【北海道】【二〇一六年 六月二九~三〇日】 ラッキーピエロと“伝説の”牛乳、そして最後の夜。
【二〇一六年 六月二九日】
リアルが忙しすぎて、更新が滞っていますが、この辺り、あまりにも事件が無くて書くことがないのも有りまして。
いやぁ、マジで何も無かった。この辺り。
事件は無いが、景色がキレイ。
そんなこんなで走っていると、妙な生臭さに遭遇。フッと発見したとあるゴミ捨て場がその臭いの大本であることに気が付く。
ホタテの殻!
産業廃棄物なのだ、これ!
ホタテの名産地で、その量が甚大すぎて凄い臭いになっている。
少量なら間違いなく良い匂いなのに、集まることで着実に悪臭になるという衝撃。スケールがデカイわぁ。
というわけで、近所の食堂でホタテタイム!
これは大量に食えるわ。あの量の貝殻が出るのも納得のウマさ。
【二〇一六年 六月三〇日】
イカメシを食べるためにひたすら自転車を漕いでいると、ツッコミどころ満載の看板に遭遇。
うーん、どこからツッコめば良いやら……。
いや、良いと思うよ俺。内容はすごく良いと思う。この看板を設置した人の覚悟を言葉ではなく、心で理解できた。
北海道は、本当にスゴイ。
海だけでも山だけでもなく、どこを見てもスケールが違う。
違う次元というか、別の世界に来たような感覚が有る。
当たり前なんだけど、北海道ってひとつの国家といえるくらいの大きさが有る。
小さな島国日本の、大きな大きな北海道。そして山間にある、この旅が始まってから多くの旅人に『食っていけ』と云われていた店に到着。
ラッキーピエロ!
人気ナンバーワンセット、というのが有ったので食べてみる。
ウマい。確かにウマい。バーガーチェーンではモスバーガーとフレッシュネス派だったが、モス並の自己主張、フレッシュネスに匹敵する肉肉感。うううむ。好みだ。
外にはガラナの自販機。
北海道の鉄板ドリンク、何度飲んでも飽きない炭酸飲料。缶はペン立てにできるそうだが、荷物になるので諦めた。
身体に喝の入ったところで、山道をダッシュし市街地へ。
函館の夜景を山の上から見たい欲求も有ったが、それだと夜を山の中で過ごすという笑えない事態になるので、暗くなる前に函館の市街地へ。
函館の市街地では函館グルメを楽しむことに。
「(8Д4) まあ、ラッキーピエロさんですけね!」
人気メニューらしいトンカツバーガーとラッキーエッグ。
ううむ、人気順に食べちゃったけど、他のもウマそうだが、腹八分でやめとこう。
ウマウマー。
夜景は観れなかったが、奇妙なことに気が付く。
函館、かなり暗い。街灯が少ない。ママチャリの前照灯だけではあれなので、ヘッドライトも併用して移動する。
どっちだろう? 夜景のために街灯を少なくしているのか、何らかの理由で少ないことで夜景が美しいのか?
答えは出なかったが、とりあえず銭湯へ行くと、温泉かけ流しだった。
まあ、市街地の温泉なんて大したことないだろうが。
「(8Д4) って、うおおおおおおおおおおおおっっ!? すげぇ泉質だぁあああああ!?」
めっちゃ好みの泉質。染みる上に身体に絡みつくというか、疲れが溶けてく感じ。
ここの温泉は旅をした中でも上位の温泉だったが、出てからも驚きが有った。
かかかかかかっ!
まさ、か、かかかかかかか!?
これはあの、幻の、映画でも見た、あの……!?
「(8Д4) か、紙ブタのビン牛乳だぁああああああッッ!?」
実在していたのか!?
ビン牛乳はどこでも見たことがあるが、まさか、紙ブタが現在も残っているとは思わなかった。
昭和映画なんかの、なんでもないシーンで登場する、あのアイテムだ!
もちろん映画撮影当時はなんでもない日常としての描写だったんだろうが、平成生まれの銭湯・牛乳好きの俺にとっては伝説のアイテム!
衝撃を受けすぎて一気飲みしてしまったので、もう一本。
コーヒー牛乳も紙ブタ! 最高かな!?
衝撃的な余韻のままネットカフェへ入り、いつも通り、ツイッターに今日の画像を上げ、寝る準備をするが、その前にいつもよりやることが多い。
「(8ω4) 明日のフェリーの時間は……そうか、昼過ぎか」
函館から青森へフェリーが出ている。
北海道、最後の夜だった。




