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作者がママチャリで日本一周して、三回死に掛けた話。  作者: 84g
・三度目の出発、強襲!日本海側!
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【富山】【二〇一七年 五月十九日~二〇日】 大台・第二十の旅。思い出と夕日の輝き。

【二〇一七年 五月十九日】



 富山へ上陸。


挿絵(By みてみん)


 パースが正しすぎてキレイ。

 天気に恵まれると、ただの道路も美しい。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 海が近いのに山も近くて、かなり贅沢な道路が続く。


挿絵(By みてみん)


 道にはサイクリングロードの青いラインが引いてある。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 湧水が無料らしい。

 近所の人も利用しているらしく、ポリタンクを持った人とかが来ている。

 俺もせっかくなのでいただく。


「(8ー4) んまい」


 このあとに水道水を飲んだけど、味覚オンチな俺にもわかるレベルに違う。

 いや、富山の水道水、普通にウマいんだよ。

 それなのに相対的にマズく感じるレベルのウマい水だった。名水。

 そんなこんなで、今夜の宿を求めてキャンプ場へ。

 利用料金がないところもあるけど、ここはゴミ袋の実費(四十円)のみで利用できる。

 ほぼ無料だべさ。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 なんとこのキャンプ場も湧水飲み放題らしい。贅沢すぎん?

 むしろ水の使用料金だけで四十円以上の価値あるんじゃねぇか……? 飲み物買わないで良いし。

 とはいえ、手持ちの食料はスパゲティしかないし、他のキャンパーがバーベキューする中、普通のスパゲティというのもアレ。

 聞き込みを行ったところ、キャンプ場から風呂屋までは十キロくらいにあるらしい。

 普段の十キロといえば結構気合を入れる距離なんだけど、すでにテントを設営してるから寝床は確保されてるので遅く帰ってきても大丈夫。

 それに貴重品じゃない着替えとか食料品、充電セットとかはキャンプ場に置いていけば軽くなるはず。


 そんなこんなで観音湯っていう銭湯に行ってきたんだけど、撮影できなかったが、かなりすごかった。

 男脱衣所が駐車場から覗ける、洗面器にケロリンの文字、極めつけは『鏡に商店街のお店の名前シール(年季が入ってる)』。


 あああああ! ああああ!

 映画で見たヤツぅー! ああー! 昭和の銭湯! すげええええ!

 ぶっちゃけると、ケロリンって何かよくわかってないけど、昔の映画とかで観るから知ってるやつ。

 伝説の、ケロリン!!!!


挿絵(By みてみん)


 帰りは、これまた噂には聞いていた8番ラーメンというチェーン店。

 この辺りだと幸楽苑やくるまやラーメンよりメジャーっぽいんだけど、

 正直、あんまり期待してなかったんだけど、宮城にあったら食いに行くわ。うめぇ。

 ちゃんぽんとらーめんのハイブリッド的なのが個性的でバランス最高。

 もう何回か食いたいな。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 飯を食ったあと、キャンプ場に戻るまでも絶景。

 日本一周中の夕日は、寝床を決めてないときは眺める余裕もないので、地味に貴重。

 というか、寝床決まってるなら既に寝てたり、スーパー銭湯で時間潰してたりするしね。

 それを差し引いても、ふたつとない夕日ですわ。


【二〇一七年 五月二〇日】


挿絵(By みてみん)


 朝からテントのポールが一本割れた。湿気を吸って割れたんだと思う。


挿絵(By みてみん)


 とりあえず亀裂が広がらないように応急処置。

 直してるときは不安だったけど、旅が終わるまでこれで困らなかったので、意外と大丈夫だった。

 (※参考にしてもいいけど、何かあったら自己責任ね!)


 そんなことをやっている間にシーズン中ということも有り、はじめて周辺に複数のキャンパーさんたちがいたりした。

 そのうちのひとつが家族連れだったんですが、お母様が“服を汚すな”という俺からするとムチャクチャな指令を飛ばしていたりした。

 キャンプって服を汚しにくるんだと俺は理解しているが、これはあれだ。

 週末に来たがった旦那さん、そして後片付けをする奥さまという構図ではないか。

 このあたり、家族関係が一言に如実に表れているよね。

 少なくとも俺はアウトドアって服を汚すのも醍醐味みたいな認識だし、推測でしかないけど、お疲れ様です。

 気兼ねせず、そんなことを心配させなくてもいいくらいのセッティングをするのもレジャーですよ旦那さん。

 (※推測です)


挿絵(By みてみん)


 そんなことを考えつつ、快走していると、ステキなお店を発見。


挿絵(By みてみん)


 水団子。

 ザルはお店の人にお借りしました。かけ流しの洗えるスペースも完備。


挿絵(By みてみん)


 おりゃぁああああ!


挿絵(By みてみん)


 あまりにウマすぎて実家に送った。

 そもそも通りがかりにこんなに貸してくれるとか親切すぎませんか。

 そんなこんなで黙々とすすみ、道の駅ならぬ海の駅というのに遭遇。


挿絵(By みてみん)


 しんきろうが見えるらしくて観光客が望遠鏡を覗いていたけど、今日はアンラッキー。


挿絵(By みてみん)


 見えません。

 なんか炭火焼がひとりからできるってことで、食ってみた。

 どっちかというと魚より肉派なので、あんまりやったことないんだけど、あまりに匂いが良すぎて列に並ぶ。


挿絵(By みてみん)


 思えば、ほっけをひとりで一匹食ったのはこのときだけ。

 嫌いじゃないんだけど、わざわざ自分では注文したり調理しないし、実家や飲み会で食うならシェアして食うし。

 あんまり食わないせいもあるけど、これは間違いなく人生で一番ウマいほっけだった。

 鮮度最高を炭火焼。そりゃ強いわ。


 で、もちろんこんな感じのオヤツも食べ歩き。


挿絵(By みてみん)


 うまい。

 こういうのはハズレないよね。

 んでもって、その、あの、ハイ。


挿絵(By みてみん)


 基本的にマズイって言わない人だし、サイダーとかご当地のヤツ、好きで飲むんだけどさ。

 これは、なかなかにすごかった。

 思い出になる味ですね。一回飲んでおくといいと思う。スゴイ。

 ちなみに、後ろのボードは思い付きで買ったヤツね。

 日本一周中というアピール用。正確にいつ始めたかは当時の俺が記録してないし、そもそもいつの間にかやらなくなった。

 何が大事になるか、全然考えてなかったんだよなぁ……。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 にゃーん。

 近所の道の駅、ほたるいかミュージアムも寄っていく。

 ぐるっと見て回り、もちろん飯。


挿絵(By みてみん)


 ホタルイカバーガー。 ショッキング。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 富山はサイクリング向きだわー。

 どこでも給水できるし、景色も飽きない。




挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 鳥を観つつ、名水飲みつつ。

 飲み物を買わなくてよくて助かります。

 今日も今日とてキャンプイン。テントを張ってから事前に購入していた弁当を食います。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 マスズシ!

 富山といえばこれでしょう!

 夕日を見ながら食おうと思いましたが、調味料が付いてなかったので一度テントに戻ったのはご愛敬。

 夕日の見えるキャンプ場。ロケーション完璧。

 ちなみに言うまでもなく、このペットボトル、ガワはソルティライチですけど、中身はもちろん湧き水です。

 水筒とか持ってないのでリサイクル。


 富山は本当に楽しいことばかりです。

 キャンプ場、飯、景色、水、観光スポット。

 自転車旅をするならこれ以上ないとも思えるくらい、本当にいいところです。

 しかしながら、翌日。

 俺が、このママチャリ日本一周小説を書く上でとにかく、神経を消耗する、あの日が来たのです。

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