【仙台~山形】【二〇一七年 五月四日】 三度目の出発
結論からいうと、バセドーではありませんでした。
整体に行ったり、病院に行ったりしたところめきめき回復。
過労からくる体調不良だったようです。
リュックサックは骨付きのタイプは装着感もよく容量も多いものの、その骨が折れると後が続かなくなるので、三度目の出発では骨のないタイプを使用。
荷物も減らします。高卒認定のテキストとか。今回からは英語だけです。
( 8∀4)「フフフフ……。実はわたくし、二度目の高卒認定受験で前回落ちた数学を突破しましたよ!」
いや、まあ、英語はまた落ちました。
テキストは英語系のみ持っていきます。勉強しなきゃな……。
その間、冬に野宿して凍死したくないので、家の近所のパチンコ屋でバイトして旅の資金を作ってました。
その間、ニックリマンを揃えたり。
野球を観にいったり。
相棒のサドル、スプリングが折れて買い替えたり。
ラーメンチケットでラーメン食ったり、今はなき桜井薬局セントラルホールで不思議惑星キン・ザ・ザを観たり、パチンコ屋で人生勉強をしながら、名刺を作りました。
こちら、これを書いてる頃には既に死んだ末っ子の手作り。
ブログは最近更新してないし、小説更新もやってませんが、懐かしいですね。
当時から、この子の体調不良やらなんやらかんやら、心配してましたが、思ったより本当に早すぎた。俺より早く死ぬとは思ってたし、覚悟はしてるつもりだったけど、そんな覚悟ができるわけはなかったよね。
まあ、とりあえず、めちゃくちゃ作ってくれたので、未だに残ってます。
そりゃあ、ママチャリで漕いでて、そんなに渡す機会ねえしなぁ……。
実際に84gに遭遇したときとか、今でも持ち歩いているので欲しい人は渡します。裏面に俺の好きなものがめちゃくちゃ詰まってます。
遺品といえば遺品なんだけど、これは配りたいもんだからね。
【二〇一六年 五月四日】
てなわけで、やっと出発です。
離職票が届かないぞーとか、保険証の資格消失証が届かないぞとか、ギリギリでメガネ直し忘れてるのに気づいたり、いやぁ平常運転。
いつものことだと余裕すらあります。そんなこんなで出発です。
名古屋にフェリーで戻ってリスタートとも思ったんですが、今回は山を越えて山形へ向かうところから再開です。
まず、有る理由から今すぐ山形に行きたいという気持ちと、そして野球観戦の日程の都合ですね。
交流戦は秋なんですが、今は五月。フェリーで名古屋まで飛んでしまうと名古屋での交流戦が確定で見えません。
今から山形側から回れば、秋頃に名古屋に入って中日戦を観られるのでは……? そんな皮算用。
そしてとうとう、自宅から漕ぎだし、仙台の中心部、仙台駅もある青葉区を抜けます。
えー……東北一の都会、仙台の中心、青葉区です。
東北だからねー!
あら自然がステキ……。
パチンコ屋でドル箱を上げ下げしていたので、劇的なパワーダウンではないと思っていたものの、やはりチャリ用の肉体ではなくなっている。
山道の途中で購入したドライフルーツで一服。
途中、自販機のそばを見つけるも、既に営業を終えていた。
秋田でも食べたけど、なんでこの自販機、どんどん消えてるんだろうね。
整備性とか衛生面とかの問題かな。俺はかなり良いと思うんだけどねえ。
ただ、おそばは隣のお店で普通に食べられるということで、食べに行く。
そばも美味そうだったけど、鴨ラーメンって書いてあったからそっちを食べちゃう不思議。
そばも一期一会、ラーメンも一期一会! ウマい!
で、今すぐ山形に行きたかった理由こと、前回通ったったときにときにお邪魔した焼き肉屋、マルタイ。
やはり看板が変わっている。
楽天・栗原健太選手の実家なんだけど、引退してからどうしたかと思ったが、やはりお疲れ様以外の言葉はない。
楽天移籍後は助っ人スラッガーとの枠争いで出場機会に恵まれなかったことが残念。勝負の世界だからね。
この頃はイーグルスのコーチだったんだけど、これを書いてる段階では中日で打撃コーチしてます。
どこに行ようと、敵であろうと、当小説は栗原健太という東北の産んだ野球人を応援しております。
ちなみに中日は俺の敬愛する楽天イーグルス初代四番バッター・山崎武司、仙台を一番にした男・星野仙一との関連でセ・リーグでは一番注目している球団であります。
だからこそ、今は山形を通り、交流戦を観たいわけなのです。
マルタイで食べたい気持ちは有ったのですが、この日は再開一日目ということで焼肉は避けます。
金銭的な理由ですね。さっき美味しいラーメン食べたばっかりですし、辛うじて我慢できました。
漕ぐだけ漕いで、本日はステキな公園の東屋で眠る。最高の星空の下。
翌朝は、もちろん最高の朝。
というわけで、三度目のスタートです!




