表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/35

普通に生きて痛かった


僕は夢を見ているようにふわふわとしていた。

すごい嫌な匂いがしていた気がする。


寝てたところから起き上がると生き物がいた。

片方の何かが欠けていた生き物がいた。


まだ、頭がふわふわしていて自分が動いたらその生き物も同じように動いた。


「うわぁ」


扉を開いて自分と違う生き物にお互い驚いた。

相手は「寝てなくていいんですか?とにかく、すぐに先生を呼んできます」と言って部屋から出ていった。


手を振ったら相手も手を振った。

周りを見渡したら真っ白な部屋に寝床と色味のある何かがあった。


「まだ、忘れているのかい?いや、思い出したくないのかい?」


振り向いたら自分と同じ者が勝手に動いた。


「君は誰?」

自分は声をかけた。


「誰って俺はお前だよ」

クスッと笑ってこちらを見てきた。

「これは鏡……お前の本心を写すものだ」

そう、答えた相手はこちらをジッと見つめ話し始めた。


「これは鏡だ。そして、お前は『キメラ』だ」


鏡という者にキメラと言われたがキメラもわからない


「さっきのは人と言うものでお前は牛の『キメラ』だ」

淡々と語る鏡は自分に向かって言葉を放つ


ガラガラと扉が開いた。

白衣を着た鏡が言ってた人って者がさっき自分の前に現れた人ってやつを連れてきた。


「阿部くんだね?」


白衣を着た男が呟いた。鏡が俺はお前だなんて言っていたから自分は「鏡です。自分は鏡」と言った。


ここで色々と話をした。その白衣の者はここの病院というところの医院長ということ自分は『阿部一』と言うキメラだということここはキメラの生みの親『エス』ってのがいる病院で『キメラ』用の病院もあるということ自分は学校から飛び降りたということ頭に生えているのは角で牛のキメラだってこと


ただ、鏡さんの話はしなかった。いや、できなかったに近かった。


部屋と言われる一つの箱に詰められてベットという生きてるのか死んでるのかわからないところに寝かせられ2人は出ていった。


「おい!!!聞いてるか?寝てないか?そもそも、俺がここに出てきてるってことがお前に意識はあるから寝てないことになるんだが」

鏡から声がした。


うるさかった。何がキメラだ。何がエスだ。何が病院だ。

俺には……いや、自分には記憶が無かった。記憶が無いからこそ目が覚めて全部の物の名前が出てこなかった。


「なぁ……無視されると寂しいんだけど……」


「うるさい!!!」

鏡はいなくなった。自分の声で消えたのだろうか



記憶は無くならない。記憶は忘れるものであり忘れたものはいずれ思い出すのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ