第2話:神社
これからも24時丁度に更新できないことが、多々あると思います
すみません
ここ三日間
いつも通りの日常が過ぎていた
だがその後、久しぶりに大きな出来事があった
ずいぶんと長い時間をかけ
いつも頭の中ではそのことを考えていて
部活中は目を奪われ続けていた
だけどなかなか近づけなかった
だが遂に
『ソラ文字』が完成した
ひらがなと同じくらいすらすら書けるようになった
正直あんまり意味も、目的もない
だが、達成感が半端じゃない
虚しさも半端じゃない
だいたい、俺しか使えなかったら意味ないし
しょうがないから、未来の俺に手紙を書いてみた
内容は恥ずかしいから秘密だ
その次の日、悪いNEWSもあった
黒金 隼人とあの人と付き合っているという噂があるのだ
本人(隼人)は否定しているが・・・
確かに俺たち三人の中では隼人が一番かっこいいし、運動もできる、面白いことも言えるし、気さくだ
でも・・・
あまり知られていないが
すごいアニメオタクだ
蓮も俺も、自分で言うのはなんだが、顔は悪くない方だと思っている
だが、オタク趣味を知られていない隼人には勝ち目がない
そしてあいつのオタク趣味は俺ら二人とその家族しか知らない
つまりはあいつには勉強以外では勝てないのだ
だから、あいつのそういう面をばらそうとしたが、友情と俺の性格のせいで、無理だった
この二つの大きな出来事が連続して起こった・・・
どう考えてもショックの方が大きかった
気休めにはなるだろう、ということで
俺は蓮と一緒に、俺の家の近くにある神社に行き、合格祈願をした
ついでに恋愛成就もした……あくまでもついでだ
でも、隼人は否定してたし、可能性が無いこともなくないか??
きっとあるはずだ
神社に来て、多少そう思えるようになった
(消えかけの達成感+増加していく虚しさ)+弱まった(悲しさ+羨ましさ)
このごちゃごちゃした感情により、やけに寒く、薄暗い帰り道に、いつもよりゆっくりの、少しとぼとぼとした歩みを進めていた
連は単純なので、さっき
「やる気が出てきた!次のテストは負けん!」
と言って、帰っていった
鳥居をくぐろうとした瞬間
バタッ
と、後ろから音が聞こえた、どことなく怖い感じがした
こんなことならもっと速く歩けばよかった
色々考えながら振り返ったら、そこには
二匹の狛犬の、ちょうど真ん中から、狛犬(台も含めて)と同じくらいのサイズの楕円をした青白い光が放たれていた
淡い光だが、存在感というか、威圧感というか、プレッシャーというか・・・
そんなような、つい見入ってしまう何かを放つそれが宙に浮いており、その前には、光から出てきたであろう女の子が倒れていた・・・
きれいな茶髪に琥珀色の目、160cmくらいの身長にスリムな体型、つまりは貧乳・・・だが、整った顔立ち
通常の状態で出会ったら、見入ってしまっていただろう
だが今はそんなのんきなことができる状況じゃない
その女の子は倒れていて、服もボロボロなうえ、傷だらけなのだ
だが致命傷となるような傷は無いと思う・・・俺が見ただけでは判断できない
だが、生きていることは確かだ
「・・・・・て」
喋った気がするが聞き取れなかった、日本語じゃないのか?それだとどうしようもないな…
そんなことを思いながら耳を澄ましてもう一度言うよう、ジェスチャーと言葉をを送る
「た・・けて・・」
多分「助けて」と言っている
病院につれていった方がいいか?
そんな酷い傷にも見えないから家に連れ帰るか?
ここからは病院も遠いので、とりあえず家につれていくことにする
母さんになんて言おうか考えながら、女の子を背負い、振動を与えないように走る
父さんは単身赴任中だ
家に着く
とりあえず中に入る
「ただいま」
…
返事がない
不審に思い机の上に目を向けると、紙が置いてある
〈明日の夜には帰れるようにするから、今日はジャーの中のご飯と鍋のカレーをあっためて食べてね〉
たまにある急に旅行のパターンだ
変な誤解をされると思ったが、なんとか杞憂に終わってくれた
「うぅ・・・」
俺の背中から声が聞こえる
「大丈夫か?」
「ここどこよ!あんた誰よ!降ろしなさいよ!」
俺はパニクっている女の子に、神社での出来事を話す
自分の体を見て、思い出したかのように話し出す
「とりあえず、あなたが助けてくれたのね?ありがとう」
「あぁ、誰でもそうすると思うが、俺が助けたぞ」
その後、女の子の置かれている状況を話され、俺は呆然とした
そして俺は世界を救うことになりそうだ・・・
感想、アドバイス等ありましたら、書き込んでいただけると嬉しいです
短いのは、序盤だけの予定です