表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

視点

「ななー!一緒にやろー!!」


クラスの女の子たちが着々とペアを作り始める。なんでこう体育の授業は2人ペアを作らせたがるのだろう。

男女が別れた体育の授業では、私にペアを作る人なんかいない。クラスで唯一話せる友達がゆうきなのだ。


「ねえちょっと。末村さんどーする?」

「知らないよ。なんかあの子ちょっと変わってるじゃん。何考えてんのかわかんないしさ」

クラスメイトのこしょこしょばなしが聞こえる。気まづくなった私が離れようとした時、どこからか名前を呼ばれた。


「おーい!末村!」

振り返るとそこには灰伊先生がいた。ていうかなんで?灰伊先生は基本低血糖というかけだるげでこんな夏に外に出るなんてもってのほかだ。困惑している私をよそに先生はこちらまで小走りでやってくると

「先生とペアを組もう!」

と言った。


「ええー!ずるいよ末村さんだけ!!私も先生とキャッチボールやりたい!!」

クラスの女子たちが騒ぎ始める。そう、私にはよく分からないがこの人は割と人気なのだ。何故かと言うと"かっこいいから"らしい。私には理解できないが。


「でも先生。私キャッチボールとか下手ですよ?運動したいならもっとソフトボール部の子とかがいいんじゃ…」

女子たちから反感を買うのは面倒なので私はやんわりと断ろうとする。が。

「大丈夫だ!先生は末村の100倍は下手だぞ。運動はどの種目もからっきし駄目だからな。」

先生は謎に自信満々に言うと2人分のグローブを取りに走りに行ってしまった。


はぁ…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ