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都市伝説怪談集  作者:
59/69

鏡の国の魔女と人間 3

「で、次は……零陽さん良いですか?」


何故?


「結構知ってそうじゃん。んじゃ、どうぞ。」

「ああ、んじゃ話す。

 俺が話すのは、鏡を見て驚くものじゃない。

 呪いの言葉、【紫の鏡】だ。

 紫の鏡っていう言葉を20歳まで覚えていると、

 鏡の破片が刺さって死ぬとか、

 不幸になるとか、そういうものがある。」


へえ。

……じゃない!


「ストップ。ちょっと待った。」

「なんだ?」

「なんだ? じゃねえよ。

 今バッチリ聞いてしまったじゃないかよ!」

「んじゃ呪いを解く方法教えようか?」

「教えて。」

「教えてやる。が、その前にだ。

 この紫の鏡はエピソードがあるんだ。

 ある女の子がお気に入りの手鏡に、

 ふざけて紫色の絵の具を塗ってみた。

 が、その絵の具はいくら洗っても落ちなかった。

 それから数日後……

 彼女は交通事故にあって死んでしまった。

 彼女は死の直前まで、『紫の鏡、紫の鏡…』とうなされていたらしい。

 この話を聞いた人は二十歳になるまでに、

 紫の鏡という言葉を忘れないと、

 紫の鏡の呪いで死ぬ(又は不幸になる)らしい。

 で、紫は霊性が高い色らしい。

 因みに赤は魔除けの色、

 白と黒は死んでいる色なんだ。

 紫色に霊性を持たせている宗教はキリスト教と仏教らしいな。

 これからの質問は雲雀に全部答えてもらう。

 鏡に霊性を持たせている宗教は?」


「神道、であってるか?」

「正解。12月25日は何の日?」

「クリスマス。その日に生まれた女は魔女の血を引いてるとか。」

「魔女は関係ない。で、誰の誕生日?」

「イエス・キリスト。」

「正解。んじゃ、俺らは死んだら何処に埋められる?」

「墓だろ、普通に。」

「正解。正月はどこに初詣する?」

「神社だろ。この質問が何につながる?」

「神社と寺と教会が現在日本で一般的に世話になってるやつ。

 で、それぞれ一体何の宗教の神殿?」

「今スルーしたよな。えっと、神道と仏教とキリスト教……だが?」

「あっ!分かった!」


良く分かるな、親友よ……。


「最後。祭事が行われている宗教で此岸と彼岸を繋ぐものは?」

「……紫の鏡?」

「正解。こういうことだ。

 はい、呪いを解く方法を今教える。

 あと、他の呪いの言葉も。」


まだあるのかよ!?


「まだあるさ。これはおまけとして聞いて欲しい。

 他の呪いの言葉から。

【いるか島】

【血まみれのコックさん】

【赤い沼】

【銀色のナイフ】

【紫の亀】その(エトセトラ)

 いるか島は15歳の誕生日に電話がかかり、

「あしいるか?」という言葉に対し、

「はい」と答えたら体がバラバラになる。

「いいえ」と答えたら向こうが切る。で、助かる。

 助かる方法は3つ。

 忘れると呪いが解ける。

 他の人に言うと、その人に呪いがうつる。

 呪いを解く言葉も覚える。

 呪いを解く言葉は、

【水色の鏡】

【ピンクの鏡】

【永遠に光る金色の鏡】

【白い水晶玉】

【助けてホワイトパワー】その(エトセトラ)

 これらの言葉はどの呪いの言葉にも効くらしい。」


成る程、助かった。


「俺はいるか島は回避出来るからまだいいが、

 呪いを解く言葉を覚えないと体がバラバラになるぞ?」

「そういや15超えてたな……17だったか?」

「ああ。紫の鏡を除けるために、俺は全部覚えてるけどな。」

「でも電話でいいえと答えたら助かるんだったよね?」

「まぁそうだが、あとでまたくるかもしれないから、

 念のために覚えておいた方がいい。」


……感謝。

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