【青森】【二〇一六年 七月二~三日】 やすらぎ都市、青森。
【二〇一六年 七月二日】
今日から青森! 本州復帰……が。
「(8ω4`) 雨だから明日からね」
ネットカフェから出て、とりあえず青森市内を走り回り、気になったラーメンを食べに行く。
「(・ω・) を、ニイちゃん、旅してる人」
「(8◇4) そうでーす」
「(・ω・) 俺も昔やってたよ。自転車一台でふたりで旅行したり」
「(8◇4) え? どうやったんですか?」
「(・ω・) ひとりが走るか、ふたり乗りに決まってんじゃん。あとは自転車で富士山登ったり」
「(8◇4) ? ああ。途中で自転車置いて?」
「(・ω・) いや。自転車を担いで」
「(8Д4) マジスカ」
冒険者トークに花が咲く。
昔は今より野宿はしやすかっただろうけど、道の駅とか無かったしなぁ。
そんなこんなでラーメンを食べ終わる頃には、外は雨が降っていた。
観光らしい観光もせず、青森の古本屋をめぐり、立ち読み。
結構レアで欲しい本も有ったが、値段もそれなりにする。更によく考えると今買うと実家に送るまで荷物になるので、断念。
電池もまだあるし、スーパー銭湯に寄ってから青森の公園で眠る。
【二〇一六年 七月三日】
起床。とりあえず公園で犬の散歩を見つつ、仮面ライダーをチェック。
うーん、なんか作中で出さないといけないオモチャが多すぎてシナリオがゴチャゴチャしてんだよなー。
先週に最強の武器として登場した武器が、翌週はもう通じないっていう。
気を取り直して、青森市内を散策。
話し掛けてくれた人とかに情報を聞くのだが、この日は話し掛けてくれる人が少なかったので、直感。
コーヒーぜんざいとひやしサラダ麺!
これ、前情報とか全くなく、やたらに良い雰囲気の古そうな店構えに惹かれて入ったら大当たりだった。
近所の人と世間話をしつつ、高齢になったご近所の常連さんとかが食べたがっている話とかを横で聞きつつ食った。
これは確かに齢を取ってからも食いたいわ。バカウメぇ。
その後、ネットで聞いていたラーメン屋に行ってみた。
スープにキラキラとニボシの皮が浮いているくらいのニボシスープ。
味噌汁より濃いレベルでのニボシ風味でクセになる。味噌カレー牛乳ラーメンといい、キャラの強いラーメンが多いぜ! 青森!
食べ終わった頃に納豆を入れる。
これも絶妙に合う。納豆とニボシ。うーん、朝に食いたいフレーバーだ。
青森市内の図書館に寄ったり、街頭テレビで楽天戦を観たりとユックリしつつ、ブラブラと有り余る体力で階段を昇っていく。
青森市内を散策しつつ、建物を登って上から撮影。
快晴! 仙台の空とはまた違う、東北の町中の空である!
空をたっぷりと楽しんでから戻ろうとすると、警備員さんと目が合う。
「(警Д備) ちょっと、あんた!」
「(8ω4) は、はいぃい?」
もしかして立ち入り禁止か何かだったのか!?
「(警ω備) 日本一周中? 楽しそうで良いな!」
「(8◇4) ! あ、はい! おかげさまで!」
ビックリした。
それはそれとして、朝に仮面ライダーを観ているということでなんとなくお察しのことかと思いますが、この日は日曜日。
日曜に青森最大級の都市なのですが、すげぇ移動しやすい。人が居ない。
仙台や盛岡って大荷物を付けた自転車とか移動しにくいんだけど、全然そんなことがない。
体感的には、平日昼間の仙台より動きやすい感じ。
過ごしやすいが、東北の過疎を感じるぜ……。
最初は昨日の公園で二日連続で野宿を考えたが、途中から雨が降ってきた。
公園の屋根が小さく、風で流れてきた雨で寝袋が濡れて痛みそうなので、しぶしぶネットカフェへ。
名残惜しいものの、明日は青森市脱出のため、“あの山”へ挑みます。




