【北海道】【二〇一六年 六月七~九日】 ・西へ西への鉄道旅行(後)
【二〇一六年 六月七日】
朝はヌクヌクと温かく起床し、寝袋から出るのも身体が軽い。
温度計を見たらキッカリ十度。なるほど。そりゃ温かい……ん?
……え、ちょっと待って。普段は俺、何度くらいで寝起きしているんだ? マジで温かく感じてたぞ俺。
出発前に管理人さんに挨拶すると、次なる情報を聞かせていただく。
「(・o・) あれ? 宗谷岬の方から来たんじゃないんですか?」
「( 8Д4) ? ああ、僕は時計回りじゃなくて逆時計回りなので、これから向かいますね」
「(・o・) それなら今日の宿は“あそこ”にすると良いですよ」
「( 8Д4) あそこ?」
会話はちょっと脚色。
だって場所の名前まで教えてくれたんだもの。このあと登場しますので、お楽しみに。
ランラン気分で走り抜ける。
どこに行っても、なんでもない景色が素晴らしい。
ヒトよりウシが多く、雑草もここまで勢いよく生えていると良い景色レベル。
例によって飯屋が少なかったが、道の駅でホワイトカレーを食べつつ進む。
原生林? らしい。完全に通りすがり。
近場に資料室も完備。お勧め。
海沿いに走り抜け、ちょっと迷いながらも到達。
海から市街地に入り、そして道の駅に到達。そこの受付をすませ、そして。
電車宿、パート2!
こちらは連泊制限があるものの無料。
前夜はひとり宿泊だったものの、今夜は既に先客が。
「(8◇4) こんにちはー」
「(^◇^) こんにちはー」
バイク旅人さんで、オレとはちょうど逆回りをしているらしくて、ここまでの面白かったことなどの情報交換をする。
俺の通った道は彼がこれから通る道。彼が通った道は俺がこれから通る道なのだ。
冒険談義が花が咲く。ロマンがたぎり、話が燃え上がる。男同士の熱い会話。その中からひとつ紹介しよう!
「(8◇4) セイコマ最高っすよね!」
「(^◇^) ビックリするよね! 本州に欲しい!」
セイコーマートとは、北海道が誇るスーパーコンビニである!
二四時間営業じゃなかったりするが、やたらにメシがウマいのに安いため、北海道上陸した旅人がことごとくビビることで知られるスーパーコンビニ。あまりにスーパーすぎて、スーパーって二回云っちゃったよ。
このスーパーはスーパーマーケットのスーパーじゃなくて、スーパーマンの方のスーパーね。
そして、セイコマで美味しかったというグルメ情報をゲッツ。
話をしていると、更に車で旅行しているという、ご夫婦も宿泊。
写真がダンナさんの趣味らしく、色々なところで写真を撮っているという。
一期一会な出会いがどこにでもある感じ。興奮しすぎて鼻血を噴いたりしつつ、ゆっくりと休む。
【二〇一六年 六月八日】
気分よく目覚め、他の旅人の出発を見届けてから出発準備。
景色を楽しみつつ、セイコマで朝食とオヤツタイム。
昨日勧められた一品。
値段もお安く大して注目もしていなかったものの、いざ食べると、確かにこれは逸品。
牛乳の味が濃くて、コンビニオヤツとは思えないレベルのシンプルなウマさ。
え、これ、なんで全国に上陸してないの? ウマすぎる。
食べてからリードが歩道まで伸びるバーニーズ・マウンテン・ドックに吠えられて追いかけ回されたりしつつ進む。
……いや、マジでビックリした。
車道に飛び出したりはしないけど、通りすがりに襲い掛かるって、どんだけだよ。歩道まで伸びるっておかしいだろ。
立ち寄ったトイレでどこから質問すればいいか分からない状態になりつつ進む。
どんだけトイレットペーパー持ち去られたんだろ。ヒグマと同等サイズの看板での注意喚起。恐るべしトイレットぺーパー。
晩飯を購入のためにセイコマイン。本日もキャンプ場を目指す。
カモメ……? ウミネコ……?
分からんけど海辺のキャンプ場。青森の蕪島でも見たけど、いくらいても飽きない感じ。
が。
「(8ω4) 寒い……」
風が強すぎるため、バードウォッチングもそこそこにテントへ避難。
そして晩飯と一緒に購入していたオヤツタイム。
これは先日、アイスと一緒に勧められてたセイコマグルメ。
無いお店も有ったので、何店舗かチェックしてゲット。いや、でも、これ、何……?
わからないまま食べてみると……。
「(*8ω4*) ンマー」
堅苦しさゼロ。幸せ風味。
緑っぽいのは俺のテントの色ですね。外が明るいのでこんな感じになってます。
【二〇一六年 六月九日】
出発したのが五月八日だったので、本日で一ヵ月。
楽しみまくって旅をしてますが、引きこもり気質の人間なので、一ヵ月、家を離れたのは人生初。
しかしまあ、飽きないですねぇ。今日も元気に出発です!
雨降ってるけどなぁああああ! いつものこと! 今日も頑張って進みます。
なんでもこの近くに、“エサヌカ線”という道があるそうです。
地図上で見ると意味不明なんですが、実際に有るのか? という感じで向かうが、移動中にも道に迷いまくる。
地図上の表記が“すごすぎて”アテにならないし、道路標識なんて全然ないし、相棒のオンボロガラケー様は、俺が海の上を移動しているとお伝えくださっている状態。
電波が悪すぎて自分の位置すら分からない。要らないだろうと思っていたコンパスを見ながら進むという、二一世紀とは思えない方法を取らざるを得ない。
ガラケー的には海賊気分なんじゃないだろうか。海に居ると思ってるし。
で、エサヌカ線に到達。
この二枚の写真、まず時計をご覧ください。
足を止めて、前を見て、後ろを見て、撮影しています。
「( 8∀4) どっちから見ても地平線見えとる……!?」
エサヌカ線は、“尋常じゃなく真っ直ぐな道”なのです。マジかここ。マジで日本なんか。
めちゃくちゃワイルドライフ。
良いねえ。
エサヌカ線を抜けても、まだまだワイルドライフ。
天気が悪い中、健気に頑張っているが、俺もキツネに構ってられない。そろそろ雨が強くなっており、俺の健康を心配だすレベル。
ライダーハウスを目指して移動する。そのライハは食堂も併設しており、そこもウマいと評判なので、晩飯がてら向かいますが……。
「( 8Д4) 閉まってるーっ!?」
出ました。いつものアレです。
俺のストーカーこと笑いの神が打席に立ちました。今日も豪快に笑い取りに来ました。
食堂の営業時間はまだ四時前だというのに終わっており、近くには野宿できそうな場所もなく、コンビニすらない状態。
ヤバイ。餓死する……そんなとき、張り紙を発見。
【必ず宿泊の受付をしてください。
開店営業中は食堂でできます。閉店後及び休業日は下記に電話ください。
受付が鍵を開けに来ます。】
「(8ω4) あ、なるほどね。住み込んでるわけでもなく、食堂の営業時間外なだけね」
というわけで電話をして少し待つことに。
そして、とある出会いが待っていたりするのです。




