はじまりの陰キャラ
みてってくだせえ!
この世の中には陰キャラと陽キャラの2つが存在する。
陽キャラとはスクールカーストで上位を示す明るく活発な人たちのこと。
そして陰キャラとはスクールカーストで下位を示す大人しくてあまり目立たない人たちのことである。
俺は今日から高校2年生になる上井 紘樹ことヒロ。
突然だが俺は陽キャラが大嫌い。
なぜ俺が陽キャラを嫌いになったのかというと…
先ほどまで陽キャラは嫌いと言っていてなんだが、俺は中学の頃は生粋の陽キャラだった。
それもものすごい陽キャラだ。1年から3年前までずっとクラス委員だったし、正直友達も多かった。学年で俺のことを知らない奴はいないだろうってくらい人気者だった。
とま、こんな感じで中学時代は陽キャライフを過ごしていた。
だが、中3の受験期真っ最中の時俺は大きな地雷を踏んだ。
なんと彼女を作ってしまったのだ。
受験は舐めたら落ちる。それは俺の兄が体験してた。兄は女と遊んでばっかだったから大学に落ちた。だから受験の怖さはわかっていた。
なのに俺は受験期に彼女を作ってしまったのだ…
そしておまけに彼女は学年でトップ5に入るほど性格が悪かった。
例を挙げると…
彼女「明日あそぼ!」
ヒロ「え、ごめん明日は勉強したい」
彼女「じゃあ別れよ…」
ヒロ「ええ、なんで。ごめんわかった。その代わり午後からな?」
こんな感じで休日はほとんど彼女と遊んでた。
性格は腐っていたが顔とスタイルは学年で文句なしにトップ1だったから別れてしまうのはどうももったいないと思っていた自分がいたのだろう。正直可愛いかったし。
そんな彼女の罠にまんまとひっかかり俺は大きな地雷を踏んでしまった。
もちろん高校も落ちた。一応滑り止めの高校があるから良かったが正直行きたくない高校だった。
合格発表のその日に俺は考えた。なぜ付き合った?こうなることはわかっていたのに…
ほぼ一晩考え抜いたその結果、悪いのは彼女ではなかった。俺だ。
元を辿れば陽キャラをしていれば意識をしてなくても女にアピールをしているようなもんだ。そうすればいずれは女が寄ってくるだろう…結論全て俺のせいだったのだ。
じゃあどうすれば同じ失敗をしないのか?
そんなの答えは一つ。
陽キャラをやめればいいだけのことだ。
その決断を出したその日に彼女と別れ、俺はこれから陰キャラとして生きていくことを決意したのであった。
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