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【神奈川】【二〇一六年 九月二六~二七日】 第十五の旅、神奈川、ヨコハマ、バンチョウ、サヨナラ。中華街。

【二〇一六年 九月二六日】


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 引退発表の出た三浦番長に溢れた球場、ハマスタ!

 この旅では第七の聖地、そして関東圏五大聖地のラストとなります。

 市街地からほど近く、雰囲気的にはかなり独特に感じる。町の一部って感じ。

 試合は日程が合わなかったので外周の見学をしていると、周辺のホームレスさんの多さにビックリした。

 スタジアムの外壁がすり鉢状をしており、外から見ると屋根代わりになるらしい。

 横浜はネットカフェも多いし、他にも寝床は多そうだが、とにかく横浜といえばあれだろう、と崎陽軒のシウマイ弁当。

 野球ファンにはベイスたんでもお馴染みの例のアレですね。

 見つけた売り場が駅の改札の内側だったのだが、駅員さんに“弁当買いたいだけなので通して”とお願いしたら許可いただけた。

 その節はありがとうございました。

 毎度のことだけど、厳密に言えばルール的にはグレーなので、マネして不許可でも責任は取れません。


挿絵(By みてみん)


 んで、駅外で食べていると、隣にやってきたオッサンがタバコに火をつけようとしている。

 ここ、喫煙場所ではないんだけど。

 いやまあ、俺は俺は飯食ってるときにタバコ吸われても気にしない人だし、俺も勝手に飯食ってる身だしいいけどね。

 とりあえず気にしないでいると、オッサン、声を掛けてくる。


(オωサ)「すいません」

(8∀4)「はい? なんですか?」

(オωサ)「火、持ってない? ライターがつかなくてさ」


 飯食ってる中でタバコを吸って悪いとかそういうことを言うのかと思いきや、それかい。

 マジでずっこけた。俺は火種なんて調理用のガスコンロしか持ってない。


(8∀4)「あー、吸わないもんで持ってないですねー」

(オωサ)「付いた付いた、大丈夫だわ」

(8∀4)「あ、そうですかー、良かったですねー」

(オωサ)「ところで兄ちゃん、どっから来たの?」


 どんなスタートでも話し頂けるのは嬉しいもので。お互いのことを少しだけ会話する。

 そのおじさんは家があるのに路上で眠ろうとしているということで、さっきのハマスタ外周で眠ろうとしているらしい。

 路上生活にしては荷物が少ないし、そんなウソを吐く必要もわからない。いろいろな事情が有るんだと思う。


(オωサ)「……家だと居心地悪くってね」


 妙に印象的な言葉だった。

 ホテルとかに泊まるでなく、ホームレスさん混じりに外で眠った方が気楽らしい。

 ハマスタには洗濯物干してるオッサンまでいたし、適度に人がいるから安全なんだろうね。

 テレビで何度も観ていたハマスタの、誰も教えてくれない側面。

 もちろん違法な滞在だし、社会的な負の側面なのかもしれないけど、どうしても俺はそこで寝たかった。

 いやいや。しませんよ? そんなそんな。 そんなことをするわけがない。

 違法だって言ってるじゃないですか。もちろん私は、今日はここで眠りましたよ。


挿絵(By みてみん)


 いやー、ピンボケで分からないなー! 俺もちょっとどこで寝たのか思い出せないなー!

 路上で寝るのは厳密には違法だからなー。間違ってもハマスタの隣で寝たりしたわけないんだけどなー!

 ホームレスさんに声を掛けると、どのスペースで寝たら良いかとか教えてくれたりするのかもしれないけど、俺にはわからないなー!


 今日はハマスタで試合は見れなかったけど、ハマスタの近くで……いやあ、やだなあ、外で不当占拠なんてしませんよぉ。 やだなぁ。あっはっは。

 ……おやすみなさーい。



【二〇一六年 九月二七日】


 まあ、もちろん、僕はハマスタの外壁なんかで寝たわけはないんですが、“もしも”その付近で寝る方は、それなりに早く起きましょう。

 警備員さんに起こされるでしょう。いやあ、推測ですよ。推測。やだなあ。

 わざわざ自分で書いている冒険記を使って、全世界に軽犯罪とはいえ自白する犯人がいるだろうか? いや、いない。

 反語が言いたくなっただけですよ。ええ。


 さて、寝坊した状態で横浜中華街を散策です。量り売りとかで目に付いたモノを食べていきます。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 かなりショッキングな味で、しょっぱいというより、ショッキングな味。

 なんだろうね、この味付け。

 なんか俺にはよくわからなかったです。マズくはなかったけど、激ウマって感じでもないっていうか。

 思い出になる味でしたね。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 甘栗は一緒に映ってる器具を使って皮を剥く。剥く作業が面白すぎた。

 買ってから近所の公園で家族連れとかが写真とか取ってる横でもくもくと食べてた。

 さて、お腹いっぱいになったところで、今日はこれまた全国に名高い湘南海岸を目指す。

 しかしながら、この頃の俺は気付いていなかった。

 なぜ、警備員に注意されなければいけないほどに寝坊してしまったのか


 ……いや? 起こされてないけどね?

 もしハマスタの周囲で寝てたら怒られてるくらい寝坊してた、って仮定の話ね?


 とにかく、疲れの正体、それに気づくことになる、湘南編へ続く。

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