【北海道】【二〇一六年 六月一八】 ・大雪山あがれ!
【二〇一六年 六月一八日】
ラーメン村も制覇し、本日は遂に、“大雪山”へ挑戦です!
楽しみにしていた、あの! 大雪山です! 北海道のハイライトといっても良いでしょう!
……なんだろう、屈斜路湖のときと似たような、読者の皆さんが付いてきてくれてないような気がするので、解説。
まず、84gが好きなロボットシリーズに、ゲッターロボというのが有りまして。
そこで、キャラクターのひとりが修行して必殺技を編み出したのが、大雪山です。
以上、説明終わり。
……うん、それだけ。
作中では大雪山そのものは漫画版にて登場したくらいかな。
そのときは敵の作戦で灼熱地獄になる、というアレな出番だったけど。
とにもかくにも、ゲッターロボファンとしては外せないスポットです! 大雪山にあるキャンプ場を目指し、出発です!
トイレだけ借りようかと思ったら、ステキなオヤツタイム。
旭川は北海道でも屈指の都市部。
しかしながら、やっぱり北海道なのです。自然のスケールが段違い。
街から少し離れると、山の合間を縫うように走る道。微妙な上り坂ですが、爽快!
ジャイアントなダム!
すげぇ! 山道をガンガン進みます!
観光バスが三秒で通り過ぎるような急斜面と格闘しつつ進みます。
自分が、自分のためだけにしている冒険。ツアーバスでは分からない負担が、マンガの中での彼の大活躍を思い起こさせます。
アニメ、マンガ、OVAと、コミカルながらも仲間たちのことを想って戦い抜いた彼の生き様を感じます。
しかし。
自分が、ゲッターロボを操れるような超人ではなかったことを思い知らされます。
数メートルを進むたびに身体が休みたがり、腰を下ろし続けていました。
数十キロの荷物を押して登るには、俺の肉体はあまりにも脆弱だったのです。キャンプ場へはどうやっても到着できない。
何度目かの挫折には、不思議と納得していました。彼がなぜ、あそこまで強くカッコいいのか、少しだけ、分かったような気がしました。
「( 8Д4) ムゥウウウウウウスゥァアアアシイイイイイイイイイッッ! 大雪山は! 凄かったぞおおおおおおおお!」
その場で絶叫し、帰り道は下りなので、旭川まで素早く帰還します。
ヘトヘトになりながら、香りの良いラーメン屋さんをハシゴして晩飯。
自分はゲッターチームにはなれない。そんな当たり前で、残酷な事実は、俺の心の中の五歳児の俺を号泣させるのに充分で。
旭川の麺の香りは、そんな子供の俺を笑顔にしてくれた。
疲れ切った肉体は、選び抜かれたスープと、サービスにと貰った栄養ドリンクによって癒されていた。
北海道、良い人しか居ない。ここで修業したから、彼はあんなに優しく強かったんだね。
ゲッターロボファンとして、今日の感動を忘れてはいけないと思った。




