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第8話:修行

ソフィアが学校に来た日、俺はこれまでに無いくらい多くの人(95%男子)と喋った

全員がソフィアに紹介しろ!という内容だった


全部断った

蓮もそんなようなことを言っていた(聞き流した)が、隼人は一切言ってなかったな

やっぱりあの人と・・・もう一回聞いてみようかな・・・



すべての休み時間を同じように過ごした

疲れたが、たまには悪くないな

でも、これが毎日だったら多分死んでしまう・・・




ソフィアの学校一日目は俺に話しかけようとしない女子と、直接アタックしにいったモテる(=うざい)男子の対応をするだけで終わっていた



俺もソフィアも疲れて、授業が終わるとすぐに帰ろうとしたが、一緒に帰ると、ほかの男子たちの死線(視線)が痛いため、先に帰って、神社に向かってもらった


ちなみに昨日までで、すこーしづつ魔力を放出する事には慣れ、放出しながらでもきちんと授業は聞けていた


魔力量はそんなに増えてはいないし、魔法の発動もあまり上達していないが、魔力コントロールは結構上達した


魔法の発動とは、魔力を放出(魔力コントロールの一つ)し、マナを集め(魔法陣や、補助具を使うだけでもOK)、マナに起こしたい事象を伝える


という一連の流れのことだ


だから、俺はまだ魔法を使う基本しかできていないということだ



ソフィアと時間差を作り、家へ帰ると、すぐに着替えて神社に向かう


当初の予定では、修行を始めるのは暗くなってからだったのだが、ソフィアが自然を破壊したことで、明るい時間帯から始められるようになった




さっきも言ったように、昨日までは、修行中以外に魔力の使いすぎで倒れるのを防ぐため、ずっと魔力をチョロチョロ出す練習をしていた



ゆっくりでも歩き続ければ疲れるのと似ていて、少しづつ魔力を放出するだけでも多少疲れる



疲れると言っても精神的になので、『気が重たい』とか『やる気が出ない』みたいな状態になるだけだ

気分転換でなんとでもなる、そして今日はいろんな人と喋ったから、ぜんぜん疲れてない




さて、昨日魔力を少しづつ放出する修行を終えた、ということは、今日から別の修行が始まると言うことだ

俺は期待と不安を持って竹林修行場に突入する


社殿のすぐ裏には、あり得ないくらいに竹が密集しているため、鳥居をくぐったらすぐ右に曲がり、竹が疎らなところから竹林に入る

そこから、まっすぐ歩いたり左に曲がったりすると、急に明るくなり、竹林修行場に到着する



「早く修行を始めるわよ!!」


これまでは、魔力を外に出す練習だった

今日からは逆だ


魔力をある一点に集め、とどめておくという物で、これは、身体強化の魔法の一種だ

魔法が専門でない人の中にも、使う人が多くいるくらい基本的な魔法だ



と、ソフィアから新しい修行の説明を受ける

「修得までどれくらいかかるんだ?」


「魔力の放出は調整できてるから、3、4日あればいけるんじゃない?まぁ、あんたの頑張り次第ね」



コツは『魔力をまとうイメージを持つこと』だそうだ



右手に魔力を集める


「魔力が漏れてるわよ?」


もっと『内側に込める感じ』だそうだ


(内側にまとう感じっていうことか??内側ってまとうって言えるのか?)


とか思いつつも再び挑戦



目を閉じて集中する

………


「その感じよ!・・・ってあれ??」

声をかけられる直前、一瞬だができたみたいだった


かなり集中しないと無理だな・・・



「感覚はつかんだかしら?」

ほんの一瞬だったからもう忘れた・・・


「いや、自分ではできたかどうかさえ」



再び挑戦


今度は『中心を定めて』みたいなことを言われた


教えてもらっているコツが支離滅裂で、よけいに分からなくなってきた・・・



俺は拳を作り、手のひらの真ん中に中心を決めた

そして目を瞑り、集中する





暗くなるまでずっとこんなことをしてた


あまり進歩はなかった


「まぁ、一日でできるはず無いわよ・・・」


結構長時間やっていたから、完璧にはならなくとも、上達くらいはしてもおかしくないくらいだという

というか、しないのは異常らしい



でも、ソフィアが目の前で見てたから、集中してたのは知ってるし、ソフィアも、一番はじめ、集中していたところに声をかけてしまっているから、あまり強く言えない



そんな感じの状況だ



7:00の夕飯に間に合うように切り上げ、帰宅する


なんか空気が重い



でも

「おかえりなさ~い♪」

母さんは気にしない


母さんは料理が好きで、かなり上手い

ソフィアも、和食は食べたことがなかったらしく、とても気に入っていた


ソフィアがこっちの世界に来てからは、毎日和食だ


俺も和食は好きだからいいんだけど・・・

これまで洋食も、中華も、もちろん和食も食べてきていたので、急に和食だけになると辛い



すぐに食卓に着き、食べ始める



いい感じの頃合いを見計らい、発言する


「「そろそろ・・・」」


ソフィアとハモった


「先に言っていいわよ」


俺の用件はすぐに終わると思うから、遠慮せず先に言わせてもらう


「そろそろ和食以外も食べたくなってきたんだけど・・・」


一応作ってもらっている立場なので、やんわりと言う


「私も和食以外の物も食べてみたいわ」



よかった、ソフィアがこっちの味方だった




母さんが悩んでる


「和食を作るのって楽しいのよね~」


と言うことらしい


手間がかかったり、調味料の微調整とか色々あって、和食を作ることが好きらしい



こんなのは小さな問題、母さんがすぐに妥協してくれて、話は終わった



問題はソフィアの発言だ

「そろそろあっちの世界に行って、力試しをしてみたいと思うんだけど・・・」



この発言は俺が一番驚いたと思う


母さんは心配そうにそわそわしてるだけだが、当事者である俺は、今日から始まった修行で不安がいっぱいな今の状況で、力試しをしようなんて言われたため、気が動転している



「絶対守るから大丈夫よ!魔獣が多すぎて無理そうだったら祠からそのまま帰ってこればいいし」




俺が何も言えないまま、今やってる修行が終わったらすぐ行く

と言うことで話がまとまってしまった

高校受験を控えているため、3月中旬まで、月曜と金曜の深夜12時の週二回更新になると思います



今後の状況次第ではさらに少なくなるかもしれません

すみません

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