表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都市伝説怪談集  作者:
7/69

雑誌になんて載せられない!1

※危険なのでやらないで下さい。

 実際にやってみても作者は一切責任は負いません。

こんにちは! あたしはあいです!

今頭がクラクラしてます。


「起きろ、この素人に蘇生された人間め。」


失礼な話が……。

っていうか、雲雀素人だったんだ。

かなりやり手だと思ってたんだけど。


「む、そんなに起きて欲しいならまじない教えてあげようか?」


もう起きてるけどね……。

というか、よくこんな状態で話せると、

自分を褒めても良いのかな。


「あいが話すなんて珍しい。

 さっさと話してよ。知りたいんだから。」


友妓が偉そうにしているから

かなり頭にきてぶち切れた。


「偉そうに。そんなんじゃ

 教えられるわけ無いじゃん、私欲まみれ。」


あー、切れるな、あっちも。


ところが、それが予想外。


「教えてください。」


……あれ?


「……まあいいや、キング様って、知ってるかい?」


雲雀と友妓は全く知らないと言った。


「じゃあ教えよう。まずトランプを一セット。

 次に、ジョーカーを加えた、

 53枚のトランプをしっかりと切るの。

 そしてあとはキングが出るまで山札をめくり続けるんだ。

 キングが出たらそのカードに火をつけて燃やし、

 完全に燃え尽きたらキングが出るまでに、

 めくったカード一枚につき一週間以内、

 つまり最大53週間以内に願いがかなうというやつだよ。

 あと、スペードは仕事、ダイヤは金銭、

 ハートは恋愛、クラブは健康と叶う願いの種類が決まっているから、

 早めに出たキングで妥協するか、

 お目当てのマークが出るまで粘るかは自分次第だよ。

 これが『キング様』と呼ばれるおまじないだ。」


友妓は話し終わった後に質問をした。


「なあ、燃え尽きなかったらどうなるんだ?」


勿論あたしは即答した。


「このキング様は、カードが燃え尽きる前に

 火が消えてしまったら失敗になるんだ。

 再点火しても効果はないし、

 カードに燃えやすくなるような細工をするのも禁止だって。

 さらに、燃え尽きなかった場合は、

 願いが叶うどころか怖ろしいことになるらしいよ。

 本来なら願いがかなう期間内にキングがやってきて、

 カードの絵の中で燃え尽きてしまった部分と、

 同じ部位を奪い取っていくんだって。

 例えば……そうだねえ、首だけが燃え尽きていたら、

 首をキングに取られる、ってやつかな。」


次は雲雀が質問した。


「……で、その後チャンスはある?」


それにも即答。


「もし失敗してもまだチャンスはあるんだって。

 襲ってくるキングはおまじない実行者にしか攻撃出来ないけど、

 見ることは実行時その場に居合わせた全員が出来るの。

 えーと、つまりね、多くの仲間とおまじないを行えば、

 それだけ自分を助けられる人が増えるというわけだよ。

 キングは期間内のいつ襲ってくるか分からないし、

 失敗したらなるべく仲間と一緒に過ごすようにしたほうがいいみたい。

 けど、四六時中一緒にいられるとは限らないから、

 一人のときでも常に戦える準備はしておいたほうがいいらしいね。」


まだまだあるけど……とりあえず今回は此処までで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ