【福井】【二〇一七年 六月十六日~十七日】 さあ行くんだ、帰ってきた第二二の旅、福井敦賀。
【二〇一七年 六月十六日】
昨日は自然の摂理で餌食になっちゃったツバメにも遭遇したけど、どちらにしろ巣立ちの季節。
だから巣から落ちたりすることもあるし、上手く飛べない子が多い。
大人の燕は休まないようなところで休んじゃうこの子も本当はカメラ向けた段階で逃げなきゃいけないし、俺が気付いた段階でカラスに目を付けられていた子。
巣立った直後で、安全な場所がわかってないのかね。
俺がカラスから庇うのはアンフェアかもしれんけど、それも運だから許せ。
頑張れって気持ちで走っていると、今度は車道に出そうな亀さんにも遭遇。
同じような経緯で車に潰されてスイカみたいにロードキルされた死骸も有ったので、西日本ではポピュラーなのか?
甲羅の傷が歴戦の勇者っぽい。
思いっきり車道に向かってたので、水辺まで拉致して誘導。
ロードキルは可哀想というか、申し訳ない気持ちになる。
通報したい気持ちもあるけど、正直それで時間は使うと野宿ポイントの関係で辛くなるし、かといって歩道に動かすとかも衛生的な理由から難しい。
不自由ばっかりな中、今日は開幕から動物園状態。
路側帯を走っていると弾丸のように車道を彼(彼女?)が横切った。
カメラを向けても逃げないところを見ると、多分、餌をくれるか敵か図ってたんだろうね。
大自然という言葉は安易だけど、ままならないことばっかりだ。
自然な景色と自然な傾斜。
変速なしママチャリは駆け抜けます。
特に意識していなかったが、名古屋に向かうときに通った道だった松本零士バス停。
(【二〇一七年 五月三一日~六月四日】にて同じデザインのバス停の前を通ってる)
野球観るために日本横断したため、日本一周よりもちょっと多く走っているっぽい。
まあ、横断つっても日本のウエストっつうか、細いところ走ってるだけだから、端数よね。
……感覚麻痺しながら、スルーしていた敦賀へ。
数日間風呂に入っていなかったので、ラーメン食ってから近所のスーパー銭湯で時間を潰す。
ゲットバッカーズとか久しぶりに読んだわ。
長居したので晩飯はスーパー銭湯で食っていく。んまい。
……え、七時間くらいいない?
後々になって思うけど、これももう定期的にくる“もう動けないタイム”だったっぽい。
その後、近場のネットカフェへ。
【二〇一七年 六月十七日】
ネットカフェからかなり近いのだが、昨日は入欲(風呂に入りたいという欲望)に負けて観光できなかった気比の松原へ。
波の音と風が最高に心地よし。
釣り人や家族連れが多く、砂まみれになりながら昼寝。
砂は払えば良いんですわ。それだけ。汚れて困らないなら躊躇うのは損。
昼寝をしてから、ホームセンターまでチャリをこぐ。
買うのは、こちら。
後輪。どうやってもチャリに乗らないのでこんな感じ。
後輪のガワはまだ寿命が有るんだけど、減り方が均一でないせいでグラつく。
どういうことかといえば、自転車のタイヤは、チューブが中央にあり、その周りを固いゴムで覆っている。
それが荷台に付けている荷物の重量で、左右バランスが悪く削れているらしい。
山中での不安があるの大きな町に居る内に交換。
刃物の街、関市で買ったナイフを使うときが来た。小さくしてゴミをお願いするときに一緒に出す。
……まあ、このときは名案に思ったんだけど、他の旅人に聞いた話だと、パーツだけ買って場所を借りて自転車屋さんで直したりもできるらしい。
俺は試してないけど、それでいらないパーツの破棄もお願いできたとのこと。
……ままならねえ。
その後、楽しみにしていた敦賀駅前の観光。宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999のキャラクターがお出迎え。
立ち寄ったお店で軍艦カレー。
鍋底のラスイチでジャガイモ多目なのがステキ。
あと美味しそうだったので、手にもって食べられるお好み焼きを食べる。ウマシ。
ちなみに敦賀駅前にある鉄郎とメーテルはボタンを押すと、ゴダイゴのあの名曲が聴ける。必聴。
そしてなんと、レアな屋台のラーメン!
松本零士作品といえばラーメンという印象があるけど、その聖地で屋台ラーメンを食えるとは!
そしてアナライザーに挨拶したり、トンビの夜鳴きを聞きながら歩く。
最高に松本零士作品じゃねぇか!
松本先生の作品は大好きだけど、本人さんのちょっとオサワガセなエピソードあるじゃん。
けど、やっぱり、この世界観やキャラクターは大好きなのよねぇ。
気比の松原では松林から離れていれば野宿しても構わないとの情報を得たので、波音を聴きながら休む。
(写真忘れた)
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