、と増え悩むなら聞けばいいと思いました。
なので、聞きました。
「『私』のこと『好き』?」
彼は言いました。
「『好き』だよ?『どうして』『そんなこと』を『聞くの』?」
浮ついた笑顔が気持ち悪かったです。
『声』ではなく『顔』でわかりました。
『彼』は『嘘』をついている。『私』は『愛』されていない
3日悩んだ結果は無情にも『愛』など無かったのです。
「なぁ、この前、彼女にさぁ『俺』のこと好きかって言われてさぁとっさに好きとは言ったけど思ってはねぇんだよ」
「あはは、そりゃひでぇなぁじゃお前誰が好きなんだよ」
「そりゃ決まってんだろ……」
ー南だよ。南 春香ー




