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作者がママチャリで日本一周して、三回死に掛けた話。  作者: 84g
・三度目の出発、強襲!日本海側!
77/86

【京都】【二〇一七年 六月二十~二二日】 花より団子、橋よりニャンコ 天橋立! 


【二〇一七年 六月二十日】




挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 マジで良い風が吹いている。景色というより空間がすごく良い。

 上から見るのが正しいというネタバレを聞いてしまったが、それでも楽しめるのでオススメ。

 ちゃんと自転車も通れるしね。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 大正義ひやしあめ。

 ショウガが効いててンマイ。

 観光がてらママチャリを押していると、お姉さん二人連れに声を掛けられる。


(A◇A)「すいませーん」

(B◇B)「旅してる方ですか?」

(8Д4)「んですけど、あ、写真とかですか」


 そのお姉さんたちも自転車を押しながらの様子。

 結構写真撮影とかを頼まれるので、撮影係をそのまま引き受けるが、他にも話があったらしい。


(A◇A)「もしかして、北海道とかも行かれましたか?」

(8Д4)「日本一周っすからねー。あとは下半分っすー」

(B◇B)「すごーい! 私たちも北海道に行こうと思ってて」


 どうにもライダーハウスや、冒険の情報が欲しかったらしい。

 挑戦的だ。俺も持っている情報とかをどんどんパスしていく。

 こうやって旅の輪は広がっていくのねぇ。


(A◇A)「私たちでも、できますかね?」

(8Д4)「この装備でママチャリで、根性なしの僕でもできてますからね。お姉さんたちならやる気だけあれば大丈夫っすよー」

(B◇B)「あら、お姉さんって。私たち、もう七十よ?」

(8Д4)「旅は年齢じゃないっすからね。よい旅をー」



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 さすが観光地、尋常じゃなく雰囲気がある銭湯で一服。


挿絵(By みてみん)


 ヒラヤコーヒー。

 何度か言ってるけど、俺、牛乳やコーヒー牛乳の類を飲むために風呂に入ってる節があるタイプの人種なんだけど、

 これはかなり染みるね。京都とかの方面に行ったらかなりオススメ。


 そんなこんなで天橋立を満喫し、近くの公園で時間を潰す。

 良い東屋があったし、風が気持ちいい。

 居心地が良すぎて既に先住者が。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


( 8Д4)「にゃぁーん♪」


挿絵(By みてみん)


(鳥ө鳥)「うわぁ、バカがいるぅ……」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 妙に人馴れしすぎているので脱走猫か捨て猫かと思っていたけど、間もなく餌付けに近所の方が登場する。

 俺も世間話をしつつ見学。俺は文字通りの流れ者なので、この場の捨て猫問題とかには干渉したくない。

 全ての猫ちゃんに幸せな生活と温かい屋根とゴハンのある世界になってほしいと思うが、そうはなってないのだ。

 その後、近隣住民の方がちらちら散歩にいらして談話。

 こういうのも楽しいけど、まさか二時間同じ話がループするとは思わなかった。

 庇を借りて休むことにするが、猫ちゃんが警戒して眠れないのは困るので、端っこでなるべく気配を消していることにする。




【二〇一七年 六月二一日】


挿絵(By みてみん)


 空模様が微妙。

 とりあえず、近くを散歩すると猫ちゃんと遭遇。

 昨日の子と同じ柄だけど、兄弟か本人(本猫?)かはわからんなぁ……。

 ちょっと遊んでもらう。

 かなり体を舐めたりしてて、それで体や頭に触るように擦り寄ってきてたから痒かったんだろうね。

 掻いたり撫でたりしたら気持ちよさそうにしてえたし。

 んで、その溜まりに溜まった皮脂を俺が撫でた時に飛散して俺が軽度のジンマシンが出てた。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 ……まー、猫ちゃんが楽になったようなんで、別に良いです。

 軽度だけど、猫アレルギーあるっぽいなー。俺。

 子供の頃は、ぜんそくとアトピーで死にかけてたぐらいアレルギー持ちだから仕方ないけど。

 今は完治したけど、これだけアレルゲン押し当てられたら、そりゃ出るわよね。

 ちょっと呼吸も怪しくなり、その後も東屋で休んでいると、近隣住民の方や鳥さん、同じ柄の猫ちゃんと交流。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 鳥さんや警戒している別ニャンコさんもいらっしゃるが、あまり迷惑を掛けないように端っこで休む。



【二〇一七年 六月二二日】



挿絵(By みてみん)


 たっぷり猫を補給させてもらい、天橋立を通り抜けて出発。

 この頃から、このガラケーはガラケーで寿命が本格的にヤバくなりはじめてます。

 前にドコモに行ったときに充電端子が折れてて修理不能らしい)ということを言われた。

 地図アプリ標準装備のガラケーになら買い換えたいけど、アプリが何入ってるかドコモで把握してないらしい。

 買い換えて使えない、だと困るから、充電端子を騙し騙し使ってます。

 ……現実的には、既にスマホに替えてるんだけど、本当に旅にはガラケーの方が良かったわ。

 電池が本当に持たない。スマホは使わなくても切れるけど、ガラケーは使わなければあんまり減らなかったからね。


挿絵(By みてみん)


 天気も良く気持ちいい。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 そんな中、スピーカーで何かのアナウンスが聞こえてくる。

 耳をすませていると。


【丹後大仏で九時二〇分頃に熊が目撃されました】


 へー。熊の目撃情報出るとスピーカーでアナウンスしてくれるんだ。

 地元のルールよねー……って、あれ?


挿絵(By みてみん)

(【今ココ】の文字と丹後大仏の文字に注目)




 いや、近いが?

 海沿いの断崖を移動してるから、熊が出るわけないけど……。


挿絵(By みてみん)


 といいつつ、以前買っていたベアベルの出番よ。


挿絵(By みてみん)


 警戒しつつ進行。

 


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 景色も良いので蛇さん元気。

 んでもって通ろうとすると、道路上に一匹とか二匹分じゃない糞が落ちている。


挿絵(By みてみん)


 野性のサルのご家族。ママチャリが近づくと、『うぜぇ』とばかりに退いてくださる。

 通り過ぎてから気づいたけど、これ、万が一襲われてたらヤバかったよな。

 十匹以上のサルと格闘して勝つ方法が思いつかない。下手したら熊よりリスク高かったのでは。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 雰囲気よし。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 道の駅で鬼へしこ(へしこの入ったオニギリらしい)や、あごフライ定食!


 キャンプ場併設の道の駅だが、まだ進める時間なので前進。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 道の駅の近くで荒れた公園を発見。

 ボロい! 汚い! トイレも水道もない公園!

 手入れされて無さすぎて落ちた葉が腐葉土になってる! ベンチなんか板が崩れてネジが頭出してる!


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 最高! 今日はキャンプ場まで行く気だったけど、ここで野宿だ!

 公園というにも小さいし、水道もトイレもない。ベンチには穴が開いて機能を果たしていない。


挿絵(By みてみん)


 なんと腐葉土に根を張り、タイルを割っている。

 これはもう、ここで寝るしかないでしょ。

 放置されすぎて腐葉土ができてる。一箇所に集めて寝れるようにするのに多少なりとも疲れた。


 とりあえず、夕食とトイレで近所の道の駅へ向かい、先ほどの荒れ果てた公園に戻ってテントを張る。

 寝ようとした頃。


(警Д察)「はい、ちょっと失礼ー」

(8Д4)「はえ?」


 通報された。

 二度目の職務質問。

 どうにもこうにも荒れ果てた公園で先駆の旅人たちは使ってこなかったらしい。

 さっきの道の駅まで戻り、駐車場で速攻テント設置して寝た。

 それにしても、片付けて通報されるのは割に合わんし、どうも納得いかんが、これも楽しみだわ。

感想、いいね、評価、読了ツイートなどお待ちしています。

反応がないと虚空に向かって小説を投げつけているのかと脳が錯覚するので。

読者さんの反応が、他の趣味 (ゲームとか)に使う時間を小説に向けさせるモチベーションになるのでよろしくお願いします。

(意訳・続きが早く読みたいときは応援してね!)

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