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豚という男2


夢を見た。

俺が人間様になる夢をだ。


誰にも見向きもされない。

だけど、虐められない。

頭の上に耳が無くて顔の横に耳があって鼻が丸い。


人の顔だ。人の身体だ。やっと、人間になれたんだ。


『キメラ』なんかいない幸せな世界に人がいっぱいの素敵な……


「素敵な……」

保健室のベッドの上で汗をいっぱいかいた。

ただの豚頭の俺がいた。


ベッドは臭くて人と動物の合わさった変な臭いだった。


顔を触ると平べったい鼻と顔の横に付いてると思いたい耳は頭の上に頭だけが豚の豚頭で先程、見たものは思ったことは夢だと思わせてくれる。


起き上がってもう一度、ベットに倒れた。

倒れた音に気づいて人間の先生が来た。


「大丈夫?体調は平気?」

そんな、優しい言葉をかけてくれた。嬉しかった。ありがたかった。


だけど、次の言葉は「大丈夫なら、出てってくれる?」と、いうものだった。


数秒前の『大丈夫?体調は平気?』の後にそんなに異物を見るように「一応、動物用のベットもあるけどあまり獣の臭いを保健室にさせたくないのよ」と言われても起き上がったあとでこんなことを言われたのは久しぶりだ。


高校もこんな感じなのか……


保健室から出ると金をたかったヤンキーがそこにいた。


「大丈夫か?金ズルがいないと俺も財布が厳しいんだ。金くれ」


目が会った瞬間に金をくれと手を出された。

そして、押し倒して人間の手で人間の拳で殴ろうとしたが殴れなかった。


「あーもう、いいや金なんていらねぇ退けわざわざ保健室に運ぶんじゃなかった。」


運ぶ?この人間が?

お金のためと言えど俺を豚をキメラを運んでくれた。


もしかしたら、人間と共存できるのではないかキメラだからと言って嫌ってきた人間とも友達になれるのではないか?


俺の頭の中にはそんな事ばかり浮かんだ。


「ねぇ、君はなんで、優しいの?なんで、俺を……いや、僕を運んでくれたの?」


その気持ちとは違い酷く悲しい目をして震えた声を出した。


「俺のばぁちゃんさぁ『エス』なんだ」


人と動物を配合してできる『キメラ』

その『キメラ』は一体どうやってできたのだろうか

政府はそのことを隠しているが動物の遺伝子を人間の腹を割いて入れまた、成長し子供として産む人間のことをネットが流行ったあの頃に言った


動物を産む人間それが『エス』だった。


ネットでは死ぬの『エス』ではとかデッドやデスの『ディ』でいいのではと言われ都市伝説とされた。

動物を産む人間『エス』は都市伝説ではなくちゃんとした人間だったというのを知った。



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