やはり俺は天才である。ただし流石にここまでとは思ってなかった。1
さて、社長から脅迫、もとい仕事を割り振られてしまったため、社員たる俺はやらなくてはいけないわけだが、いかんせん、ダンジョンの仕組みなんて知らないし、そもそも仕事内容、ダンジョン関係なくても俺の分野じゃないし。まずは調べ物からだ。
一体どう言う理由で通信障害になってるんだ?
都合のいいことに会社の目の前にはダンジョンがあるが、周辺は自衛隊がガチガチに固めて近づくのは難しそうだな。となると、まずは別方向から攻めてみよう。
これまた都合のいいことに、ファンタジーな要素の代名詞かつ、多くの参考文献でこういった状況の原因or打開策として挙げられる魔力を操作?するスキルが俺にはある。しかもレベルMaxである。きっとすごいに違いない。
「よし、まずはどうやって使うんだ?とりあえず口に出してみる?『魔力操作』」
・・・
「何も起きない。よし。これは失敗じゃない。この方法では成功しないと分かったのだ。次だ。まずは参考文献に地道に当たってみるのがいいか?と言うかこう言う時のアシストAIだろ。リンゴ、インターネット上にあるファンタジーライトノベルから、現状に近しい内容をピックアップして、魔力もしくは魔力操作の使い方の候補を10種類くらいあげてくれ。」
『検索中です、、、統計中です、、、出ました。可能性をメールに文面で送付しました。』
「ありがとう、読んでる間に、ネット上からスキルや魔法を使ってみたとかいう情報を集めてまとめておいてくれ」
『かしこまりました』
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候補1
魔力を感じるところから始める。
丹田や心臓に魔力が多いとされる描写が多い一方、体外にある魔力を呼吸などによって体内に取り込み、蓄積させるなどもありました。
候補2
詠唱によって魔力に指向性を与え、なんらかの事象を起こす。
ライトノベルに関わらず、古くから伝えられている方法。特に魔法の描写に多く、基本的には何世代にもかけ、詠唱を見つけ出し、継承することで魔法を使えるようにしています。また、他の描写として、神から告げられることで詠唱を知ると言う方法も多く描写されます。他にもスキル名を口にすると言うだけのものも確認されます。
候補3
魔法陣に魔力を流し、魔力を扱う方法。
ライトノベルに関わらず、古くから伝えられている方法。特に最近では魔法陣を電気の回路のようなものとして扱っている描写も多く、幾何学に基づいていると考えられるため、体系化しやすい方法と考えられます。
候補4
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「ふむ、、、まぁ分かってはいたが、結構みたことのある設定が多いな。ちなみに、使ってみたってやつはどんな感じだ?」
『候補2と3に類似するものが確認されました。しかし非常に報告事例が少なく、正規の手段による検索では、世界中で 58 件が確認され、うち 39 件が真偽不明、7件が虚偽であると判明しています。』
「残りの 12 件は正しいのか?」
『ライブ配信で行われたものが4件、複数のカメラによって同時に記録されたものが5件、2件は魔法の暴発により火災となり、1件は実際に犯罪に使われ、逮捕者が出ています。』
「とりあえずAIによって作られたとかではなさそうなら本当っぽいな。しかしそうなると、候補2と3ってことは、人によって使い方がバラバラってことか、、、どうなってんだ、、、」
『現状、候補2のスキル名を口に出すと言うものから始める人が多く、実際に事例のほとんどがそれで成功しています。ただし、単にスキル名を発音するだけでは起動せず、なんらかの意味を持った文章の発音により成功した事例や、候補3の事例として円を書いて触れたときに、円が淡く発行したなどが確認されています。また、候補2に該当した者は皆、火魔法や水魔法といったスキルを持ち、候補3の該当者は全員、魔力が50以上だと確認されています。』
「つまり、魔法系のスキルを持っていると詠唱によって自分の持つ魔法を使えて、魔法系のスキルがなくても、魔力が50以上あれば魔法陣によってなんらかの魔法を扱える可能性があるわけだ、、、」
『現状はそうだと言えます』
「ありがとう。次の指示まで待機。いや、やっぱりインターネットを監視して、事例を集め続けろ。何か面白い事例があったら、メールにて報告しろ」
『かしこまりました』
さて、魔法系スキルはないし、魔力に至っては数字ですらない俺だが、どこから手をつけよう、、、
とりあえず操作ってことは感じ取れるはずだし、候補1からやってみるか、、、
まずは坐禅でも組んでみるか、、、
、、、え?




