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雑誌になんて載せられない!3
「ひえ、怖い話……。」
皆固まってるよ……。
大体そんなもの手に入らないって。
キング様は簡易だけど……
勿論用意”が”だけど。
「もうちょっとライトな話無い?」
友妓は言った。
あたしはすぐに答えた。
「満月に向かって、両手を合わせて願い事を唱える。
まつ毛が抜けたらそれを指に乗せて願いを言う、
パワーストーンを持ち歩く、ミサンガを切れるまで身につける、
小さな紙に願いを書いてそれを食べる、神様あてにメールを送る、
ケサランパサランがなんたらかんたら……。
いろいろあるけど……試してみる?
特に何か部位が取られるわけじゃないし。」
それを聞いた雲雀は、
「……そんだけ?」
としか言わなかった。
これで残ったのはこの空気だけ……
「……さっきの悲劇はどうした。
一気に消えたぞ? もう動けるからな?」
友妓、ブチ切れ。
「逃げろー!!」
「……雲雀、お前いつも……」
「……ご想像の通りです……」