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第6話:帰宅

もしかしたら一月ぐらいから週一回になるかもしれません

俺は唖然としていた



ほんの十分ほど前の話

俺がこけ、一度ソフィアに助けられたが、ソフィアに、回復と攻撃の両方を行うと、元の世界に戻れないと言われたため、俺は木の棒を右手に握り、左手でおこじょを抜くと同時に本気で殴った



オコジョならこの一撃で、死ななくとも戦闘不能にはなっていただろう

しかしこれは、オコジョっぽい魔獣であってオコジョでない


首をおもいっきり握られている状況でも、鋭い尻尾を使い、自分に降り降ろされる木の棒を真っ二つにすることも可能なのだ


だがこいつはそうはしなかった



俺の握る木の棒が尻尾の届く範囲に入ってからおこじょに当たるまでの一瞬で、木の棒を木屑にしたのだ

尻尾の動きは速すぎて見えなかった



そして首を握っている俺の手を切ろうとしている

尻尾がソフィア側から来ているため、遠くへ投げることは難しいだろう



(手が切れたぐらいじゃ死なんだろ)

左手には自然と力が入り、目を瞑ってしまう




また、いつまで経っても痛みは襲ってこなかった



目を開くと


おこじょの尻尾が何も無い方向へ飛んでいっていた



「そいつに手を出すからだ」

俺たちが走ってきた方向に、右手を前に突きだし、魔法を使ったと思われる人が、そう言いながら立っていた


尻尾の取れたオコジョは尻尾の飛んでいった方向へ逃げていった



「ありがとう」


俺は、助けてくれたと思われる男にお礼を言う



だが、その男は無言のまま右に向かって歩きだした

道はない、いや無かった


この男が歩こうとするところに道ができ、通った後は元通りに戻っていた


その男は真っ黒なローブで、フードを深くかぶり、真っ黒なマスクのような物で口許を隠しているため、目しか見えない

目も真っ黒で、どことなく威圧感を放っていて、怪しい感じがする



わざわざ追いかけて話しかけない方がいい



そう思ったまま、ボーっとする



そして今に至る



自身の掌の治療を終えたソフィアが俺に呼びかけるまで、俺は、ボーっとし続けていた



「ソラ!行くわよ!」



名前を呼ばれた俺は、ソフィアと一緒にすぐそこに見えている祠に向かう



ソフィアをおぶって祠に走ればよかったのか?


と思ったが、後悔先に立たず



俺は無言のまま祠に入り、ソフィアが魔力を練るのを見る



「行くわよ!」

そう言われ、青白い光をくぐる


もう慣れたな



いつも通り、近所の神社に出る

そしてソフィアは倒れる

あたりは薄暗く、西の空が赤かった

今の時期だと・・・五時半くらいだろうか


母さんは帰ってきているだろうか



俺は、おんぶしようと頑張ったが、相手が全く動かないと、おんぶというのは難しいのだ!

だから仕方なく、あくまでも仕方なく、お姫様だっこをした・・・


そして、ソフィアは最初のスカートのままだから、自然と、あくまでも自然と、手が太股にいく



そのまま家まで運ぶが、誰とも(特に蓮、隼人、あの人)遭遇しないように注意しながら歩く


すると、不本意ながらお姫様だっこしている(太股をさわ・・太股に当たっている)時間が長くなる


変態じゃないよ?変態だとしても変態という名の紳士だよ



何とか誰とも出くわすことなく家に着き、次の難関、母への言い訳がやってきた


鍵を開け、扉を開く

「ただいま~」

よかったまだいない



ソフィアをリビングのソファに寝かせる


自分の部屋に行って着替えたり、お茶を飲んだりしている間、黒ずくめの男が言ったことについて考える

「そいつに手を出すからだ」


つまりはおこじょから俺を守ってくれたわけだよな?


でもこっちの世界には洞穴にいた人たちとソフィア以外に知り合いなんていないしなぁ


誰だろ?



考えていると、ふと携帯が光っているのに気づく


思考が中断されたが、考えても分かるはず無いから、このことについて考えるのはやめよう



携帯は母さんからのメールだった

『今日はそのまま友達のお父さんのお通夜に行ってくるから遅くなるね。出前でも取っといて。ごめんね』


とりあえずは不安が解消された


ソフィアが起きたらどうするか決めよう



そんなこんなでリビングに行くと、ソフィアが起きていた



俺は、とりあえず電話でピ○ーラにピザを注文し、ソフィアに状況の説明をしてこれからどうするかを決める


途中でピザが届いたが、話し合いは順調に進んで、今後の方針が決定した



・一番大きなことは、ソフィアが俺の学校に編入する事になったことだ

俺との関係は、従姉妹ということにして、手続き等は今週中に終わらせる予定だ


・この世界にマナが無いだけで、魔力を放出する事はどこでもできるそうなので、魔力を操る練習も兼ねて、常に少しずつ魔力を放ち、魔力量の増加を図る

放出する量は、放出と同時に回復するくらいの少量でいいとのこと

というか、そうしないと原因不明の病(魔力の使いすぎ)で倒れることになる


・夕方暗くなり始めたら、見つからないように毎日神社で魔法の練習をする

次あっちに行くまでのノルマは、魔法陣を使わず、補助具と呼ばれる道具を使えば魔法が使えるようになることと、直径10cmの火の玉を連続で20個作れる魔力量


・母さんには隠し通せないと思うから、最初から本当のことを言う




この4つを軸に、残りの中学校生活を過ごす

それ以降のことはまた今度決める



あと余談だが、話し合うとどうしても見えてしまう

白地にピンクの水玉だった



大事なことだからもう一度言っとくが

俺は変態じゃない!変態だとしても変態という名の紳士だ!

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