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植林する男

ある時代のある昼下がりの空の下

太陽がギラギラ照らす真夏の日の下で

その若い男はその手で木を植えていました。


一本一本、大切に植えます。

その瞳には、後の世代に生まれる子供たちの笑顔を想像し、時々嬉しそうに笑うのです。



男はどんどん植えていきます。

直列に沿って、ときには山を越え、歩道に沿ってその手に未来を掴み、植えていきます。

大きなスコップを使って地面を掘り返し、植えていきます。


時には呼吸をするのも忘れ、時には水を取るのも忘れて、ひたすらに作業を続けます。



雨にも負けず、風にも負けず・・・

たまにはお休みをもらいますが、ほとんど毎日、男はその手で木を植えていきました。




そうしている内に

幾らか月日がたちまして

外の気温が大分暖かくなってきた頃でした。



ある時代のある夕暮れの空の下

髭を生やした男は、その頬り刻まれた深いしわを満足そうに歪めます。

高く天に伸ばした木々の姿は愛おしく、まるで一つの作品のようです。



男はやがて死ぬでしょう


しかし、その大きな木は何十年も、何百年もそこでその大きな枝を広げていることでしょう。

その木一つで誰かを幸せにし、その木一つ一つで町の人達に根差した大切な存在となるのです。





だから、今度は自分たちがやるのです。



木を植えます

工作するように植えていきます


その木は、特徴的な色をしていました。

その木は、植物図鑑に乗っていない不思議な木でした。





しかし、見上げれば、そんな木はあなたのすぐ傍にあることでしょう。



何故なら、その木は上に伸びていくからです。

何故なら、その木はいつもそこにあるからです。






気付けば、そこには新しい森が生まれていました。


かつて、”植林する男”と呼ばれた男がそう願ったように・・・

かつて、”植林する男”と呼ばれた男がそうしてきたように・・・




だから、今度は自分たちがやるのです


木を植えます

工作するように植えます




その木は、特徴的な色をしていました。






色に関する知識(漢字)があると読み解きやすいかと思います。

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