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【北海道】【二〇一六年 五月二六~二八日】 ・安らぎとグルメと博徒の街、帯広(前)

【二〇一六年 五月二六日】


 ネットカフェから出て、勇んでばんえい競馬場へチャリを飛ばします。

 到着! そして!


「(8◇4) さあ、帯広! ばんえい競馬じゃあああああ!」

「(´・ω・`) ニイチャンニイチャン」

「(8◇4) なんでしょう!?」

「(´・ω・`) ばんえい競馬な、土日しかやってないよ」

「( 8Д4) マジっすか」


 今日(二六日)は木曜日です。

 もうここまで来たら絶対見たい、というわけで、今日と明日は色々と骨休めです。

 長距離移動中は中々できないコインランドリーで洗濯とか観光もしたいので、ヒマではありません、が……それにしても。


挿絵(By みてみん)


「( 8Д4) メガネ屋、めっちゃ多い……?」


 理由は全く分かりませんが、帯広はメガネ屋さんがめちゃくちゃ密集しています。

 ウソだと思うなら、『帯広 眼鏡屋』とかでグーグルマップさんに聞いてみて下さい。ありえないくらい多い。


 なんだろう、これは何か歴史的なバックボーンが有るのかな? なんで……?

 そんなことを思いつつ、旅に出てから伸びた髪の毛を切る。時間が無いと切れないので坊主頭にする。

 この辺りの写真とか撮ってないけど、逆に日焼けしたボウズ頭に需要はないだろうし、次へ。


挿絵(By みてみん)


 んで、ラーメン。

 北海道はどこで食べてもラーメンがンマイ。

 そいでもって、その後、スーパー銭湯の温泉に行ってリフレッシュ。


 昨日の内に調べたネットで有名な豚丼を食べに行く。

 昼過ぎから中々に混んでいる。流行の店らしいです。

 バイト店員さんの態度が露骨に適当だったり、店員さんの動きもなんか違和感が有ったりしますが、まあ、飯がウマければそれで良いっすわ。

 ……だがしかし。


「( 8Д4) あれ……? この豚丼、ウマくないな」


 マズ……くは、ない。

 良い肉を使っているし、歯切れも良い。けど、それだけ。

 味付けはシンプルといえば聞こえはいいけど、俺、作れる。このタレ。

 米の炊き方、肉の味付け、肉の切り方が家庭料理レベル。

 漬物と味噌汁は市販品とインスタント。無い方がマシ。オカワリしたくなる魅力が全くない。

 申し訳ないが、有り難がって食ったり、記念にできるレベルの味では決してない。


 グルメぶる気はないし、攻撃する意図もないから画像も出さないけど、ネットの評判はアテにならないことを実感する。

 気持ちが荒ぶるが、とにかく後輪の交換に向かう。


挿絵(By みてみん)


 今考えるとまだまだ行ける状態なんだけど、当時の俺はビビッてた。

 溝が無くなっても“パンクしやすくなる”だけで即パンクするとも限らないので、まあ、とにかく、替えた。

 天井に部品や工具が吊るしてあるお店で、荷物を歩道の端に積み上げ、修理して頂く。

 終わりに二枚のステッカーとポケットティッシュを頂いた。ティッシュは何かと使う。

 トイレットペーパーも並列して使っているが、屋外で使った鍋とか洗えないときに拭いたり、色々と使う。箱ティッシュだと嵩張るので活躍する。

 二枚のステッカーの内、一枚は車体に。一枚はヘルメットに付けることにした。


挿絵(By みてみん)


 旅が終わったあと……今さっき撮影した写真ですが、擦り傷だらけのヘルメットにくすんだステッカー。

 文字はキープレフト。自転車は左側通行で安全運転ってことですね。

 旅の最中、出発前にヘルメットを付けるとき、これを見て何度も安全運転を心がけました。

 大きな事故もなく終われた今にして思えば、この反射加工のステッカー、お守りとして頑張ってくれました。



 当時の俺は、もちろんそんなことは露知らず。

 何せ、このときは大して重要と思っておらず、写真撮影すらしていなかった。

 記念ってヤツは、後から付いてくるものだ。


挿絵(By みてみん)


 上記写真は、町の中の公園。

 そう、ただの公園。マジでただの公園。

 それなのに遊具があるでもなく、森や林にしか見えないけど、よく手入れされた公園。

 見学しているだけで全く飽きない。

 んで、後輪も気持ちも入れ替え、豚丼のリベンジです。

 ネットの評判だけを頼りにしてしまったので、今度はいつもの直感に頼って、店の外で良い匂いのする店を探し、そして。


挿絵(By みてみん)


「(8◇4) んまぁーい!」


 ちゃんと美味しい! 自分でも作れそうって思わない! 肉の味だけじゃなく、ちゃんと米までバランス取ってる! 美味い!

 今にして思えば、一軒目は『家庭料理としての豚丼』だったんじゃなかろうか。

 家庭料理だからシンプルでも仕方なかったんじゃないだろうか。いや、まあ、だからこそ漬物やら味噌汁やらバイト教育やらはアレだけど。




【二〇一六年 五月二七日】


 きょうは美術館と動物園と植物園に行きました。とてもたのしかたです。

 よねんはちくみ、はちじゅうよんじい。


 ……。

 ……。

 ……。

 いや、この日はたくさん写真を撮ったんですよ。

 でも、動物園や植物園の中、動物や植物はその園のコンテンツなわけで、あんまり作品としての小説の中に出すのはウマくない。


 デカイリュックを背負って、テンション高めにたくさん写真を撮りました。

 このとき、色々な人が話しかけてくれたり、あと植物の見物に来ていたが、菓子パンを買いすぎてしまったという方々からパンを分けて貰ったり、植物園に併設された美術館を観たり。

 ……うん、つまるところ、出せる写真がめっちゃ少ない。


挿絵(By みてみん)


 帯広周辺のローカルチェーン店、インデアンカレー。

 めっちゃウマい。一杯ごとに鍋で温めたり、微調整をしているので、チェーン店ながら店員さんの高レベルな技量によって味が支えられている。

 鍋や入れ物を持っていけば、大容量での購入もできるし、地元に愛されている最高のカレーチェーン店。

 特に何事もなく、スーパー銭湯に行ってからネカフェです。



【二〇一六年 五月二八日】


挿絵(By みてみん)


 通行人さんからステキな情報をゲッツした、花ちらし。

 チラシ寿司、ではない。どちらかというと中華飯。シンプルで地元の名産食品が入っているわけではないんだけど、長年、誰かに美味しいって言って貰えるように作られている感じ。

 これは癖になる。インデアンカレーもそうだけど、なんだろう。

 有名ではないが何度でも食べたい、本当に美味しい物って感じがする。

 通りがかりで、ステキなノボリを発見し、入ってみると。


挿絵(By みてみん)


 ち、チーズ、おかか……!?

 ネタかよ、というレベルで購入したが、味はちゃんと纏まっててンマイ。

 んーむ。三日とかなり長居をしているが、全然飽きないし、美味いものが尽きる気配も無い。かなり好きな町ですね。帯広。


 というわけで、ばんえい競馬場へ。

 ばんえい競馬の資料館で歴史を学びつつ、昼食を取るべき探していると、またまた素敵なフレーズを発見。


挿絵(By みてみん)


「( 8Д4) いやいや、こんなの食う人居ないっしょ……チーズおかかも思ったけど、そんなに色物オヤツばっかり食べるヤツとか居ないからさぁ……」


挿絵(By みてみん)


 うん、まあ、食べますけどね。

 エネルギーも充填! それでは、そろそろオッズ開始です!


挿絵(By みてみん)




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