やはり俺は天才である。ただし天才でも努力しないといけない事はある。
できてしまった。
二ヶ月間、現地でできた知り合い達に頼んで彼らが持っていた銃器や乗り物、なんなら彼らの知り合いの傭兵の基地に行って、練習場などのありとあらゆるデータを取った。
銃は全てのパーツレベルで分解してスキャンして、それらのパーツを3D上で組み直して再現したので、ジャムや部品の欠落なども再現してある。
フィールドに関してはハンディタイプの3Dスキャナーでは足りなかったので、360°カメラで撮った映像から自動でそのフィールドを再現するシステムを構築した。その過程でちょっとしたアシストAIもできた。
カメラを傭兵達につけさせて、実際の訓練をやらせてデータを集めたので、とてもリアルなブレや臨場感を再現できると思う。
傭兵達からそのシステムとAIが欲しいと言われ札束で殴られたが、流石に、出張中であり、仕事用に作ったシステムを個人的に誰かに売るのはまずいので断った。
結果、できてしまった。
まだデバックしてないが、とりあえず少し遊んだ感じバグは見つからない。
なんなら、調子に乗ってスマホのカメラで近くの公園や街中、屋内を撮影すれば、簡易的にフィールドとして再現して実際にそこで銃撃戦ができるシステムまで作ってしまった。
我ながらやりすぎた。
最後一週間くらい集中しすぎて寝ていないが、普通にあとは商標権とかの交渉すればリリースできる出来だと自負している。
「ヘイ!ハジメ!ちゃんと帰ったらシャチョーさんにそのシステムとAIの使用権について話といてくれよ!そいつは俺たちの生存確率を何倍にも引き上げてくれる力を持ってる!日本人のプログラマーにはわからないかもしれないが、俺たち傭兵にとってとてつもなく価値のあるモノなんだぜ!」
「分かってるよ。ジャッキー。俺もあんたらと一緒に訓練に参加したんだ。そりゃ本職ほど理解したとは言わないが、確かにこれがあれば戦略的に有利になれる。逆に言えば、それだけ重い価値をリモートで許可なんて取れないし、ましてや俺の一存で決められないんだ。世話になったしな。交渉して許可が出たら安く貸してやるよ!」
「ああ!もちろんだ!楽しみにしてるさ!ありがとな!」
「こっちこそだ!またな!」
さて帰国するか。
俺の仕事上、アメリカからでも仕事はできるし、アメリカの雰囲気というか人は好きだが、いかんせん飯が不味い。美味いのもあるが、毎日は流石にきつい、、、
なんでブロッコリーが生で出てくんだ?
世話になった人たちに挨拶回りをして、ジャンクフードを最後に食い溜めして、荷物を整理してってやってたら、気づいたら一週間だ。
長かったようで短かったアメリカも今日おさらばだな。
「I'll be back !!!」
そうして俺はアメリカから日本に帰国するために飛行機(傭兵達が少しでもサービスしようと用意してくれたプライベートジェット)に乗り込んだ。
銃はニワカで、プログラムに関しては素人です。
難しい用語とか言われてもよくわからん。
ちなみに、私のプログラマーのイメージはアメリカ映画に出てくるハッカーとかです。
池谷よりは分かってるはずです。




