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【北海道】【二〇一六年 六月一九~二〇】 ・北海道の中では別に北ではないけど、日本単位で見れば北の国から。

【二〇一六年 六月一九日】


 らーらー、らー。

 はい、うろ覚えで北の大地、富良野からお送りしております。

 観光ガイドやら道路標識でお薦めされることが多い富良野。


 観光の前に、聞きかじった「ニップルの調製」をしようと思います。

 自転車のタイヤは、ワイヤーのような棒(この棒はスポークといいます)が編み込まれて出来てますよね?

 このスポークを留めているのがニップルで、これが緩むとスポークが折れやすくなるそうです。

 整備不良で旭川の前に後輪をダメにしている僕は、これは良いことを聞いた、と器具を買って締めてみると。


「(8ロ4) ? 後輪、ガタつく……?」


 締めすぎて後輪をもうひとつ壊しました。

 ニップル調整は、熟練したスキルであり、素人にできることではなかった。

 近所の自転車屋にかけこみ、なんとか使えるパーツがあり、事なきを得る。

 いや、まあ半日潰れてカネも飛んでるし、ぜんぜん【事なき】ではない気もしますが、まあ良いだろう。

 前回の後輪粉砕はバカ丸出しでメンタルも辛かったが、今回は良くしようとしての失敗で、体験としてニップル調整は素人にはできないと納得できた。

 後輪をブレーキごと換えたので、キキー、と音がするようになったが、後輪ブレーキが鳴るたびに思い出して教訓にできた。

 我ながら、今思い出すとこの一連の事件は必要だった気がする。

 失敗を恐れることは必要だが、何事も裏目があるし、そして失敗してもなんとかなる、なんとかできる、という気持ちがしっかりした。

 失敗しなくても学習できる天才ならそれも良いが、俺は失敗して覚える天才なので仕方ない。


 そんな感じで富良野を観光する。

 旭川のラーメン博物館にも入っていた山頭火の系列店でモツラーメンを食べ、散策開始。

 ……ラーメン画像は撮り忘れ。やっぱり後輪のことで頭がいっぱいだったのだ。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 キレイなんだけど、シーズンじゃないからなのかな。

 他の北海道に比べて、そこまで胸踊らないというか。

 普段は山を登ったり疲労で景色と風で倍増するんだが平地だし、そこまで感動せず。

 当時書いてたのを読むと他の名所は【観るのを忘れた】としてるが、実際は観る理由が【観光名所だから観る】みたいな義務感がイヤだったから。

 天邪鬼なので、道路標識に【名所はこちら】と重ね重ね言われると観たくなくなる。

 俺の旅なのに、なんで俺の行き先を決められないといけないんだよ、て。


挿絵(By みてみん)


 個人的に富良野近辺で一番好きな景観。

 丘になっている公園で、町と山の境界が見られて、たまらなく好き。

 ここで自販機で買った、なんでもないジュースを飲むのが一番、しっくり来た。


挿絵(By みてみん)


 立ち寄った店で食べたスゴいオヤツ。バカウマ。

 牛乳パックみたいな業務用ソフトクリームの素みたいなのを客から見える位置に置いていて、隠さないスタイルの店だった。

 当時は【目立つところに置くのは止めた方が良いよなー】と思ったけど、よくよく考えたら別に幅広く使われてる業務用でもウマイんだし、包み隠さず、出来立てを食わせてくれたわけだし。

 そういう意味でもオススメである。また行きたい店のひとつ。


挿絵(By みてみん)


 んで、僕も包み隠さないスタイルなので、見苦しいスネ毛で申し訳ないが、無料の足湯。

 本当は入浴もしたかったが近所にネカフェもなく宿も決まってないし、泣く泣く足湯で済ます。

 ……ライダーハウスで出会ったライダーさんの言葉だが、北海道は何度も来たくなる魅力で溢れてますわ。

 少し先、河川敷にて野宿。直前にコンビニに寄っていたので、あまりトイレをガマンせずに明日は出発できそうだ。

 毎回毎回、睡眠かトイレかの二択で起きる時間決めてるからね俺。



【二〇一六年 六月二〇日】


 おはようございます。

 車道を平然と歩き、俺がバイクか何かだったらヤバかったというのに、近距離での撮影もオーケーだった風格ある鳥さん。


挿絵(By みてみん)


 スケールのデカイ河を並走する。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 したら、なんか日本一らしい看板を発見する。


挿絵(By みてみん)


 読み難いけど【日本一の直線道路】らしいです。

 エサヌカ線ほど地平線が見えるわけじゃないけど、日本一らしいです。


挿絵(By みてみん)


 買い食いタイム。

 この近くに大きなスーパー銭湯があり、雨と汗で限界。

 地図で探したら少し先にネカフェがあり、スーパー銭湯で時間を潰すことに。

 仮にネカフェが潰れてても、スーパー銭湯で体力さえ戻ればバス停でも寝れそう。

 スーパー銭湯は入場料金だけで一日潰せるけど、ネカフェは時間経過でカネ掛かるから、昼から雨宿りにするとビジネスホテルくらい掛かるのだ。

 今日はゴロゴロとリフレッシュし、スーパー銭湯の営業時間終了直前の真夜中、街灯も全然ない中をなんとかネカフェに到着。


 明日はついに北海道最大の都市です。

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