夢無きカーネーション
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
あー死んじまえ!!!
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、
私は刺された。
刺されながら娘の声が聞こえた。
ちゃんとした娘からの殺意の声が鼓膜を酷く叩いた。
ごめんね?こんな母親で……
ちゃんと、ちゃんと私を殺してーーー
「ここで緊急ニュースをお送りします。先日アイドルとして活躍していた元アイドルであり第2種キメラの城井兎斗こと山田雪が支援者である山田菜々美被疑者を殺害した容疑で警察に自首したようです。また、手や服は赤く血で汚れーーー」
山田菜々美(15)
「私はアイドルになりたい!!!笑顔で歌えるアイドルに!!!」
子供の頃に見た。アイドルに憧れた私はダンス教室に入りダンスは上手くダンス教室に通いながらお歌の教室も通っていた。
「ねぇ!?菜々美はアイドルになりたいんでしょ?事務所とか通ったりしてるの?」
中学三年生の教室は和気あいあいとした笑顔の教室ではなく高校受験の受験戦争の真っ只中でその中で私は勉強をしながらアイドルを目指してた。
「あいつは遊んでる」とか「高校は大丈夫なのか?」とか「そんなことより自分のこと」とか色々言われていた。
まぁ受験戦争の中なのだから歪な私の存在は歪んで見えるのは当たり前だ。
「いや、まだ通ってないけど……絶対にアイドルになるんだよ。私は!!!」
アイドルは私の夢で生きる希望になり
そして、生きる枷となった。
高校には行けた。行けた瞬間だった。
友達は私の夢の背中を押した。そして、本当に背中を押した。
階段で
「ウザ、なんで勉強もしてない踊ることしかできない馬鹿がうちらと同じ高校行けてるんだよ」
「骨折ですね……大丈夫です。数ヶ月もしたら治りますから」
数ヶ月もしたら治る。
その言葉が無情にも刺さる。
大丈夫……?数ヶ月……?
なにが……大丈夫なの?
足が動かないことが……あなたにとって大丈夫なの?
許せない……軽々しく『大丈夫』と言った医者も、押した同級生も、そして、こんな簡単に諦める私にも、
私は周りに言い振りまいた。あの医者はクソだとあの女はクソだと……
ただ、知っていた。そう言ってる自分が一番の
『クソ』だと




