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【神奈川~静岡】【二〇一六年 九月二七日~九月三〇日】 湘南突撃と不穏な気配と今とあのとき。そして十六の旅へ。

【二〇一六年 九月二七日】


 中華街で食べ歩き、腹も満ちた所で出発します。

 長居するとまたハマスタの周辺でまた野宿を……いや、してませんけどね?

 このまま南下し、湘南を目指します。


 海沿い撃進!

 途中でスラムダンクのオープニングのところとか、ウルトラセブンのモロボシダンを演じた森次さんの経営してるカフェとかが有ったはずなんだけど、景色見るのに忙しくてスルーして通り過ぎちゃった。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 景色がすごくキレイなんだけど、道が狭すぎて必死。

 歩道に逃げられず、とにかく狭い車道を車に轢かれないようにしながら頑張る。

 とりあえず、キャンプ場を目指しますが、


挿絵(By みてみん)


 ハイ! いつものヤツー!

 仕方ないのでスーパー銭湯→ネットカフェ、といういつものコンボをキメます。

 関東圏は本当にやってない日が多いし、関東入ってから野宿はしてもテントが使えてない。

 関東一周ぐらいのプランなら、寝袋だけで良いかもね。凍死するほどのアレでもないし。まあ自己責任でね。

 そして、もうひとつ残念な事態。


挿絵(By みてみん)


 リュックサックの骨が折れました。

 こう、アルミパーツが浮いて重さを拡散するようになってるんだけど、それが折れて重量が肩にだけ掛かるようになっている。

 向かって右側が以前に折れていた方ですが、手前側もちょっとブレてるけど、折れてます。

 まず、修理せんとなァ。ガッツリ折れてる。




【二〇一六年 九月二八日】


 というわけで、神奈川市内のホームセンターで工具とワイヤーを購入して修理。


挿絵(By みてみん)


 イケっかなぁー……? まあまあ疲れているので、今日は別のスーパー銭湯に行って修理をしてから休む。


挿絵(By みてみん)


 しらす焼きそば。




【二〇一六年 九月二九日】


 おかしい。

 明らかに疲れている。


挿絵(By みてみん)


 周囲を散策してサンマーメンとか食べたり。

 もう一日、スーパー銭湯とネットカフェコンボ。

 リュックサックを修理したが、身体が重すぎる。

 ……不可解な不調の予兆だったわけだが、それにこのときの俺は、気付いていなかったりしたわけで。




【二〇一六年 九月三〇日】


 私事ではありますが、誕生日です。

 とはいえ、やることが変わるわけではないので普通にスーパーで飯を狩ったり、穴の開いたズボンの代わりを買いに行きます。

 とりあえず、静岡イン。


挿絵(By みてみん)


 ストレッチジーンズは穴がガバガバ開いてしまっていたので、カーゴパンツに買い換えます。

 見た目と寝心地は良いんだけどねぇ。汗が染み付いた状態でサドルでこすれるからダメなんだろうね。

 スーパーで飯を食って出ていくと、駐車場で半開きの窓から幼児が出ようとしているのを発見する。

 恐らく、ご家族はまだ暑いので窓を半開きにして行ってしまったのだろう。


「(8Д4) マテマテマテマテ。少年。少年っ!」

「(子ω共) ?」

「(8Д4) 落ちる。落ちるぞ少年。わかる。気持ちは分かるん。冒険をしたいのはわかる。けど待て!」

「(子∀共*) キャッフー!」

「(8Д4) いや、俺の顔が面白いとかって笑うんじゃなくてね? 戻って戻って! 車の中!」


 そうこうしている内に、背後に気配。


「(母◇親) うあ、すいません!」


 お母様、窓からはみ出している息子と、俺の言動から状況を察してくれる。

 しかしながら、俺はこのとき、反射的に、自分の見た目がホームレス同然で、怪しい人間であるという自覚から、


「(8Д4) さようならああああ!」


 逃げるように立ち去る俺。

 いやぁ、何も悪いことしてないんだけどね。

 ひとつ間違えば通報される事案だし、もうお子さんを中に戻してる段階から、親御さんが来たらどう説明しようとテンパっていたため、こういうリアクションに。

 背後から、ありがとうございまーす! というお母さんの声に通報されることがなかったことに安心しつつ、俺は近所の銭湯へと急いだのです。

 なんかプールとかもあるオシャレな感じの銭湯で、家族から電話が掛かってきたりする。


「(8ω4) うおーう。キョウダイよ。久しぶりー」

「(家ω族) いちおうハピバー。電話できんのー?」

「(8ω4) うーん。でも仮眠室だからねー。そっちは元気?」

「(家ω族) 仮眠室で電話すんなよ。それは会話できるタイミングじゃねーんだよ」


 まあ、つっけんどんなヤツなわけですが。

 で……まあ、実は、これを書いている段階(二〇二一年)で、この家族は亡くなり、その家族の火葬あとにこれ書いてたりします。

 俺の思い出の中に、この家族がいたんだなぁ、とちょっと感慨深い。

 ちょうどその家族は神奈川とも縁が深かったりもしたし、不可思議なタイミングだわ。

 二〇一六年、この間のようだけど、意外と大昔なんだよね。

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