背中からボコッと大きな白い羽が生えた。
『僕の子供の頃の夢は、、、パイロットだった!』
ずっと空高く飛んでみたいと夢見ていた。
青空を自由自在に好きなところに飛び立ってみたいと、、、?
...でも、まさかこんな事! 僕は望んでいなかった。
僕のカラダに異変が起きるなんて思ってもみなかった事だからだ!!!
▽
僕が18歳の誕生日の日。
僕は夜寝る前に、、、こんな事を考えていた!
『もし? 僕の背中に羽が生えたら、、、? 空高く飛んでみたいな!』
当然のことだけど......?
夢は夢のままで、終わるモノだと思っていたのに、、、!?
朝起きると......?
何だか? 背中に違和感を感じる...!?
背中に小さなボコッと? 骨のようなモノが盛り上がっている。
しかも、、、?
左右どちらにもある!?
そのうち、皮膚を突き破って出てこないよな! と軽い気持ちでいた。
でも日に日に、大きくなっている!?
▼
僕は心配になって、親に言って病院で診てもらった。
病院の先生は【異常はありませんね!】と言うだけ!
このボコッとしたモノの正体はわからない!!!
『骨が何らかの形で出てきているのかもしれませんが問題はありません。』
『でも、先生! 日に日に大きくなってるんですよ!!!』
『大丈夫! 成長過程のモノですよ~!』
『本当にそうですか??』
『念のために、お薬を出しておきましょう!』
『は.はい』
この先生は、【やぶ医者なのか、、、?】
どう見ても、、、おかしいだろう!
まぁ、そんな事は、あの先生に言えなったのだが...。
▽
そしてこの背中から出ているボコッとしたモノの正体がわかる日がやってきた!
その日の朝、僕は確実に背中に何かあると感じて、全身が見える鏡で自分の
姿を見たら......?
まさか!? まさか!? せ.背中に大きくて立派な白い羽が生えている!!!
【背中から羽?】
どうしよう、、、?
服を着てもバレる!?
こんなの親にも誰にも見せれないよ。
背中から羽が生えてきたなんて、、、?
誰も信じてもらえないだろうし、、、!
でも、それより何より僕は【飛べるのか?】と思ってしまった!
羽があるなら......?
きっと、空も飛べるはずだ!
▼
僕は二階の自分の部屋の窓から、助走をつけて飛び出した!!
『ヒューーーーーーーー!!!』
『ヤバい!? 飛べないの? 落ちる? 終わった...僕は終わった!』
そう思っていると、、、?
バサバサと背中の翼が開いて、【グーーーーーーーーン!】と飛べた!
『と.飛べた! 飛べた! 僕飛んでるよ~! 凄いよ! 飛べてるよ~!』
大きな白い羽が大きく開いてバタバタして僕は飛んでいた!
羽は僕の意思で動いているみたいだった。
右に左に、自分の思っている方向に進んで行く。
僕は、時間を忘れて好きなだけ空を自由に飛んでいた。
しかし、、、我に返る。
家に戻って、お父さんお母さんに何て言おう、、、?
この翼を見たら...?
無理矢理病院に連れていかれて、羽を取られてしまうかもしれない!?
『そんなのは、絶対に嫌だ!!!』
僕はこっそりと自分の部屋に戻り、お父さんとお母さんに置手紙をしてきた。
『僕は、山奥に住んでいるお爺ちゃんのところに行く』、、、と。
このお爺ちゃんとは、誰も連絡が取れない!!!
電気が通ってない山奥で住んでいるからだ...。
それに、僕がこんな事を言うのも初めてではないから信じてもらえるだろう!
▽
そして、僕はお爺ちゃんが住んでいる山奥に行くことにした。
あのお爺ちゃんなら、今の僕を唯一受け入れてくれると思った。
僕の背中から生えている翼のおかげで、1時間ほどでお爺ちゃんのいる
家まで着いた。
『お爺ちゃーーーん!!!』
『聡か? えぇ!? その背中から出ているモノは何だ?』
『僕の翼だよ!』
『な.なんてことだ!!!』
『直ぐに家に入ろう!』
『ううん』
▼
『まさか!? 聡がそんな? お前が背中に羽が生えるとは、、、?』
『お爺ちゃん? 何か知ってるの、、、?』
『黙っておったが! お爺ちゃんのお父さんが聡と同じように背中に
羽が生えて、お爺ちゃんのお父さんは村の者に捕まえられて、、、。』
『どうなったの、、、?』
『殺されてもうた!』
『そんな、、、!? ヒドイよ! 何も悪い事してないのに、、、?』
『そうじゃな! でも、そう言う時代じゃった! でもな! 今は違う!
必ず! お爺ちゃんが聡を守ってやるからな!』
『うん!』
『ここなら、他の人にも会わんし! 好きなだけいなさい!』
『ありがとう! お爺ちゃん。』
▽
数か月後、僕はある組織に捕まる!
『お爺ちゃんに手を出すな!』
『聡、、、! 聡...。』
『捕まえろ! イイ実験台になる!』
『やめろ~ワシの孫に手を出すな! 聡!!!』
『お爺ちゃーーーん!!!』
僕は、ある組織に連れて行かれた。
まさかまさかだったけど、、、?
僕は誰も解決できない犯罪や犯人を捕まえる組織に入れられる。
『正義の味方だ!』
ただこの事は、誰にも言えない!
お爺ちゃんごめんね!
でも、この大きな羽を僕が持った以上、誰かの役に立ちたい!
これからは、この組織で頑張るよ。
『ヒーロースパイス』と言う組織でね!
最後までお読みいただきありがとうございます。