【新潟~長野】【二〇一七年 五月十四日~五月十八日】 第十九の旅・長野県! 笑いの神は白馬に乗って来る!
【二〇一六年 五月十四日】
十四日は快晴だったものの、日付変更した瞬間にキン肉マンの更新となるため、進めるだけ進んで早めにネカフェのある上越市で観光することにする。
めっちゃくっちゃ良いところなんだよキン肉マン。
ほどほどに疲れてもいたしね。無理はしません。
ここもネカフェとスーパー銭湯が近くにあり、かなり快適。
キン肉マンも最高。明日から本気出します。
【二〇一六年 五月十五日】
ここまで安さを売りにするセブンさん始めてみましたよ。ということでキャベツを買って焼きそばにイン。
次なる目的地は、久々の海なし県、長野県。
なにがあるか、そう! 山越えです!
山の匂いがする。
朝から漕いでいて普通に疲れて来ていた。
道の駅でスズメさんに屋根を借りながらサイダーを飲んでると、徐々に空模様が悪くなっていきていた。
この道の駅は駐車場が多くて野宿は出来そうにない。進むしかない。
天気予報は当たらないってことを思い出してきた。
汗だか雨だか、パンツの中までズブ濡れ、いつものことだわ。
辛うじて県境まで到達できた。
まだまだこれからだしな。
一日がかりで山越えでなければ、観に行きたかった。
ナウマンゾウ……なんか見学できたらしいんだけどね……。
雨が止んできたころ、市街地への行き方が完全にわからない。
雨天でガラケーの地図アプリがバグりだし、紙の地図には道が細かすぎて書いてない。
それでも通りがかりの人に声を掛けていただいたり、道を教えていただいたり。
なんとかなんとか、雨というハプニングを長野県民の皆さんの善意で乗り越える。
毎度のことですが、マジで人の善意によって命を繋いでるな俺。
なんとかしてスーパー銭湯で夕飯、時計を見て笑っていただけると報われます。
かなり体中がガタついてきました。左膝が笑っているというか、言うことを聞かない状態。
【二〇一六年 五月十六日】
昨日の山頂アタックで、左右の両足首と左膝が回復してないし、長距離移動は無理っぽい。
とりあえず観光。
スーパーで山賊焼き弁当と、おやきを購入。ンマイ。
ビバ長野!
自転車を駐輪場(無料!)にあずけ、駅中の売店でご当地サイダー。
駅近の地下スペースで予算の許す中で購入。
その後、駅地下で気になっていた山賊焼き……タツタ揚げと違うのか? 美味いけど。
んで、気のせいかも知れないけど、長野とか新潟、水道水の味が薄い気がする。不思議。
あと、筋肉がダメージ受けたあとにバカ食いして昼寝すると、寝汗がガバガバ出て回復する現象は何?
たまに起こる、やたらに気持ち良い現象。尋常じゃなくカロリーを肉体が欲している。
一眠りしてから、馬肉・ソースカツ丼・そばと、チェックしたかった奴をまとめて食べる。
予算は足は出たが、しょうがない。
長野って街並みがすごくキレイ。適度に都会だし、空気もうまい、街並みの端々まで掃除が行き届いている。
【二〇一六年 五月十七日】
サイクルコンピューターが不調で毎朝データが吹っ飛ぶのが続く。出発してから六六キロしか進んでないことになってる。
水が入ったかと思ってたが、多分、電池切れでしたね。旅が終わってからだからこそわかること。
長野ではおやきばっかり食べてます。美味しいし安い。
いくらでも食えるし、腹にも貯まる。
長野県から移動して天気も快晴。
途中で鼻血噴き出して休憩したりする程度だが、とりあえず失血分の栄養を補充したくてジンギスカンが有名なので食べてみる。んまい。
自転車でも有料ということで使ってみるが、自転車などは横のポストに自発的に入れる形式。
これ、絶対踏み倒せるよなぁ。別にいいけど独特なスタイルだ。
リンゴアイスを食べながらザクザク行くぞ。
移動を続けていくと、んん?
逆の方の道路には何があったのか……。
ホラーかよ……。移動をガシガシ続けます。
とにかく道の駅併設の温泉ランドまで到達。紙ブタ瓶牛乳がヤバい。
始めてみる銘柄で、喉越しが良すぎる。
風呂上がりに飲むならベストコンディション。松田牛乳ヤバい。
道の駅付属の温泉にて食事。ただ道の駅が休業中でこちらで買い物できなかったので、レストランで飯。
営業していないので駐車場じゃない側のスペースが草がビッシリだったので、
せっかくなので借りて野宿。お世話になります。
テント内でラジオを聞くためにアンテナを造り出す。
今日は岩手の試合なので東北ローカルの電波を拾わないと聞けないため、工作開始。
銅線を広げると電波を拾える範囲が広がるので、片耳の聞こえないイヤホンを材質にしてラジオの状況を改善。
三十分にわたる格闘の末、楽天イーグルスが誇るスラッガー、ペギーの一撃。
奪三振ショーを繰り広げるエース則本を颯爽と援護する連打! 恐怖の二番! うおおおおお!
……え、俺、なにやってんの……?
【二〇一六年 五月十八日】
土が軟らかかったのでよく眠れました。
パスタ。うめぇ。
そのあと、すぐ近くにあった昔の民家(土壁藁葺き!)の見学。
中には色々と当時の生活を示す資料とか有った。小説の資料で使うためにめっちゃ撮った。
他の見学の人も来たりしてた。
快晴で旅をする。やや暑すぎるが気にならない。田舎ぁあああ! どこを見ても最高すぎる。
空気がうめえええええええ! あああああ! 太陽が脳にビンビカ刺さって来る感じだああああ!
ごはんお代わり無料の白馬村のご飯屋さん。
地場物の米のお代わり自由は幸せ以外のなにものでもねぇな。白馬村っていうらしいです、
ダム。なぜか色が違って見える不思議。
手前と奥で区切りないよね? どうなってんのコレ? 肉眼で見ても違って見えたんだよ。
説明できる人、ぷりーず。
トンネルが暗い。外が明るいので大分目に堪える。
走っている最中に、眼精疲労だと思うが西日で前が見難くなっていく。パーキングスペースに野宿できそうな場所が有ったので早めに休むことにする。
一:通り道ではない。 二:安全である。 三:ロープでテントを最低限固定できる。
などの条件を満たせた。ロープを一箇所は自転車のストッパーの真下を使うと固定できる。
上に結ぶとテコの原理で倒れるので、使うときは絶対に下、かつ地面が舗装されているところのみ。
そもそも、このスペースって自動車のドライバーばっかりだから、自販機スペースやトイレは使ってもここは使わないので。
そして、ついに明日は“あそこ”が待つのです。
ここまでで何度か他のチャリダーさんたちに言われ続けた、“あそこ”です。




