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作者がママチャリで日本一周して、三回死に掛けた話。  作者: 84g
・三度目の出発、強襲!日本海側!
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【岐阜】【二〇一七年 六月九日~六月十一日】 鵜飼流忍術、手裏剣購入!

【二〇一七年 六月九日】




 朝日の中のチャリ走ってなんでこんなに気持ち良いんだべ。

 なんとなく付き合いの長い方はお察しかと思いますが、84gはかなり牛乳好きでして。

 特にコーヒー牛乳は、ラーメンや牛丼並みに執着があるんですが、コンビニで見覚えのないパッケージを発見。


挿絵(By みてみん)


 後々で知ったことですが、岐阜ローカルの商品であるらしい。

 これはコーヒーのフレーバーが強めだが、牛乳が自己主張をしないタイプとしてはかなり完成系に近いと思った。

 コーヒー牛乳の中で牛乳が強すぎる商品もしばしば存在し、それはそれで美味いのだが、これは逆タイプ。俺はこっちも好き。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 朝焼けの中の景色はそれだけで絶景。


挿絵(By みてみん)


 あと些末なことなんだけど、岐阜の道の駅、この熊さん、多すぎない?

 最初は気にも留めなかったんですけど、他県では見覚えないのに岐阜の道の駅ではやたらに見る気がする。

 正確にカウントしたわけではないが、この熊さんは俺が発見した中で三台目くらい。気に留めて撮影してます。

 なんだろう、これも岐阜の何かの歴史の証人なのだろうか…?

 大袈裟だとは思うけど、でも文化ってこういうものだと思うんだ。この熊のワタアメマシンも岐阜の人たちからすると懐かしさのシンボルだったりするんだろうし。


挿絵(By みてみん)


 とりあえずご当地サイダー。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 颯爽と漕ぎ続ける。

 すると、観光地なのか、見物が多いんだけど……。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 カネが必要なのはわかるし、手間が掛かるからお金取るのは理解できる。

 なんだけどさ、『以上』ってなに? 値段設定が自由で、感動に応じたお金を入れるシステムは別に構わないけど、それで『以上』って何?

 多分、1円だけで終了とかそういう人が居たからだとは思うけど、だからといって露骨に下限を設定するなよ。

 悪いんだけど、それを払わせるだけの説得力がない展示物にカネを出せ、というようにしか聞こえない。

 これ、値段設定無ければ見てたと思うし、俺の性格からして千円入れて終了だったと思う。

 商業をしたいなら工夫が足りない、商業ではなくあくまで信仰というなら気持ちなわけだから、下限は要らんでしょ。

 どっちつかずで、プロフェッショナルでないように感じてしまった。

 地域活性や好意でやっているなら定額で良いだろうし、商業だというならもっと振り切るべき。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 で。

 近所の神社もやたらに浄財を求めて来るんだよね。

 いや、良いんだよ別に。観光地も人間が運営してるんだからお金は必要だし。

 ただ、さっきの鬼の首の直後にこれだし、全部にいちいち置くのはやりすぎではないかい? とは思った。

 見せていただいたので、そりゃ入れるよ?

 この前に見た日本最古の石展が三〇〇円だったので、こちらも三〇〇円。

 見せてもらって払わんという気は無いけど、自由設定だったらこうなるよね。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 ガシガシ移動していると、不運なことに通ろうとしていた道が終日工事中。

 結果的にショートカットにはなったけど、まあツイてない。

 いつものことですか、そうですか。

 工事関係者の方から地図で道を教えてもらったりして助かったから良いんだけどね。

 基本的に他人様の善意で生きてます。平常運転です。ありがたや……。嬉しいことにいつものことです。良い人にしか遭遇しない説。

 ただこちらの道も中々にすごく、ウネウネとした道で下り坂なのにスピードが出ず、螺旋階段のような状態。



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 分かり難いんですけど、この画像はある地点から前を撮ってから振り返って後ろを撮ってます。

 カーブの直後がカーブ。これよりすごい下り坂のあとがこれですね。これよりすごい螺旋階段の方は降りているときはそれどころではなく写真は撮れないし、登り直して取るガッツはありません……。ゴメンね。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 好きな街並みの中で、シンプルに勧めてくる看板に遭遇。

 地元の名産なのか? どこかで観たら食ってみよう。


 とりあえず、次の道の駅に到着。

 散歩中のワンちゃんと遭遇。めっちゃ撫でさせてもらう。


挿絵(By みてみん)


 はふぅ。

 撫でさせてもらった証明の抜け毛。

 ブラッシングか何かかな?


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 例によってレストランスペースは終わっているが、河原が近く、かつ二四時間使える休憩スペースがあり、夜を過ごすには理想的。

 とりあえず自炊。

 ただ、なぜか休憩室では眠れず、暗くなってからテントを設営してそちらで寝る。

 パーソナルスペースが確保できないからかな? ちょっと不思議。





【二〇一七年 六月十日】


挿絵(By みてみん)


 てことで、こんな感じで起床です。

 素晴らしい朝ですね! 時間? 気にするな! ただの寝坊です!

 

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 道の駅でモーニングセット。

 追加で、昨日看板を見ていた民宝ハムさんのフランクフルトを食べる。

 串に刺さってないで、袋に入れて渡される。写真はとりあえず袋から出した状態。素朴な味でサクサク食える。

 出発すると、道の駅ではないが、地物販売所に遭遇。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 イッツ買い食い。

 んで、更に進んでちょっとゲンキーによって飲み物買ったり。

 福井辺りから出現した薬局チェーンだけど、レジ回りのシステムが見ててカッコよくて愛用してる。食料品も安いし。

 機会が有ったら使ってみてほしい……ただ、レジが普通のところも有るから、遭遇したところが普通でもゴメンね。

 俺は『リボルビング・レジ』と内心呼んでいる。ていうか今付けた。


 更に進んで、道の駅で飯。

 久しぶりの食い倒れモードである。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 俺が食べたのは鮎カツ丼だけど、他にも鮎のひつまぶしなど、食べたいメニューが豊富。

 名物をかなり熟知してる感じ。



挿絵(By みてみん)


 この道の駅でも例の熊さんに遭遇。本当に岐阜で多いなこのワタアメマシン。

 ほんとに誰なの、この熊さん。

 ホラー映画の導入かな、ってくらい遭遇するんだけど。


挿絵(By みてみん)


 んで、日本のゾーリンゲンこと関でナイフを購入。

 刃物をカッターナイフとソーイングハサミくらいしか持っていないで不便だったので。ナイフはお店の人の話によると鋼線も切れるらしいです。


「( 8Д4) 料理するときとか、確かに不便なんだよなぁ」

「( 店Д員) 現品限りだから安くしますよ。あと手裏剣もおすすめ」

「( 8Д4) 手裏剣、ってニンジャの?」

「( 店Д員) 打てば本当に刺さるし、本物だよ? お買い得」

「( 8Д4) マジっすか!」


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 買った。

 よく考えたら、手裏剣を使うシチュエーションが全くわからんけど、買ったもんは仕方ない。

 途中、通りすがりの自転車屋さん(文字通り)と遭遇し、親切で後部反射板をソーラー点滅式に変えて頂く。

 その自転車屋さんも日本横断チャリダーだったらしく、ありがたく頂く。


挿絵(By みてみん)


 分からないけど、これで後にトンネルで死ぬはずだった運命が変わってたりしてね。ゲームじゃないからもちろん分からんけど。

 このときに変えてもらったこの反射板、水没かなにかで光らなくなったけど通常の反射板として機能しているので、未だに付けてます。


挿絵(By みてみん)


 走ってると長良川の鵜飼いは船に乗らなくても対岸から見学できるという情報を得た。

 存在と名前だけは知っていたし、もちろん予定なんてあるわけもないので今晩の目的地が決定。

 その近くで十六時オープンの銭湯を十五時四十分ごろ発見。これは一番風呂を取れるかと開店待ちをして、男風呂は俺が一番乗りだったのだが、例によって体を洗っている最中にやってきた次のお客さんが掛け湯だけで入浴する展開となり、メイン浴槽は二番風呂。

 ただ、薬湯はそのお客さんが使わなかったので一番風呂。天童でも似たパターンだったっけなぁ、そういえば。

 んで、風呂上がりに関牛乳のフルーツ牛乳。マジで関牛乳羨ましいわ。んまい。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 通り過がりのにゃんこさん。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 近場の河原にテントを張ってから、気になっていた屋台のラーメン屋さんで夕食。

 かなりシンプルな感じだけど、それがむしろノスタルジィだし、空間としての完成度が高い感じ。

 俺は平成生まれだから知ったかぶり以外の何物でもないんだけど、“昭和の味”を感じた。


 鵜飼いが見れる場所から十分くらい歩いたところに、釣り人が駐車場として使っている河原があり、仮設トイレも有って良い感じ。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 人生初の長良川の鵜飼い! 正直、よくわからなかった! 画像を見たまんま!

 屋形船にのって一番楽しめるんだろうけど、まあ対岸でも雰囲気は楽しめるし、チャリダーのイベントとしてもアリっちゃアリ。


【二〇一七年 六月十一日】


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 新戦力として入った手裏剣とナイフで調理。

 猛烈に手裏剣の使い方を間違っている気がするが、そもそも正しい用途として手裏剣を使うのもマズイのでこれで良いことにする。


挿絵(By みてみん)


 昼はラーメン! そして物資の補充、


挿絵(By みてみん)


 何件かダイソーを回って、やっと入手。

 テープ式のナイロンシートで、レインカバーやテント、リムバンドの修理なんかで使える。

 (リムバンドに関しては自己責任でお願いします。本来の用途じゃありません。)

 最近、寝袋が縫い目からほつれて来たので、修理用として大量購入。


 この日は買い物だったり、反原発団体にブチ切れてモヤモヤしたりしてる間に疲れがたまり、あまり進めなかった。

 俺も両親が福島の人なので311以降の福島への風評被害はいら立つものがあるが、反原発団体のいう“原子力のせいで福島に住めなくなった”的な発言は本当に腹立たしい。

 確かに住めなくなった部分もあるが、大部分は住めているし、むしろこういう連中が広げる風説のせいで風評被害を被ってるんだが。

 街頭での署名とかのとき、こういう人たちと話をしていて“原発を止めた後のプラン”がある人に遭遇したことがない。

 風力発電とかソーラーとか言うが、それがどれくらいの面積で生活を維持できて、いくらくらいになるのかと尋ねて答えられた人間がいない。

 ちなみに模範解答は“できるわけがない”なんだけどね。

 そこで経済を止めたり、医療を含むインフラを止めてでも原発を止めようというか、火力発電のリスクを全面的に享受するとかいうネジがぶっ飛んでる人には未だに、幸か不幸か遭遇したことがない。


 まあ、イライラするのは栄養が足りてない証拠。

 タンパク質不足から筋肉痛の節もあったので、お金の節約よりも回復優先してコンビニでサラダチキン×2、プロテインバー1、カラアゲ棒を購入して流し込み、トドメに吉野家で大盛牛丼を食べて、バッテリー類がヤバかったので充電のためにネカフェへ。

感想、いいね、評価、読了ツイートなどお待ちしています。

反応がないと虚空に向かって小説を投げつけているのかと脳が錯覚するので。

読者さんの反応が、他の趣味 (ゲームとか)に使う時間を小説に向けさせるモチベーションになるのでよろしくお願いします。

(意訳・続きが早く読みたいときは応援してね!)

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