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神に嫌われ過ぎた男の幻想物語  作者: スーシー・テンプーラ
1/1

前世からの決別

初作品、これからどうなるかは全く決まっておりません!

まぁ作者の私が頭悪いので深く考えすぎずこれから楽しんでいただけると嬉しいです


「…っはは……今日は一段と不幸、だなぁ」


時は少し巻き戻り此処はいわゆる現世、それなりにいい時代の中で不幸の化身の様な男がいた。

雨の日に傘をさせばことごとく壊れ、そのまま進めばお決まりの車からバシャーンとくる。

そんな不幸の塊の様なこの男、名を『霊鉄 皐月』という。


「今日はまた一段と寒ぃなぁ、こんな事ならもう一枚羽織れば良かったかな?」


呑気な事を呟きながら街を歩き会社に向かう霊鉄、数分歩いた時ふとある事に気付く。


「あれ?今日は猛吹雪にもならなきゃ滑って転けたりもない…いや、いいことなんだが逆に不安になってくるなんて、俺も末期かな」


彼にとっては人生で数少ない平穏な時間、それは1つの氷柱によって終わりを告げる。

何の気なしに空を見上げた彼の目玉に中々大きさの氷柱が突き刺さる。


「っっってぇぇええええ!!!」


ただその言葉しか出なかった、がその後足元の氷で体勢を崩し前に倒れこんだ。


「…っはは……今日は一段と不幸、だなぁ」


後は分かるな?氷柱が奥にまで食い込み脳に到達し、彼は26年の人生に幕を下ろした。


「…んん?俺は氷柱にやられた、んだよな?何故意識があるんだ?」


困惑の色を見せる彼の耳に微かに声が響いてきた


『こっちに…は…くこっちに!』


一瞬の眩ゆい光に目を閉じ、次に開いたとき彼の瞳には違う景色が見えていた。

丸いテーブルにティーセット、向かい合う椅子の片方に座る男。


「あれ〜?聞こえたのは可愛い女声だったのになぁ…」


そう言って落ち込む彼にその男が話しかける。


「ガハハハ!すまんな、男のお前ならこうした方が早いからな!ハハハハハ!!!」


「で?本音は?」


「ん?面白そうだったからだ!」

「そんな事より、先に挨拶をしておこう!ようこそ、全てを受け入れる楽園へ」

「こんな感じでも俺ぁここのいわゆる《主神》ってのをやってる者だ」


霊鉄は唖然とした、本当にこんなのが神さまでいいのかと。


「そうか、、俺は霊鉄 皐月、世界的に見ても不幸を被る精鋭だよ」


互いに挨拶を交わしやっと本題に入る。


「お前さんはもうあっちじゃ死んでるのは分かるな?普通なら生命の輪っかに乗ってまた転生するんだが、お前さんは神に嫌われすぎてたからなぁ その輪っかに入らずに消されかけてたんだが

そこを俺が見つけて拾ったってわけだ」

「ちなみにお前さんの不幸体質も神に嫌われ過ぎたからだな!お前何したんだ?」


「知らないよ、物心ついた頃にはもう不幸の化身だったからね」


「ま、そこんとこは興味ねぇからいいが、どうよ お前さんこっちで新しく生を受けるってのは」


神の口からさらっと言われた《転生》という言葉に驚く様子もない霊鉄を見てつまらなさそうに

主神は言う。


「もっと驚かねぇのか?本当ですか?!くらいの反応を期待してたんだが…」

「そうかそっちには転生者の話は結構あるから驚かないって訳か?」


「まぁそんなところかな?ところで生き抜く上で力はある程度欲しいんだが、どうすればいい?」


「そうだなぁ、こっちはいわゆるファンタジー世界だ、剣も魔法も、魔物もいるような所だ」

「俺の加護で大抵は何とかなるが、まずお前は今のままの転生か、赤ん坊からやり直す転生、

どちらがいい?」


その問いに少し考えてから霊鉄は答えた。


「赤ん坊からやり直す方で頼む、その方が学習能力高いだろうしな」


「本当は乳吸いたいだけなんじゃねぇのか?ん?ん?」


「そんなことは……そんなに無い…」


「ガハハ!素直なのはいいこった!そうすると前世の記憶を消してその分力…というか才能や

スキルを手に入れる方法があるが、どうする」


「そうだな、あんたとのここのやり取り以外の記憶で頼む」


「わかった、それならそこそこの能力が期待できるぜ、ついでに俺の加護もつけとくからそうそう死ぬ事はねぇだろうから安心しろ」

「よし、これからは新しい土地で新しい命だ!存分に楽しんこい!」


主神のその言葉から少しずつ意識が薄れていく…物語はようやく今、始まり迎えたのだ。


待て、いい感じに終わりかけたがあのティーセットはなんだったのか、椅子にすら座らせて貰えなかったことを思い出し、霊鉄 皐月としては最後の不幸を噛み締め彼は新世界へ足を踏み入れた。

さて、どうでしたでしょうか、「前世からの決別」長々と書いてしまいましたが少しでもフフッと笑って頂けたら幸いです!ではまた、いつになるか続編に期待…そんなにしないで…


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